年齢はやっぱり重要
フリーランスエンジニアになるには年齢に応じた戦略が必要です。
現役フリーランスエンジニアの筆者が今、声を大にして言いたいことです。
私は29歳の時にフリーランスエンジニアになり現在はヘッドハンターとしてもフリーランスエンジニアの採用に携わっています。
20代~50代まで幅広い年齢層のフリーランスエンジニアと交流もある筆者が「フリーランスエンジニアと年齢の関係」をテーマに以下のトピックを取り上げ解説していきます。
・フリーランスエンジニアの平均年齢について
・20代のフリーランスエンジニアが増えいてる理由
・フリーランスエンジニアになる年齢の限界について
・歳を取っても活躍してるフリーランスエンジニアの共通点
私の経歴
須賀です。新卒で保険営業マンとして就職しました。自分が価値を感じられない商品を売ることに違和感を覚えプログラミングスクールを受講後、首都圏のWebベンチャーに就職。現在はフリーランスエンジニアとして働きつつヘッドハンターとしてエンジニアの採用にも携わっています。
フリーランスエンジニアの平均年齢は?20代も多い?
エンジニアの採用にも携わっている私の経験から言うと「フリーランスエンジニアは30~40代が多い」です。
社員であれば”中堅”に値する年齢層の人がフリーランスエンジニアに多いのです。
これは当然と言えば当然で、実務経験を積んだ実績・スキルのある人でないとフリーランスエンジニアは務まらないですからね。
ただし最近では20代も増加傾向にあります。
フリーランスエージェント各社の利用者の年齢層も見てみましょう。
フリーランスエージェント大手のレバテックフリーランスだと20代の利用者が全体の約43%を占めていると分かります。
ただレバテックフリーランスは若いエンジニアがメイン顧客のエージェントである点に注意。
老舗フリーランスエージェントのPE BANKだと平均年齢は41歳となっています。
PE BANKは1989年創設の老舗フリーランスエージェントです。40代、50代のベテランエンジニアも数多く在籍しており平均年齢が高めとなっています。
他にも5社ほどフリーランスエージェントの利用者の年齢属性を確認しましたがやはり 「30~40代が多い」 と分かりました。
結論を言うと「フリーランスエンジニアは30~40代が多いが最近では20代も増えている」です。
20代のフリーランスエンジニアが増加している理由は何なのか以降で見ていきましょう。
20代のフリーランスエンジニアが増えている
20代のフリーランスエンジニアが増えている理由は以下の2つです。
1.フリーランスという働き方が浸透したから
2.外注する企業が増えているから
それぞれ見ていきましょう。
1.フリーランスという働き方が浸透したから
1つ目は「フリーランスという働き方が浸透したから」です。
現在、国が率先して働き方改革を推進しています。それに伴いフリーランスという自由度の高い働き方がメディアおよびSNSで注目を浴び、フリーランスという働き方がより身近になりました。
特にSNSの影響は強いでしょう。フリーランスとして働いているエンジニアの自由度の高いライフスタイルをリアルに知れます。
私自身もフリーランスエンジニアですがベンチャー企業にエンジニアとして3年間勤務した後にフリーランスエンジニアに転身した経緯があります。
自由度の高い働き方をしているフリーランスエンジニアがたくさんいることをSNSで知ったのがフリーランスになる後押しになったんですよね。
2.外注する企業が増えているから
2つ目が「外注する企業が増えているから」です。
昨今、DX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性が叫ばされています。このDXとは 「企業がデータやデジタル技術を活用し、組織やビジネスモデルを変革し続けること」を意味します。
このDXに成功している企業が強い競争力を持ち始めているのは自明です。身近なところでいけばNetflixがその典型です。あと意外に思われるかもしれませんが重機メーカーのコマツなんかもDXに成功してる例ですね。
このDX推進において欠かせないのがITエンジニアです。
ただし体力のある企業でないとITエンジニアを採用するのは簡単ではないです。採用コストも馬鹿にならないですし、それに加えて採用後の育成コストもかかってきます。
お金をかけたのに関わらず、すぐエンジニアに辞められてしまうケースもあり企業にとってある種のトラウマとなっています。
そこで必要な時だけ仕事を発注できるフリーランスエンジニアに白羽の矢が立ったわけです。
営業や企画など他の職種と異なりエンジニアはスキルの証明がしやすいです。案件を遂行するのに十分なスキルと取引に支障をきたさないコミュ力がありさえすればよいのです。
発注する企業からすると年齢は何歳でもよくむしろ若い方が好まれます。若い方が扱いやすいですからね。
20代でもフリーランスエンジニアになれる環境があるわけです。
加えて現在の20代の若手エンジニアはタイムパフォーマンスを重視する価値観が強く、投下したリソースに対して報酬が明確なフリーランスの働き方を好む傾向もありますね。
これらの理由から20代のフリーランスエンジニアが増えているわけです。
以降では実務経験が何年あればフリーランスになれるのか解説していきます。
実務経験が数年でもフリーランスにはなれる
「いきなりフリーランスになるのはおすすめしない」って話をよく聞くけど、何年の実務経験があればフリーランスとして活躍できるようになるの?
