テクフリはすっごく良いわけではないけどレバテックフリーランスの次に良いエージェントかなと。
筆者はこれまで10社以上の転職エージェントやフリーランスエージェントを利用しレビューしてきました。
その中で良いエージェントなのかどうか判断するのに使っている判断基準が以下です。
①担当者が企業の内情に精通している、ネガティブな情報もくれる
②こちらのキャリアプランを考えた上で求人を提案してくれる
③対応が誠実、報連相がしっかりできている
筆者はWebディレクターとしてテクフリを利用しました。テクフリは②③に関してはバッチリなエージェントでしょう。
筆者のスキルセットに応じた案件をしっかり紹介してくれたり、こちらのキャリアプランに資する案件を優先的に紹介してくれたので概ね好印象です。
特に良いなと思ったのが以下の案件の紹介になります。
メーカーの○○のグローバルサイトのWebディレクション責任者の案件となります。単価は月72万円からと好条件です。
業務で英語でのコミュニケーションも発生しますのでビジネス英会話のコミュニケーションスキルをお持ちでかつWEBディレクション経験、記事コンテンツなどの制作経験の豊富な○○様にピッタリかと。
自分が今後やってみたいと考えていた案件にピッタリの内容だったんですね。最終的には自分の個人事業の立ち上げで忙しくなっため辞退したのですが魅力的な案件でした。
ただし、テクフリの担当者に現場の労働環境や経営体制について懸念点はないか質問しましたが若干濁されました。
隠しているというか案件の現場の内情には深くは精通していない模様でした。
とはいえ、これは担当者個人の力量に依ると思います。テクフリはブラック企業の案件を押し付けて来なかったですし、然したる欠点がないので概ね良いエージェントだなという印象です。
Webディレクターの案件数に関してはあまり多くなかったですが、エンジニア、特にフロントエンド、サーバーサイド、インフラ案件は豊富なのでエンジニアの人なら利用価値は十分にあるかなと。
マージン率が10%と一般的なエージェントよりも低い点も高評価に値します。
本記事ではテクフリのメリット・デメリットについて紹介しますね。
テクフリの強み‐他社と比較して
運営会社 | 株式会社アイデンティティー |
創業年 | 2008年8月 |
代表者 | 今野力 |
所在地 | 東京都新宿区新宿二丁目1番12号 PMO新宿御苑前5階 |
案件数 | 3581(※2021年4月時点) |
対応エリア | 一都三県(東京・埼玉・神奈川・千葉) |
案件の種類 | エンジニア、PM/PMP、Webデザイナー、Webディレクター |
副業案件・リモート | 〇 |
未経験案件 | △ |
マージン率 | 10% |
支払いサイト | 30日サイト(当月末締め、翌月末払い) |
独自の強み
テクフリ独自の強みはマージン率10%とマージン率の低い案件が多い点です。
フリーランスエージェント各社のマージン率は以下です。
フリーランスエージェント | マージン率 |
---|---|
テクフリ | 10% |
レバテックフリーランス | 10~20% |
Midworks | 20% |
テクフリの担当者に「なぜマージン率が低いのでしょうか?」と聞いたところエンド直の案件を中心に開拓しているがゆえにマージン率を低くすることができているとのことでした。
なんとテクフリの案件の98%がエンド直案件です。
他のエージェントだと間にいろんな企業が入っていて多重下請けになっている案件もままあるため、どうしてもマージン率が高くなっている傾向があるんですね。
テクフリはエンド直案件がほとんどなのでマージン率を抑えることができているのです。
案件の傾向
職種 | 案件数 |
---|---|
サーバーサイドエンジニア | 1304 |
アプリケーションエンジニア | 290 |
フロントエンドエンジニア | 284 |
インフラエンジニア | 182 |
Webディレクター | 154 |
Webデザイナー | 82 |
