衝撃でした。
Webデザイナーって全然稼げないんだなと。
私はフリーランスでWebディレクションの仕事をやる中でWebデザイナーと働く機会がありました。
私がサイトのコンセプトやワイヤーフレーム、キャッチコピーを考え彼にデザインを任せるか形でチームを組みました。
彼は正社員のWebデザイナーとして働く傍ら副業でもWebデザインをしていたんですね。
一緒に仕事する中で仲良くなったので飲みに行きました。
程よく酔いが回った段階でこんな質問を投げかけました。
給料いくらなんですか?
月20万円しかもらってないんですよね。だから副業してるんですよ。
びっくりしました。
私は過去に家電量販店の携帯販売の販促をする派遣社員として働いた経験がありますが土日の週2勤務で月8回稼働するだけで月16万円もらってました。
なので「えっ月20万円ってWebデザイナー給料安すぎじゃない?」とかなり驚きました。
ただその彼は会社を辞めて今ではフリーランスWebデザイナーとして活躍しており収入は数倍になっています。(デザイン会社として法人化済み)
今回はフリーランスWebデザイナーの年収、稼いでいるフリーランスWebデザイナーに共通するスキル、 フリーランスWebデザイナーになる際に知っておくべきメリット・デメリットについて紹介します。
また未経験からフリーランスWebデザイナーになる方法について紹介します。
フリーランスWebデザイナーのリアル、年収1000万稼げる?
転職会議によりますと正社員のWebデザイナーの収入は以下です。
全世代平均年収 | 338万円 |
20代前半 | 303万円 |
20代後半 | 324万円 |
30代 | 355万円 |
40代以上 | 442万円 |
正社員の時は稼げなかったけどフリーランスWebデザイナーで年収1000万円稼ぐのは可能だよ。
ITエンジニアなら正社員でも1000万円を超えている人は割といます。しかしことWebデザイナーになると正社員で1000万円を超えている人はかなりレアな存在です。
DeNAのような大手ベンチャーでハイレベルなWebデザイナーでも年収600~800万円ほど。
実力主義の外資系の広告会社にWebデザイナーとして雇われた際にやっと1000万円の壁を突破できます。ただしこの場合は英語も話せる必要があります。
正社員Webデザイナーで1000万円稼ぐのは極めて難しいのです。
一方でフリーランスになると中堅レベルのスキルでも1000万円の壁を突破できます。
ただし1000万円の壁を超えるにはデザインスキル以上にビジネススキルが求められます。
言っておきたいんだけどWebデザインスキル1本で年収1000万円稼ぐのはきついよ。
以降で年収1000万円の壁を超える方法について紹介します。
稼いでいるフリーランスWebデザイナーに共通するスキル
「ビジネスを回す」って視点を意識してから年収1000万円稼げるようになったよ。
Webデザイナーに限りませんがフリーランスになりたての人は時間が許す限り仕事を請けて大量に仕事を捌くことで収入を増やそうとします。
ただしこのやり方ですと収入は頭打ちします。1人で捌ける仕事の数は限られているからです。
年収1000万円の壁を突破するには「ビジネスを回す」視点が求められます。その視点とは以下です。
・集客に貢献するなど結果にコミットする
・労働集約型ビジネスからサブスクビジネスに移行する
・仕事を他の人に振る
Webデザインだけでなくてサイトの集客もして月額制の顧問料をクライアントからもらってるよ。サイト集約に使うコンテンツの文章はライターに外注してデザインは自分が担当。自分がやらなくていい仕事はどんどん外注するようにしてる。
Webデザインスキルのみを高めるというよりも「ビジネスを回す」 という視点を持っているのが稼げるフリーランスWebデザイナーに共通している点です。
フリーランスWebデザイナーのリアル、メリット&デメリット
フリーランスWebデザイナーのメリット
メリット①年収が上がる
フリーランスWebデザイナーになると基本的には年収が上がります。
正社員の時にはどれだけ働いても「月30万円のまま」な固定給ですがフリーランスの場合は働けば働くほど収入が増えます。
また前述したようにWebデザインを軸にサイトの集客にコミットするなど仕事内容の幅を広げていくこともできます。WebデザインもできてWeb集客もできる人は希少ですので収入アップが期待できます。
この様にフリーランスWebデザイナーになると工夫次第で大きく稼ぐことが可能です。
メリット②自分で案件を選べる
正社員Webデザイナーの立場で会社から振られる仕事を拒否するのは難しいです。雑務のような案件ばかりやらされてキャリアアップができないケースもあります。
