ビズリーチは相当に異色だ。
一般的な転職エージェントの場合求職者は無料で使用できる。一方でビズリーチは有料会員登録があり逆に求職者がお金を払って登録する。
「なんで求職者が金払わないといけないんだ。ふざけるな!」と思う人もいるかもしれない。
しかし喜んでビズリーチにお金を払う求職者も多いのだ。
どんな人がビズリーチにお金を払って有料会員になっているのかというと「平均年齢40歳、平均年収840万円、6割以上がマネジメント経験者」 (参照:プレスリリース)
つまり会員の6割はハイキャリアを目指す人だ。
ただ有料会員ではなくとりあえず無料会員として登録している人も多い。毎月4万7000人が新規登録しており現状では151万人以上が登録しているという(※2019年3月時点)
とりあえず無料会員に登録しておくと採用担当や転職エージェントからスカウトメールがくる。 メールの内容や求人オファーも閲覧できる。
職務経歴をしっかり記入していると経歴によってはスカウトメールがバンバン来る。いますぐ転職するかどうかはさておき自分の市場価値を知る意味でもビズリーチは有用なのだ。
また無料会員でもオファーの内容が良ければ応募し面談に進むこともできる。これらはすべて無料登録でできる。
本記事ではビズリーチの使い方、無料会員と有料会員の違い、 利用者のリアルな評判、 そして無料で67日間有料機能を使う裏技を紹介する。
無料と有料の違い
プラン | 料金 |
スタンダード | 無料 |
プレミアム(タレント会員) | 2980円(税別)/ 30日間 |
プレミアム(ハイクラス会員) | 4980円(税別)/ 30日間 |
ビズリーチの無料(スタンダード)と有料(プレミアム)ではどんな違いがあるのか。
先に言っておくが無料でも登録する価値は十分にある。場合に合わせて有料にアップグレードすると良いだろう。
無料と有料の違いを見て行こう。
無料会員(スタンダード)でも十分なサービスを受けられる
無料でできることは以下だ。
・プラチナスカウトへの返信・応募
・求人情報の検索・閲覧(応募不可)
・ヘッドハンター閲覧(名前非公開・相談不可)
・公募求人など一部求人への応募
※プラチナスカウトとは…会員の経験・スキルを見たヘッドハンターや企業の採用担当から、求人ポストに適した経験・スキルを備えており「ぜひ面談したい」と判断された場合に届くスカウトメールのこと。ヘッドハンターまたは企業幹部・社長との面接が確約されている。
無料会員でもプラチナスカウトのオファーに対して返信・応募ができるのはビズリーチの素晴らしいメリット。プラチナスカウトを受けるためにもプロフィールの職務経歴などの記入を充実させておくことが大事。
ヘッドハンターや企業は通常のスカウトメールよりもプラチナスカウトメール出稿により高額な料金をビズリーチに払っている。スカウトメール全体のわずか5~10%ほどがこのプラチナスカウトメール。
「無料会員で事足りる」
「月額費用払うのが嫌な人は無料会員登録だけしておくと良い」
「プラチナスカウトで企業から直接スカウトされて転職。エンジニア転職にも良い」
有料会員になるメリット
有料会員になると無料会員の時に課されていた利用制限が解除される。
・すべてのスカウトへの返信・応募
・求人情報の検索・閲覧・応募
・ヘッドハンターの閲覧・相談
・求人への応募
たとえば以下の様に無料会員の時はヘッドハンターのプロフィールの閲覧ができなかったり相談メッセージを送れなかった。
有料会員(プレミアム)になるとこれらの制限がすべて解除される。なおビズリーチには3900人ものヘッドハンターがいるので自分の業種に合ったヘッドハンターに転職相談できる。
ただし有料会員の中でもタレント会員とハイクラス会員の2つのプランがあり現在年収750万円未満の人はタレント会員向け。現在年収750万以上のふとはハイクラス会員向け。
タレント会員は1000万円以上の求人への応募ができずハイクラス会員を取り扱うヘッドハンターには相談できないようになっている。一方、ハイクラス会員はそういった制約がなく年収1000万以上の企業役員のポストなどビズリーチにしかない様な求人に応募できる。
「本気で転職したい時は一時的に有料会員になるべき」
「ある意味有料なのがスクリーニングになっている」
「優良なスカウトが来るようになった」