結論から言うと「フリーランスエンジニアになるには実務経験を2、3年積むべき」です。
ただ例外もあります。私の友人に頭の切れる能力の高いエンジニアがいますが彼はプログラミングスクールの「侍エンジニア塾」を卒業した後にいきなりフリーランスになってます。
フリーランスエンジニアになるのにどれだけ時間がかかるかは「その人の能力に左右される」側面も間違いなくあります。
凡人の私の例ですが正社員エンジニアとして実務経験を3年積んでからフリーランスエンジニアになりました。
周りの20代のフリーランスエンジニアを見ても実務経験2年ほどでフリーランスに転身している人が多いですね。
やはり、いきなりフリーランスエンジニアになるにはリスクがあります。というのもスキルと実績がない状態で受注できる案件は報酬、やりがい共にそれなりの案件なのです。
概して単価は低いですしスキルが磨かれないような「雑用案件」みたいなのも多いです。
なので最低でも実務経験を2、3年は積みスキルがすでにある状態でフリーランスになるのがキャリア形成上望ましいでしょう。
フリーランスになりやすい環境が整っている
現在はオーダーメイドカリキュラムで学んでいきなりフリーランスを目指せる侍エンジニア塾の様なプログラミングスクールも出ています。
またフリーランスエンジニア向けのフリーランスエージェントも雨後のタケノコのごとくたくさん出てきています。
フリーランスエージェントを利用すれば実務経験が2、3年あれば普通に案件を振ってもらえます。
私がエンジニアになった2015年頃と比較すると間違いなくフリーランスになりやすい環境が整ていると感じますね。
フリーランスエンジニアを目指す人は恐れることなくチャンレジしてみると良いと思いますよ。
未経験からフリーランスエンジニアになるのは何歳が限界?
結論を言うと何歳でもフリーランスエンジニアになれます。
40歳、50歳からでもスキルがありさえすれば基本的には案件を受注できるようになります。
エンジニアはスキルベースの取引になるのでスキルがあれば年齢はあまり関係ないですからね。
ただし「安定的に稼ぐフリーランスエンジニア」を目指すのであれば早めに動くのがベターです。
というのも年齢は関係ないと言ったものの稼げるフリーランスエンジニアを目指すのであれば、しっかり実務経験を積む必要があります。
この実務経験を積むうえでは正社員エンジニアを経由するのがベターですがこの正社員エンジニアになるうえで年齢が大きく影響してくるのです。
20代未経験がフリーランスエンジニアを目指す場合
20代未経験なら迷うことなくフリーランスエンジニアを目指すと良いでしょう。万一失敗してもリカバリーがききますし失敗経験すら将来に活きてきます。
20代は就職支援つきのプログラミングスクールも利用できます。スクールを経由してまずは正社員として2年ほど実務経験を積むことをおすすめします。
20代未経験におすすめのプログラミングスクールはDMM WEBCAMPですね。
DMM WEBCAMPは3か月のカリキュラムでチーム開発とオリジナルWebアプリの開発を経験しエンジニア転職を目指します。
卒業生の離職率はわずか1%。エンジニアとしてスキルをバリバリ磨ける優良な企業への就職実績が豊富です。
受講したのに転職できなかった場合は受講料が全額返金される”転職保証”もついています。
30歳以上の未経験がフリーランスエンジニアを目指す場合
30歳以上の未経験は少し難しくなってきます。
というのも20代なら利用できた就職支援つきのプログラミングスクールが利用できなくなるからです。DMM WEBCAMPは原則30歳以上は受け入れていません。
30歳以上の未経験を受け入れている就職支援つきのプログラミングスクールは限られます。 下のスクールの2択となります。
