社会人としての成人式は30歳
30代に入るとビジネスパーソンとして一通り技量を身に付け、できることや裁量もグッと増えてきて楽しくなってくるんですよね。
ただこれは20代地道にコツコツ頑張ってきた人に対して言えることかなと。20代に何も積み上げてこなかった場合、30代に入ると少しきつくなってきますね。これは厳然たる事実であり転職においても30代ノースキルだと転職するのが難しくなってきます。
20代である程度人生は決まってしまうと言っても言い過ぎではないかもしれません。
20代の読者には20代の過ごし方を後悔してほしくないです。そこで本記事では私が20代でやってよかったこと、やっておくべきだと考えていることをお伝えします。
先に言っておくと私はバリバリのビジネスパーソン、エリートではありませんし全く凄い人ではありません。
ただ自分の事業を運営しておりアラサーにしては割とゆとりのある生活、幸福度の高い生活ができているかなと。
自分は能力が高いわけでもない平凡アラサーです。その分、読者にとって再現性の高い生き方かと思います。何かしら参考になるヒントが記事中で見つかれば嬉しいです。
①資本家マインドセットを獲得すること
しょっぱなからぶっこんでいきますが、あなたはお金持ちになりたいですよね。
お金持ちになる必要なんてないという人もいるでしょう。それはその人の価値観ですので否定しません。そしてもちろん「お金が全て」ではありません。
お金はあくまでも人生を生きる上で自由度を高めてくれる1つのツールでしかありません。しかしそのツールが無ければつらい状態になるのもこの社会における厳然たる事実。
言うまでもないことですが私たちが住んでいるのは資本主義社会です。
筆者は零細のまた零細ですが小さいながらも事業(マーケティング支援業、メディア運営)を運営するようになって資本主義社会に適合した「資本家マインドセット」の存在を認識しました。
資本家マインドセットって何?
まず資本主義社会とはそもそも何か説明しましょう。
ざっくり言うと「資本主義社会とは資本家が私有する資本を使って労働者から労働力を買い取り労働力以上の価値ある商品・サービスを生み出して利潤を得るシステムをベースとした社会」です。
厳然たる事実ですが資本主義社会において金持ちになるのは基本的に資本家です。ZOZOの前澤さんを例に出すまでもなくその辺の居酒屋で飲んでいる中小企業の社長も年収3000万円~1億円を稼いでいたりします。
労働者の比較にならない膨大な額のお金を稼いでいます。ただ資本家は労働者よりもリスクを負っているからこそお金を稼げています。
なぜなら生産した商品・サービスは必ずしも市場で消費者に購入されるわけではないからです。市場の神のみぞ知るなんですね。
ただしもしその商品が爆売れしたら巨万の富が資本家に入ってきます。いくら商品が爆売れしても労働者の給料はそこまで変わりません。
リスクを負ったからこそ資本家にお金が入るわけです。一方でリスクを負っていない労働者にお金は入ってきません。
「リスクを負うからこそ稼げる」のは資本主義社会における真理でしょう。
先日、「ベゾス・レター」という本の要約をしました。Amazon創業者ジェフ・ベゾスが株主宛に書いた膨大な量の手紙を分析しベゾスの思考回路を突き止めた本です。
現在、ベゾスの資産額は現在20兆円に達している大富豪ですがベゾスは間違いなく資本主義に適合したマインドセットの持ち主です。
ベゾスの思考法は3つに集約できます。
①リスクを成長の機会と捉える
ベゾスはリスクを取らずして成長なしと考えています。失敗覚悟でリスクを取り失敗してもその失敗を成功の種に変えてアマゾンの事業を拡大してきました。
②実験的思考
リスクを取るとはいえリスクをいきなりガッツリ取るのは危険です。まずは小さく試してみて反応が良ければ徐々にさらにお金を投資していきます。
③長期的視点
商品・サービス作りにおいてはコツコツと積み重ねることが重要です。明日いきなり稼げるようになることは起きません。
数年スパンでコツコツと積み重ねていくことが重要なんですね。アマゾンも黒字化したのも創業してから7年後です。