データサイエンティスト | 71 |
プロジェクトマネージャー | 68 |
サーバーサイドエンジニア、フロントエンドエンジニア、インフラエンジニアなどエンジニア向けの案件、そしてWebディレクターやWebデザイナーなどクリエイター向けの案件も結構充実しています。
そして大手企業、それも自社でサービスを持っている自社開発企業の案件が多いです。
たとえば楽天、リクルート、DMM、サイバーエージェントなど。また有名企業だけでなく急成長中のベンチャー企業の案件も多いです。
ベンチャー企業の案件だと必然的に新しめの技術を使うことも多いのでスキルアップしたい人にはピッタリな案件を見つけられるでしょう。
サポート地域
テクフリが対応している地域は以下です。
・東京
・埼玉
・神奈川
・千葉
テクフリのメリット
テクフリを利用するメリットは以下です。
メリット➀マージン率10%、高単価案件も多め
メリット②アフターフォローが手厚い
メリット③福利厚生が手厚い
メリット④契約更新率90%以上、 案件が途切れない
メリット⑤案件の提案スピードが早い
メリット➀マージン率10%、高単価案件も多め
テクフリはマージン率が10%の案件が多いです。数あるエージェントの中でもマージン率は最も低くなっています。
マージン率を低くできている理由はテクフリの案件の98%がクライアントとの直接取引の直案件だからですね。
またテクフリの案件の6割以上が月額70万円以上と高単価です。年収に直すと800~1000万円は十分に射程範囲に入るでしょう。
メリット②アフターフォローが手厚い
テクフリは参画後のアフターフォローまでしっかりしているエージェントです。釣った魚に餌をやらないエージェントではありませんw
成約しやすいブラック案件にぶっこむだけぶっこんでおいて参画後は放置する酷いエージェントもありますが、テクフリの場合はしっかり面倒を見てもらえます。
担当者と定期的にランチやディナーをして些細なことでも相談に乗ってくれる面倒見の良さに定評があります(もちろんテクフリの奢りです)
メリット③福利厚生が手厚い
テクフリの福利厚生の中でも特に「フリーランス協会の料金が無料」は素晴らしいですね。
このフリーランス協会は賠償責任保険が目玉です。情報漏洩や納品物にバグが発生した場合、フリーランスはクライアントに対して賠償金を払わなければならないリスクがあります。
テクフリの利用者には自動でフリーランス協会の賠償責任保険が適用されるので賠償金分の保証がなされます。
もう1つ何気に嬉しいのは「ベネフィット・ワン」という福利厚生サービスです。
エンタメ、レジャー、トラベル、グルメ、ジム、語学など多岐にわたるサービスを割引で利用できます。
メリット④契約更新率90%以上、 案件が途切れない
テクフリの契約更新率は90%と相当高いです。
これは利用者がテクフリに満足しているという何よりの証左です。
また契約更新率の高さは案件が途切れにくいことを意味しています。
フリーランスは次の案件を獲得できるかが悩みの種になりがちですが、テクフリの場合は担当者が契約更新の前に次の案件紹介に全力で動いてくれるので安心です。
メリット⑤案件の提案スピードが早い
テクフリにはとにかくスピード感があります。登録するとすぐにこちらの経歴に合っている案件を提案してもらえます。
この理由ですが、テクフリでは案件選定をAIも活用してやっているからですね。AIがリコメンドした案件を担当者が確認した上で提案してくれます。
テクフリのデメリット
テクフリを利用するデメリットは以下です。
デメリット➀担当者はさほど案件企業の内情には精通していない
デメリット②地方の案件がない
デメリット③実務経験が浅い人向けの案件は少ない
デメリット④リモート案件が少なめ
デメリット①担当者はさほど案件企業の内情には精通していない
筆者がテクフリをWebディレクターとして利用した時に感じたことですが担当者はさほど案件の内情には精通していないように感じました。