通学スクールなら → テックキャンプ エンジニア転職
オンラインスクールなら → ポテパンキャン
テックキャンプエンジニア転職に関しては受講生の20~30%が30歳以上です。
転職できない場合には受講料全額返金される転職保証も適用されますのでおすすめのスクールです。
フリーランスエンジニアとして年齢関係なく活躍するために大事なこと
私は40代、50代のフリーランスエンジニアとの交流があります。
交流する中で年齢に関係なく活躍しているフリーランスエンジニアの共通点に気づきました。
それが「課題解決力が高いこと」でした。
当たり前といえば当たり前のことではありますが。
フリーランスエンジニアは顧客が抱えている課題を解決するからこそ顧客の信頼を獲得できます。いくらコミュニケーション能力が高くても企業が抱えている課題を解決できないことには全く信頼されません。
特にフリーランスエンジニアは助っ人として呼ばれているところがあります。 単にコードを書けるだけではなく顧客と実際にやり取りする中で課題を発見し、その課題を解決するためのソリューションを提案したり要件を詰めていく能力も求められます。
性格が良いとか人当たりが良いとかよりも重要なのは 「課題解決力が高い」 ことなのです。
この課題解決力は一朝一夕で磨けるものでもないですが
「顧客は何に困っているのか」
「どうやってその困りごとを解決できるのか」
これらを常に意識し考えながら仕事をすることが重要です。すると課題解決力が徐々に磨かれていきます。
課題解決力が高いと何歳になってもフリーランスエンジニアとして活躍できる余地が出てくるでしょう。
フリーランスエージェントを利用することでフリーランスのデメリットを解消できる
フリーランスになってから最も不安なのは「案件が途切れて収入がなくなる」ことです。
ただ現在は正社員並みの福利厚生のあるフリーランスエージェントも出てきていますのでそこまで心配しなくても良いかと。
たとえばフリーランスエージェントのMidworksなどは際立っていますね。Midworksには次の仕事が見つかるまで月額契約単価の80%を日割りで受け取れる給与保証制度があります。
こうしたフリーランスのデメリットを解消できるフリーランスエージェントも出てきているので積極的に利用すると良いでしょう。
まとめ
フリーランスエンジニアは夢がある職業です。
正社員エンジニアと比べてフリーランスエンジニアの年収は2倍ほど高く年収800万円を超えるのが普通です。私も年収1000万円を超えています。
私は29歳の時にフリーランスエンジニアになりましたが、その決定には父親の影響がありました。
私の父親は零細企業に40年近く設計士として勤務しました。しかし昇給額は雀の涙で年収も450万円が最高額です。
もちろん私を含む3人兄弟を養ったわけで1人の男として尊敬しています。素晴らしい生き方、人生だと思います。
それでも父親と同じ”職業人生”を送りたいかというと「YES」と言い切れなかったです。
短期間でしっかり稼いで早めにセミリタイアするのが私にとっての目標。誰が何と言おうとそう決めています。
フリーランスエンジニアになることでその目標に着実に近づけています。このままいくと30歳中盤でセミリタイアできるでしょう。
現在フリーランスエンジニアを取り囲む環境はかつてなく恵まれています。年収が1000万円を超えることもさほど珍しくないですしフリーランスの不安定さというデメリットを緩和する MidWorksの様なフリーランスエージェントも出てきています。
迷うことなくフリーランスエンジニアの世界に飛び込むと良いと思いますよ。
皆さんの健闘を祈っています。
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