レビュー:Pavlok(パブロック)でXvideo中毒を解消できた話

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ついエッチなサイトを覗いてしまう。

フリーランスの僕は上司の監視がないので仕事中にFacebookやTwitter、YouTubeをついつい覗いたりしがちだ。

ムクムクと沸き起こるムラムラを抑えきれず「VIDEO」などを覗いてしまうこともある。

だって人間だもの。自制心ではどうにもならないムラムラを我々は抱えている。

しかし。。。

SNSで膨大に時間を浪費しており、生産性に悪影響があったのは疑いの余地なし。

突如襲ってくる生産性阻害要素「ムラムラ」≒VIDEOを生活から排除することは可能なのか?

ネットで検索してみたのだが「ムラムラ」を排除し、生産性を向上させるのに役立つ記事はなかった。

そこで僕は英語圏の記事を読み漁った。

するとManeesh Sethiという米国人ブロガー(Pavlokの創業者でもある)が書いた以下の興味深い記事を発見。

Why I Hired A Girl On Craigslist to Slap Me In The Face — And How It Quadrupled My Productivity

日本語に訳すとなぜ僕はクレイグリスト(クラウド求人サイト)で顔をビンタさせる女の子を雇ったのか。そしてどうやって生産性を4倍にしたのか


Maneesh氏も僕と同様にSNS中毒に悩まされていたそうだ。推測だが彼もX-video中毒にも悩まされていたのではないだろうか。

そこで1人の女性を時給8ドルで雇い隣に座らせた。仕事中に自分がFacebookを覗いていたらビンタさせたのだ。

平手打ちされるManeesh氏


発想が完全にアホ

ただフォローしておくがManeesh氏は10歳の時にプログラミングの勉強を開始して習得。14歳の時にプログラミング学習の書籍を出版、その後スタンフォード大学に入学し卒業した天才である。

Slapped by Craiglister


Maneesh氏が生産性を計測してみたところビンタする女の子が隣に座っている時の生産性は圧倒的に高かった。

第三者の監視が生産性を高めたのだ。

Maneesh氏は平手打ちする人が隣にいなくても生産性を高められるようにと電気ショック腕時計のPavlokを開発することにした。

Maneesh氏の記事を読んだ後僕は興味からAmazonでPavlokを購入した。

結論から言うと、僕はPavlokを購入して良かったと感じている。

ただし・・・

使い方を正確に知ってないとあまり役に立たないプロダクトである

以降ではPavlokの使い方、良いところ・悪いところ、正直に商品レビューをしてみる。

追記)米国に旅行に行った時に僕はManeesh氏を訪問しインタビューを敢行。Pavlok起業の経緯やプロダクトへの想いを語ってもらった。

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Pavlokの使い方を徹底解説ー5つの便利な機能

Pavlokは電気ショックが走る腕時計型のウェアラブルデバイスである。カナダで生産されている。

▲電気を放出する電池搭載


Pavlokの肝となる特徴はスマホアプリと連携できる点にある。

まずはGoogle Play、Apple Storeでアプリ「Pavlok」をダウンロード(無料)その後、スマホをPavlokとペアリングする。

Pavlokは以下のようなシチュエーションで利用できる。


Pavlokを装着することであらゆるタイミングで自分に電気ショックを与えることが可能となる。

電気ショックを受けると脳が「この行動はやってはいけないのだな」と学習。その行動をしなくなる仕組みだ。

なお、電気ショックの強度は耐えられるレベルの「ピリッピリッ」と弱めの電気ショックから叫びたくなるレベルの「ビリビリビリ」と強烈な電気ショックまで調整可能。


電気ショックの強度はスマホアプリから調整可能だ。なおPavlokでは電気刺激のことをザップと呼ぶ。

強度ごとの反応は以下のビデオが詳しい(笑)