こちらのスキルセットに応じてキャリアプランに資する案件を提案してくれたのでさほど問題ではなかったですが。
ほかの利用者の口コミ・評判を確認してもやはりテクフリ担当者は企業の内情に精通している感じはなさそうです。
企業の内情に精通している担当者を求める場合はレバテックフリーランスも併せて利用すると良いでしょう。
デメリット②地方の案件がない
テクフリの案件は一都三県が中心となっています。地方には案件がありません。
関西圏や地方で働きたい人はレバテックフリーランスをおすすめします。レバテックフリーランスは大阪や愛知、福岡にも案件が多くあります。
デメリット③実務経験が浅い人向けの案件は少ない
テクフリは実務経験の浅い人向けの案件が少ないです。実務経験が最低でも1年は求められる案件がほとんどです。
まずはプログラミングスクールに通ってエンジニア転職して実務経験を最低でも1年積んだ後にフリーランスエンジニアへ転向するのがおすすめです。
以下の記事でおすすめのプログラミングスクールについて紹介しています。
デメリット④リモート案件が少なめ
テクフリにはリモートワーク案件はそこそこあるものの決して多いわけではないです。基本的には常駐系の案件が多いです。
リモート案件を検索すると44件でした。
リモートワークを希望する人はクラウドテックに登録することをおすすめします。
クラウドテックはクラウドソーシングのクラウドワークスが運営しているサイトです。 リモートワークできる案件が数多く掲載されています。
テクフリの口コミ・評判
口コミ「希望の案件を紹介してもらい、参画が決定しました」
希望の案件を紹介してもらい、参画が決定しました。自宅から通いやすい距離でとても満足しています。
フリーランススタート
【良い点】案件がすぐに決まった営業担当が素早く動いてくれた。
【悪い点】案件への参画が決まったあとの基本契約のやり取りで少し時間がかかっったので、その点を改善いただけたら良いかなとそれ以外は満足できるおすすめのフリーランスエージェントさんです。
口コミ「で提案のスピードという意味では最も対応が早かった」
初回メールにてレジュメを元に案件の提案があった。職歴に合っていないマッチ度は低いもののあったが、複数のフリーランスエージェント中で提案のスピードという意味では最も対応が早かった。
フリーランススタート
口コミ「高単価で自分の適正や希望に合った案件をご紹介いただけました」
業務内容や自分のスキルにもよりますが、高単価で自分の適正や希望に合った案件をご紹介いただけたことです。中には個人の力ではなかなか働けないような案件の会社さんもあり、良い経験をさせていただきました。
口コミ「単価交渉、契約更新を客観的な立場で進め、白黒ハッキリさせてくれるエージェントは頼りになる存在」
エージェントは業界のことを自分以上に理解していますし、頼りになります。個人的に直営業だとクライアントとなあなあ(いい加減)な関係になってしまい、案件を辞める決断もできませんし、単価交渉もできませんでした。その点では客観的な立場で進め、白黒ハッキリさせてくれるエージェントは頼りになる存在です。
口コミ「案件提案までのスピードが速い」
遠藤さん(弊社エージェント)から電話があり、何度も東京に行けないことや、僕のスキルやキャリアをお話しすると、「案件入れましょう、面談行きましょう」といきなり決めてきたのです。最初は戸惑いましたが「そこまで思い切りよく提案してくれる遠藤さんに賭けてみよう」と思いました。
結果的には提案して頂いた会社から内定をもらいました。スピード感が滅茶苦茶早く、1社目で決まりましたから、ビックリしましたね。早く働きたかったという事情もあり、スピード即決は嬉しかったです。事前に僕のスキルやキャリアで「何ができるのか?」を考えて頂いていたと思います。本当に感謝しています
テクフリがおすすめな人
テクフリが向いているのは以下に該当する人です。
・マージン率を抑えたい人
・新しい技術でスキルアップしたい人
・参画後のアフターフォローもしっかりしてもらたい人