ビズリーチの良い評判
良い評判➀自分の市場価値を確認できる
ビズリーチのプラチナスカウトがどれだけ来るか、提示される収入などのオファーを見て自分の労働市場での市場価値を知れる。
一般的な転職サイトだと明らかに他の求職者にも送っているだろうと思われる紋切り型のスカウトメールがバンバンくる。しかしビズリーチのプラチナスカウトの場合はそうはいかない。
プラチナスカウトに出稿するのは普通のスカウトメールよりも高額だ。必然的にプラチナスカウトを送る相手を厳選して送っているのだ。ゆえにより正確な市場価値を知れる。
普通に働いているだけなら、なかなかそういった自分の市場価値を知る機会はないだけに貴重な機会となる。
今転職すべきなのか、もう少し実績を積んだ方が良いのか見当がつく
「プラチナスカウトを眺めて自分の市場価値を確認」
良い評判②本気度の高いスカウトが多い
プラチナスカウトの場合は特にそうだが本気度の高いスカウトが多めだ。実際、スカウトからの転職成功者が8割を占める(ビズリーチ公式発表)
一般的な転職サイトであればまずは転職エージェントの面接、企業の採用担当の一次面接、責任者の二次面接、社長の三次面接と数多くの面接を通過しなければならない。
ビズリーチの場合だと採用担当や目利きのヘッドハンターが直接求職者にアプローチするため役員面接から始まるケースも多い。
「社長面談確定求人きた」
「役員面談オファー来た」
良い評判③カジュアル面談
本気度の高いスカウトもビズリーチの良さだが「話を聞いてみたい」程度のカジュアルな面談も多い。先に「カジュアル面談」と知らせてくれるのでちょっと良さそうな企業だと感じたら話を聞くスタンスで面談に臨めるので気楽だ。
「カジュアル面談で複数社見に行けた」
良い評判④ハイクラス、高収入な求人が豊富
他社転職サイトにはない経営幹部、プロフェッショナル人材向けの年収1000万以上のハイクラス向けの高収入な求人が3分の1を占める。
「スカウトきた。平均年収800万」
「最近辞めた人がビズリーチで年収200万アップさせてた」
「年収交渉をしてくれる」
ビズリーチの悪い評判
悪い評判➀いつの間にか課金されてた
ビズリーチはプレミアム会員になるお試し体験期間が1週間ある。しかしこの1週間を過ぎると自動的に課金されるようになっている。お試し期間であることをしっかり覚えておこう。
「1週間無料だけど終わると自動課金開始」
悪い評判②募集してない職種のスカウトメールが来る
ヘッドハンターの中にはとにかくランダムにスカウトメールを送りまくる人がいるのも確か。また引く手あまた人には面談の申し込みが殺到する。
「面談申し込みがたくさん来る」
「募集していないポジションのスカウトが多い」
プレミアムを無料で67日間利用する裏技
ぜひ共有したいと思うのが有料のプレミアム機能を最大67日間無料で使用する方法だ。67日間、つまり2か月も時間があるとかなり多くのヘッドハンターや企業の採用担当とやり取りができる。
上手くいけば完全に無料でビズリーチを活用して転職活動を完遂できる。
ステップ➀職務経歴・内容などプロフィールを十分量書くと30日間無料
職務経歴やスキル、転職先に希望する条件などを記入。おおよそ10分もあれば完了する。
ステップ②無料体験で7日間無料
1週間の無料体験が提供されるが自動更新に気を付けたい。
無料体験を受けるためにはクレジットカードを登録する必要がある。無料体験期間内にプレミアムの自動更新を停止しておかなければ自動的にプレミアムにアップグレードされてしまう。
ステップ③スカウトに返信し5人とコネクションをつくると30日間無料
5人のヘッドハンターからの連絡に返信すると合計で30日無料になる。
67日間つまり2か月も時間があると多くのヘッドハンターとやり取りできる。
ヘッドハンターに自分のスキルや実績のどんな部分に彼らが興味を持ったのか聞いてみるだけでも現在の自分の立ち位置への理解を深めるのに役立つはずだ。
無料でも十分な利用価値はある
ビズリーチは無料で登録しておく価値は十分にあるだろう。
スカウトがいっぱい来るのであればそれだけ自分には市場価値があるとわかる。スカウトメールのオファー内容が良ければ転職を検討し年収アップも夢ではない。
もしスカウトが来なければもっと実績を積まなければ駄目なのだなと。自分の現在の立ち位置を確認できる。