「Pavlok Shock Clock」の電気ショックを20%・50%・100%の順にくらうとこうなる

もちろん電気ショックが怖い人のために、電気ショックの前にビープ音や振動で警告することも可能だ。

以降では筆者が実際にやって効果のあったPavlokの5つの使い方をシチュエーション別に解説していく。

①アラーム機能:スッキリ目覚められるようになった

僕は寝起きが凄く悪い。

普通の目覚ましだとまず起きれずスヌーズも消してしまう。

そこでPavlokのアラーム機能の出番である。

もちろんいきなり電気ショックではなく振動、ビープ音で警告しそれでも起きない場合には電気ショックを与えるというクッションをかませる設定も可能だ。

電気ショックの強度も調整できる。

電気ショックは10だとピリッとする程度だ。しかし、100は寝てたら飛び起きるくらい痛い電気ショックだ。

20か30くらいがおススメの強度だ。

この電気ショックを食らうと脳がこの「痛い」出来事を記憶する。そして「痛み」を避けようとすっきりと目覚めるようにする。

僕はPavlokのアラーム機能を1週間使っただけですっきりと起きれるようになった。

②Chrome拡張機能:もしSNSを閲覧すれば電気ショックが

僕が最も重宝しているのがPavlokのChrome拡張だ。


登録したWebサイトを制限時間以上見たらPavlokで電気ショックを走らせることができる。

Facebookを見ると電気ショックが流れる

これで僕は仕事中にVIDEOを覗いてしまう等時間の浪費を抑えることができた。

突如襲ってくるムラムラも電気ショックで撃退できる。

電気ショックを受けるうちに電気ショックが怖くなりTwitterを覗くことも収まりました。

③加速度センサー:喫煙や鼻を触るなどの悪習慣をセンサーが感知し電気ショック

筆者はこのPavlokの特徴と言える加速度センサーの機能を使わなかった。しかし、人によっては重宝するだろう。

Pavlokを装着した腕が顔に近づくとセンサーが感知し電気ショックを与える。

たとえば、喫煙、爪を噛む、鼻を触る、頭を掻くなどの行為を感知可能。

もちろん電気ショックではなくビープ音、振動で警告することも可能だ(どれで警告するかは設定可能)

④自分で電気ショックを与える

予想以上に効果があるのがPavlokを使って自分で電気ショックを与えることだ。僕の場合は歯ぎしりをする癖があった。

歯医者から「これ以上歯ぎしりをすると歯茎がぐらぐらになります。歯ぎしりやめてください」と警告をもらっていた。

しかしやめれない。いつもいつの間にやら歯ぎしりをしているのだ。

そこで歯ぎしりしているのに気づいたときにPavlokを押して電気ショックを与えた

数回、電気ショックを与えると不思議と歯ぎしりをしなくなった。

電気ショックによって強引ながらも脳に「歯ぎしりは駄目ですよ」と学習させることに成功したのだ。

歯ぎしりじゃなくともビールを飲んだり、スナックを食べすぎてしまったりといった場合に電気ショックを与える。

すると脳が「この行動はダメなのだ」と認識。その行動を控えるようになる。

⑤睡眠トラッキング

Pavlokには加速度センサーによる睡眠トラッキング機能がある。深い睡眠、浅い睡眠をトラッキングできる、
何気にこの機能は有用。

睡眠の質は僕たちの生産性にかなりの具合で直結している。

なんとなく日中の体調が優れないという人はいないだろうか。そんな人は睡眠の質を疑ったほうが良い。

睡眠をトラッキングしてみて深い睡眠の時間が短く、浅い睡眠の時間が長いのであれば睡眠環境を改善すべきだ。

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ここまでPavlokの使い方を紹介してきた。それでは一体どこでPavlokを購入すれば良いのか。

Pavlokの正規品はAmazon経由で販売されている。

出品者は販売代理店のPavlok Japanだ。

Amazonでは並行輸入のPavlokも販売されている。価格はPavlokJapanに比べて少し安い。しかし、商品に問題があっても返品に対応してくれるか怪しい。

一方、PavlokJapanは90日間の保証期間があり、返品にも対応している。万全を期してPavlokJapanのPavlokを購入しよう。

Pavlokは値段が2万円以上と非常に高い。

ただ、生産性を高めたい人にとってPavlokはかなりの武器になるのは間違いない。

僕はPavlok購入後、Pavlokの創業のキッカケに興味を持った。そこでPavlok創業者にコンタクトを取ってみた。

New! Pavlok創業者インタビュー

フレンドリーなPavlok創業者Maneesh Sethi氏


筆者は米国に行った際にPavlok創業者のManeeth Sethiにインタビューをするべく連絡を取ってみた。

すると「もちろんOK」と気軽に応じてくれた。誠に太っ腹な起業家である。

ManeethSethi氏のプロフィール
1987年生まれ。インド系米国人の両親を持つ。カリフォルニアにて生まれる。
10歳の時にプログラミング学習を開始し12歳の時に”StandardDesign”というWebデザイン会社を設立。14歳の時に初の著書”Game Programming for Teens”を出版。2005年にスタンフォード大学に入学しB.J. Fogg氏の元で行動経済学を専攻。
その後デジタルノマドとして世界を旅した後、米国に帰国し2014年Pavlokを設立。

はい。天才ですね(笑)アメリカってこういう極端な人がいるので面白い。

筆者:Pavlok起業の経緯を教えてくれますか?