アマゾン・ドット・コムは何度も失敗を経験していますし、損失も数十億ドル出しています。誇張ではありません。ペッツ・ドット・コムやコズモ・ドット・コムを思い出す方もいるかもしれませんね。こういう失敗をしでかしたときは、麻酔なしで根元から歯神経を抜かれたような気分です。楽しいはずもありません。ですが、結局はたいしたことではないのです。――2014年『ビジネスインサイダー』カンファレンス「IGNITION」
筆者自身もアラサーになって自分で事業(マーケティング支援業、メディア運営)をするようになって上記のマインドセットを少しずつ獲得するようになりました。
社員やアルバイトとして働いていた時は確実に稼げることしかしたくなかったんですよね。不確実性に賭ける、リスクを取ることを極度に恐れていました。
ただそれではこの資本主義社会ではさほど稼げません。不確実性に身を投じて数年スパンでメディア運営に取り組んだところ見返りを得ることができるようになったんですね。
資本家的マインドセットを刷り込むには以下の本をおすすめします。
上記の本は自己啓発本なので毛嫌いする人もいるかもしれません。
ただ資本家マインドセットを学ぶには最適なので絶対に読みましょう。
②「これが自分の武器」と思える専門スキル・知識をつけること
資本家で最初から資本家だった人は実はそう多くないです。労働者から資本家に移行した人がほとんどでしょう。
まず労働者として専門スキルを高めそのスキルが「自分の武器である」と自信を持って言えるレベルにまで高めます。そして、そのスキルと関連した商品やサービスを持つことで資本家へ足を踏み入れています。
なので20代は「自分の武器」と自信を持って言えるスキルの習得に励みましょう。
たとえばITエンジニアであれば20代は社員として無我夢中でスキルを高めそこから独立してフリーランスとしてITシステムの開発を受託。その後、仲間と会社を設立したり社員を雇ってチームで稼ぎ始める。私の周辺でも割とこういうケースで資本家になった人は多いですね。
スキルを磨く前に稀にいきなり資本家になるような人もいますが例外的な存在です。
筆者の友人にオランダ人経営者がいるのですが元々、日本でアルバイトをしていたフリーターでした。ただ28歳になったときに米国でEbayとAmazon間で転売を行う会社を設立し30半ばでセミリタイアしました。
ただし、そういう人は例外なので参考にしない様にしましょう(笑)
巷では自由に働こうみたいな機運もありますが20代なら思いっきり不自由になって一定期間は仕事に打ち込み「専門スキルの集積≒キャリア資本を蓄積する」時期を経ることをおすすめします。
そのキャリア資本が商品やサービスを生み出すための中核となるケースが多いです。
③副業を始めること
転売でも屋台でもブログでも何でもいいので自分で1円でもいいから稼ぐ体験をしましょう。
というのもこの自分で稼ぐ経験を経ると前述した資本家マインドを養えるからです。
①リスクを成長の機会と捉える
資本主義の本質ですがリスクあるところにチャンスありです。稼げるか分からない不確実性にこそ大きなリターンが隠れています。副業で負うリスクは言っても知れてますので全然チャレンジして問題ないかと。
②実験的思考
とりあえず実験的にやってみる。もし上手くいったならそこにさらにリソースを投入していく。このとりあえずやってみるフットワークの軽さが重要かなと思います。副業を通してこの実験的にやってみるマインドが育ちます。
③長期的視点
いきなりガッツリ稼ぐことはできません。副業であれ短期的な成果を追い求めるよりも長期的に考えてコツコツ積み重ねることが重要です。副業を通して長期思考をつけられるのも副業の良さですね。
最近では社員をやりながらも副業で社員以上の収入を得ている人も多いです。前述した資本家と労働者という単純な区別もナンセンスかもしれませんね。
社員として労働者をやりながらも資本家レベルで事業を回している人もいますしね。
④ITスキルを身につけること
20代のうちに身につけておきたいのがITスキルですね。
プログラミングが小学校でも必修化されました。プログラミングは近い将来、エクセルとかパワポとかパソコンの操作と同じレベルの当たり前のビジネススキルになるかもしれませんね。そうなる確率は高いかなと。
新入社員に
○○さんIT音痴すぎで使えないな…
とか思われるのとかつらすぎですよね。
