味が全然チゲーよ。
評判の良い八ツ橋メーカー3社の八ツ橋を実際に購入して食べ比べてみた感想。
さらに八ツ橋を南米コロンビアに持ち込みコロンビア人美女に食べさせてみました。
なぜ八ツ橋をコロンビア人に?!
僕ら日本人よりも彼女たちの方が正直な味覚で八ツ橋を評価してくれるのではないかと考えたのです。
というよりも正直なところ、八ツ橋で彼女たちの歓心を買う下心があったのを認めます。
筆者は京都で購入した八ツ橋をコロンビアに持ち込み、コロンビア美女に食べてもらうことにしました。
ただ、外国人に食べてもらう前に日本人たるもの「八ツ橋ってそもそも何なのか」知っておこうと思い調べてみました。
私たちが知ってる”今の”八ツ橋は江戸時代から存在してたお菓子ではありませんでした。
むしろついここ数十年前に生まれたお菓子なのです。
今回、八ツ橋の意外な由来、コロンビア人美女による老舗八ツ橋メーカーの食べ比べレポートを掲載。
果たして、どの老舗メーカーの八ツ橋がコロンビア人美女の心をつかんだのか?
コロンビア人美女による食べ比べだけ見たいんだ!という人は目次4.から読んでください。
1.なかなか味気ない、自動で作られてる八ツ橋
八ツ橋の原料は米粉・砂糖・ニッキとシンプルです。
ニッキはあのシナモンのことです。八ツ橋特有のあのニオイはシナモンだったんですね。
米粉・砂糖・ニッキを混ぜて蒸しながらこねます。
こねる作業の大部分は手作業ではなく自動化されています。手作りだと思ってたのにちょっと残念。
最後は手でこねて仕上げます。
出来あがった八ツ橋の皮につぶあんなどの具を詰めて折りたたむと一丁あがり。この折りたたみ作業も自動化されています。
2.ちょっと残念、意外と歴史の浅い八ツ橋、その由来とは
実は八ツ橋誕生の歴史や由来はあまり定かではありません。
老舗八つ橋メーカーの聖護院は1689年創業とパッケージに記載していますが、文献として八ツ橋が販売されていた事実は残っていません。
聖護院のライバルである八ツ橋店の井筒が「1689年創業はちげーだろ、ウソつくな」と裁判所に提訴しているようです。
参考:【なぜ老舗同士がトラブル? ~ 京菓子「八ツ橋」騒動】
聖護院は1689年創業の根拠として以下のような説を主張しています。
日本の代表的な箏(そう)名手「八橋検校」が1685年に死没後、京都市左京区の金戒光明寺・常光院に置かれた八橋検校の墓には参拝人が絶えませんでした。
商売上手な京都のお菓子屋が金戒光明寺・常光院のすぐそばで筝の形に模したお菓子「八ツ橋」を売るようになりました。
ただし、文献に八ツ橋が販売されていた事実は記録されていないためこの説はあくまでも仮説です。
実のところ八ツ橋が全国的に知れ渡ったのは明治時代に入ってからのこと。
京都駅で販売されていた「八ツ橋」が京都名物として認知されるようになりました。
このころの八ツ橋は現在のような柔らかい生菓子ではなく焼いた煎餅「堅焼き八ツ橋」でした。
ちなみに1900年フランス万博に八ツ橋メーカーの本家西尾が「堅焼き八ツ橋」を出品し銀賞を受賞してもいます。
現在の様な生地を焼かない柔らかい八ツ橋(生八つ橋)は1960年代に販売開始。実は今の八ツ橋というのは歴史が浅いわけです。
なお八ツ橋(生八ツ橋)には保存料が使用されていないので賞味期限は10日ほどと短めです。
3.八ツ橋は3種類ある
八ツ橋の種類は大きく分けて3種類です。
堅焼き八ツ橋
皮の八ツ橋
餡入り八ツ橋
4.結局、一番おいしいのはどれ?コロンビア人美女が八つ橋(聖護院、井筒、本家西尾)を食べ比べ
現在、京都市内で八ツ橋を製造販売している八ツ橋メーカーは14社あります。
ただ、京都在住の友人に「どの八つ橋メーカーがいい?」聞いたところ聖護院、井筒、本家西尾の3メーカーがいいとのことでした。
実際に僕が京都の町を歩いて店舗に人がたくさん入ってると感じたのもこの3社でした。
京都旅行の際に聖護院、井筒、本家西尾を購入しました。
聖護院の八ツ橋
井筒の八ツ橋
本家西尾の八ツ橋
これらの八ツ橋をコロンビアに空輸(飛行機で運んだだけw)。
そして、コロンビア友人に八つ橋を食べ比べてもらい一番おいしい八ツ橋を選んでもらいました。
エバさんとマリアさんは聖護院を選びました。なぜなら味とシナモンのニオイがはっきりしているから。
ちなみにコロンビア人女性の間ではエバさんが掛けているようなオシャレメガネが流行っています。
知的さを演出するのが流行りなようです。
こちらの色気たっぷりなカミラさんも聖護院を選びました。「他のはダメ!」とのことでした。さすがコロンビア人女性。好みがハッキリしてる。
ラジオ番組制作者のタチアナさんは本家西尾を選びました。甘すぎじゃないしシナモンも控えめなので好きとのこと。
マリアさんは本家西尾を選びました。甘すぎじゃないしシナモンも控えめなので好きとのこと。
ちなみにマリアさんはベネズエラ人。僕が良く行ってるカフェの店員さんで凄く働き者です。
ベネズエラはインフレが酷いのと物資不足で食べて行くのも難しい状態。
マリアさんの様にコロンビアに移住したベネズエラ人は多いです。
ナタリアさんは井筒を選びました。弾力があるから好きとのこと。
パウロさんは聖護院を選びました。味がハッキリしていて好きとのことです。 聖護院が一番値段が高そうな味だったとのことw
報道カメラマンをしているシルビアさんは聖護院を選びました。一番上品な味がするから好きとのこと。あとパッケージデザインがかわいいのもプラスポイントだそう。
仲睦まじいコロンビア人カップルは聖護院を選びました。生地の構造が好き。食感が良いとのこと。なかなかマニアックな回答ですね。
これまた仲睦まじいコロンビア人カップル登場。
コロンビア人カップル彼氏は本家西尾を選びました。甘すぎず、シナモンが強すぎないのが良いとのこと。
コロンビア人カップル彼女は聖護院を選びました。甘くてシナモンの香りが良いとのこと。
猫も八ツ橋に挑戦?本家西尾に興味津々でした。
投票結果
得票数は聖護院8 本家西尾3 井筒1となりました。
この結果を見ると土産には聖護院を選ぶのが良いかもしれませんね。
ただし、個々人で味や香りの好みもあります。シナモンの強さと甘さを考慮して選びましょう。
メーカー | 値段 | 八ツ橋の特徴 | 得票数 |
聖護院 | 40枚入り540円 | シナモンが多く甘め、生地が柔らかい | 8 |
井筒 | 300g440円 | シナモンは中くらいで甘さも中くらい、生地に弾力性がある。 | 3 |
本家西尾 | 28枚入り345円 | シナモンが少なく甘さ控えめ、生地が凄く柔らかい | 1 |
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