Maneeth:
ちょっと長くなるけどいいかい?2008年にスタンフォード大学を休学してイタリアに留学したんだ。
その時にティム・フェリスの著書『「週4時間」だけ働く』を読んだ。で、お金を稼ぎながら世界を旅するのは可能なんだと知ったんだ。

最初はWebサイト制作で稼ぎながらその後2010年からはブログ『HACK THE SYSTEM』で収益を上げるようになった。ブログでは主にオンラインビジネスや生産性の高い働き方、ノマド旅について執筆したよ。

サービス精神旺盛にイメージや動画を交えてPavlok起業の経緯を紹介してくれたManeesh氏


2012年に書いた記事
Why I Hired A Girl On Craigslist to Slap Me In The Face — And How It Quadrupled My Productivity日本語訳:「なぜ僕はCraiglistで頬をビンタさせる女の子を雇ったのか。そしてどうやって生産性を4倍にしたのか」がハフィトンポストはじめ世界中のメディアに取り上げられバイラルを巻き起こし1万シェアを記録した。

筆者:1万シェアは凄い!そこからなぜPavlokのようなハードウェアを作ることにしたのですか?

Maneeth:僕はADHDなんだ。Facebookをついつい覗いてしまったり1つのことに集中できないんだけど、監視してくれる他人がいて初めて悪い習慣を変えることができた。

Why I Hired A Girl On Craigslist to Slap Me In The Face — And How It Quadrupled My Productivity」が多く読まれたということは僕と同じように多くの人が悪習慣を変えることに関心があるのだと知ったんだ。

でも誰もが顔を平手打ちしてくれる人を雇えるわけじゃない。

そこで平手打ちの代わりに電気ショックを与えてくれるウェアラブルデバイスがあればいいなと考えたんだ。

そしてハードウェアに精通しているエンジニアの友人Dan Kaminskyと一緒にプロトタイプを作ることにした。

Pavlokの一番最初のプロトタイプ

ただし、ハードウェアで起業するのは想像以上に大変だった。だからボストン拠点のインキュベーターBoltの支援を受けることにした。Boltではハードウェア専門のエンジニアや起業家のアドバイスを受けたり、研究室を利用できることができた。

インキュベーターBoltの施設

 

Pavlokプロトタイプ第2号はちょっと冗談で名刺型のを作ってみた。ネットワーキングイベントでこの名刺を出したら印象づけれると思ってね。

なんぜ受け取った相手は電気ショックを受けるからね(笑)絶対にPavlokのことを忘れないね。

Pavlokプロトタイプ第2号

Pavlokプロトタイプ第2号

その次はより日常的に装着できる腕時計型のプロトタイプを製作。粗削りながらも現状のPavlokに近い形状になったよ。

Pavlokプロトタイプ第3号

Pavlokプロトタイプ第3号


Pavlokプロトタイプ第4号はほとんど現状のPavlokそのものだよ。

Pavlokプロトタイプ第4号

プロトタイプの試作を繰り返し、最終プロダクトが完成したのが2014年。

クラウドファウンディングのIndiegogoで支援を募集したところ目標額5万ドル(約550万円)を大幅に超える28万4000ドル(約3000万円)の資金調達に成功したんだ。

筆者:Pavlokはこれまでどれくらい売れてるの?

Maneeth:米国だと7万5000台。日本だと1万5000台だね。日本だといろんなテレビ番組でPavlokが取り上げられてる。

※筆者補足)「ワイドナショー」や「バナおぎやドリーのもろもろのハナシ」で紹介されている。

 

もろもろのハナシ ~ 水曜日のダウンタウン 2017年7月5日 170705

▲「バナおぎやドリーのもろもろのハナシ」22:00からPavlok紹介

Pavlokは正規販売代理店PavlokJapanのAmazonで購入するのがベター

繰り返し唱えるがAmazonでは並行輸入のPavlokが販売されている。価格は正規代理店のPavlokJapanに比べて少し安い。

しかし、商品に問題があっても返品に対応してくれるかは怪しい。

一方でPavlokJapanは90日間の保証期間があり返品にも対応している。万全を期してPavlokJapanのPavlokを購入しよう。

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