一方、フリーランスWebデザイナーになると自分で自分の将来のキャリアに資する案件を主体的に選択できます。
たとえば「LPデザインの案件をどんどん手掛けたい」ならLPデザインを積極的に請けることも可能です。
LP案件ではコピライターのコピーを読むだけでも勉強になります。予算のないクライアントだと場合によってはWebデザイナーにコピーを任せてくるケースもあるでしょう。コピーを書いた実績を作るチャンスです。
この様にしてWebデザインができてかつ「売れる文章が書ける」Webデザイナーというポジションを取ることも可能です。
長期的にみると自分のキャリアの舵取りができるフリーランスWebデザイナーはリスクが少ないです。
メリット③PCさえあればどこでも働ける
フリーランスWebデザイナーの仕事において基本的に打ち合わせはビデオ電話、日常の業務連絡はSlackで済みます。フルリモートワークの案件がほとんどです。
PCさえあればどこからでも働けます。たとえば欧州に住んで欧州のデザインを学びながら日本のWebデザイン案件を請けているフリーランサーもたくさんいます。
フリーランスWebデザイナーのデメリット
デメリット①収入が不安定
フリーランスWebデザイナーは案件が途切れると収入も途切れます。常に案件を貰える売れっ子デザイナーなら良いのですがそうでない人の場合だと収入が不安定になりがちです。
3か月~1年の長期案件を紹介してもらえるレバテックフリーランスやクラウドテックなどのフリーランスエージェントを積極的に使用することをおすすめします。
またWebデザイン以外にも自分でWebサイトを運営してアフィリエイトをするのもおすすめです。収益が出るまで時間はかかりますが1年ほど記事を更新し続けると上手くいくと毎月数十万円の収益になる可能性もあります。
レバテックフリーランス:業界最大手で多種多様な案件がある
クラウドテック:リモートワークが多い
デメリット②Webデザイン以外にやることが増える
フリーランスになると案件を獲得するために営業したり確定申告も自分でしなければなりませんし、年金や保険も自身で管理する必要があります。
またフリーランスで働いているとモンスタークライアントに遭遇することがあります。嘘ではなくいちゃもんのような形で損害賠償を請求されることもあります。その様な万一のリスクに備えて損害賠償保険が付帯しているフリーランス協会に入るなどして自分の身は自分で守らなければなりません。
デメリット③モンスタークライアントに遭遇する危険性
フリーランスになるとモンスタークライアントに遭遇することは一度や二度ではないです。
支払いを拒否したりいちゃもんをつけて損害賠償を請求してきたり値引きを要求してくるようなモンスタークライアントが現実にいるのです。
こうしたモンスタークライアントに遭遇しないようにするためにもフリーランスエージェントの使用をおすすめします。マージンが10~20%ほど取られますが間にエージェントが入っていますので不払いは起きませんし厄介ごとに巻き込まれる確率を大幅に下げることができます。
フリーランスWebデザイナーになる方法
フリーランスWebデザイナーになる方法は実務経験のあるなしで変わってきます。
実務経験のある人
実務経験のある人であればフリーランスエージェントを使って案件を獲得するのが最も効率が良いです。モンスタークライアントを回避するためにもエージェントを使うのが無難です。
またフリーランスになりたての頃は単価交渉を自分でやるのは難しいです。案件の相場がいくらなのか分からず買いたたかれる可能性があります。相場を把握しているエージェントから情報を入手して案件を探すのが安全です。エージェントは複数使用するようにしましょう。
おすすめは以下です。
レバテックフリーランス:業界最大手で多種多様な案件がある
クラウドテック:リモートワークが多い
実務未経験の人
実務未経験の人はまずWebデザインスクールに通うのをおすすめします。 独学だと分からないことがあった時に身近に質問できる、聞ける人が挫折しやすいです。最初からスクールに通う方が効率が良いです。
以下おすすめスクールです。
CodeCampデザインマスターコース:現役WebデザイナーのマンツーマンレッスンでWebデザインスキルを獲得できる
デジタルハリウッドスタジオ by LIG: Web制作会社LIGが監修しているスクールで実践的なスキルが身につく
スクールに通った後はランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトなど単発案件で実績を積みましょう。
その後、実績を引っ提げてレバテックフリーランスやクラウドテックなどフリーランスエージェントで案件を紹介してもらうのが良いです。