テクフリの最大のメリットはやはりマージン率が10%な点でしょう。
また自社開発企業のエンド直案件が多く、新しい技術を使っている現場が多いためスキルアップに適した案件を見つけられる可能性が高いです。
そして参画後は放置されることなく担当者が密にコミュニケーションをとって相談に乗ってくれる人間味のあるエージェントです。
テクフリが向いていない人
・リモートワーク案件を探している人
・地方の案件を探している人
テクフリはリモートワーク案件は少ないです。レバテックフリーランスの方がリモートワーク案件は豊富です。
また地方の案件は少ないです。地方の案件を探している場合はPE-BANKがおすすめです。
テクフリ利用の流れ
テクフリ利用の流れは以下になります。
➀登録
↓
②カウンセリング
↓
③案件紹介
↓
④事前面談
↓
⑤参画
➀登録
Webサイトに登録から3営業時間以内に担当者から連絡が来ます。営業日であれば速攻で連絡が来ます。このスピード感は急いでる人にはかなりありがたいでしょう。登録はWebサイトで可能です。
②カウンセリング
カウンセリングは3パターンあります。
①お電話でのカウンセリング
②フォームでのカウンセリング
③対面でのカウンセリング
すでにフリーランスの人は➀②のカウンセリングで十分です。
フリーランスになるのが初めてな人の場合は③の対面でカウンセリングをしてもらいましょう。
フリーランスになるうえでの不安を相談できます。職務経歴書やポートフォリオの添削・作成も手伝ってくれます。
③案件紹介
テクフリ独自のAIアルゴリズムとエージェントのカウンセリングに基づき最適な案件が紹介されます。
④事前面談
クライアントとの面談を想定し事前面談(模擬面接)をエージェントと電話もしくは対面で実施。自己PRや伝え方などにおいて改善点があればエージェントが教えてくれます。
⑤本面談
本面談はクライアント先を訪問し実施。単価・諸所の待遇など自分で交渉しづらいはエージェントがクライアントに交渉してくれます。面談で契約が締結すれば参画が決定します。
テクフリとほかのエージェントも並行して利用した方がよい
テクフリの様なフリーランスエージェントをうまく使って優良案件を獲得するにはエージェントを三~五股するくらいがちょうど良いです。
1.まずは4、5社ほど登録
2.優秀な担当者がいるエージェントに絞り込む
1.まずは3~5社ほど登録
まず最初から1社に絞り込む必要はないですね。
恋愛でやったら駄目ですがw、エージェントの利用において浮気は全く問題ないです。
フリーランスになると単価交渉や待遇の改善など交渉事が多いです。選択肢がないと交渉で優位に立てません。選択肢を持っておくのは交渉の基本です。
まずは興味があったり評判の良いエージェントを3~5社ほど登録しておきます。
2.優秀な担当者がいるエージェントに絞り込む
正直、どのエージェントかよりも担当者個人の質が重要でしょう。
フリーランスエージェントの利用は担当ガチャです。この一言に尽きます。
担当者が良ければ案件獲得はうまく行きやすいです。一方で担当者が微妙だと駄目ですね。
優秀な担当者かどうか見極める判断基準は冒頭で前述した以下の項目が役立つでしょう。
①担当者が企業の内情に精通している、ネガティブな情報もくれる
②こちらのキャリアプランを考えた上で求人を提案してくれる
③対応が誠実、報連相がしっかりできている
優秀な担当者に担当してもらうことで的確なアドバイスをもらえ、ミスマッチも起きづらくなります。
評判の良さそうなエージェント3~5社ほど登録して面談を受けてみて、そこから優秀な担当者がいるエージェント2、3社に絞ってサポートしてもらうのがベストかと。
おすすめエージェントは以下記事で紹介しています。
まとめ
最後にテクフリの特徴まとめ、どんな人に向いているのか紹介して締めます。
・マージン率が10%と低く月単価70~100万円の高単価な案件が多い
・福利厚生が手厚い(フリーランス協会の料金が無料)
・契約更新率90%以上