ITエンジニアにならずともWebアプリを自分で作れるくらいのプログラミングスキル、ITリテラシーは20代で身につけておくと良いと思います。
ただ、こう言ってる私自身がアラサーになってからプログラミングをスクールで学習してます。間違いなく20代の早い段階で身につけておいて損のないスキルだと断言できますね。
プログラミングスキルがあれば自分のアイデアをすぐに具現化し商品・サービスを作れますし。現代では資本家になる上で最も役立つスキルといって良いでしょう。
⑤貯金すること
20代では1年間仕事をしなくても暮らせるだけの最低限の貯金を心がけましょう。
言っておきたいのですが20代は海外旅行や本、スキル習得への投資のためにガンガンお金を使っていいと思います。
貯金に執着する必要はないと思いますが1年間仕事をしなくても暮らせるだけの最低限の貯金、200万円ほどの貯金があると良いでしょう。
精神面でてきめんに好影響があります。
私自身、20代半ばまでは貯金が20万円前後をウロウロしていたのです。
お金に余裕がないと明日のことしか考えられず近視眼的になりがちです。ただし20代後半になって貯金に取り組み始めて精神面で俄然、安定感が出てきたことを覚えています。
さらに特筆したいのが「長期的視点」で物事を考えられるように変化したことですね。
1年間働かなくてもいい貯金があると長期的な視点で行動できるんですよね。
たとえば
・プログラミングスキルをつけるためにプログラミングスクールに通う
・英語を習うために留学する
・思い切って副業にチャレンジする
将来に向かって前向きな行動ができるようになります。
そういうわけで最低でも200万円ほど貯金しましょう。
⑥習慣形成について理解を深めること
副業にせよスキル習得にせよ語学にせよ、どんなこともそうなのですが成果を出すうえでは継続できるかどうかが最も重要です。
才能や能力は必要ありません。継続するうちに改善し続けていればいつの間にか一定レベルのスキルを習得できます。
ただ継続するためには習慣を味方につける必要があります。
習慣とは「無意識のうちに、特段やろう!と意識せずともやっている行動」のことですね。
たとえば歯磨きとかそうですよね。
最近、私は英語学習とスペイン語学習を習慣化しました。毎日各自30分ずつ練習して4か月経ちますが結構レベルが上がってきました。
この習慣化には明らかにコツがあります。英語学習の習慣化で私が使ったテクニックは<EAST>というものです。
・Easy:簡単にする。
毎日オンライン英会話を25分だけ受講すると決める。精神的な負荷を減らすことですぐ取りかかれるようにする。
・Attractive:魅力的にする。
可愛い講師のレッスンを積極的に受けて英語学習をより魅力的にする。※ちなみにオンライン英会話だとレアジョブ英会話が一番かわいい講師が多いですw
・Social:社会的プレッシャーを利用する。
「毎日オンライン英会話受講します」とTwitterなどで宣言する。毎日学習記録を報告する。
・Timely:時間や環境を固定する。
夜20時に家の勉強机でオンライン英会話を受講すると固定する。脳が「夜20時は家の机でオンライン英会話を受講する」と認識し習慣化されやすい。
より詳しくは以下の記事を読んでください。
⑦筋トレなど運動習慣を持つこと
アラサーになるとメタボ体型の人が出てきます。私も同級生と久しぶりに会うと「太ったな、少し老けたな」と思うことが正直結構あります。
一方で筋トレなど運動習慣を持っている人はまだまだエネルギッシュで若い人が多い印象です。
30歳を超えてもモテたい、エネルギッシュでいたい人は20代のうちから運動習慣を持つようにしましょう。その習慣の積み重ねが大きな差になってきます。
⑧英語や何らかの言語を習得すること
20代のうちに最低でも英語は習得しておきましょう。
筆者は20歳の時にバングラディシュやインドなどで長期生活したので英語はビジネスレベルで話すことができます(ただし現在さらに英語のレベルを上げるために毎日オンライン英会話を受講しています)
英語のおかげで米国取材に行けたりと圧倒的にチャンスが増えました。あと何よりも英語ができると外国人(女性)と懇意になれたりと楽しいのですね。
英語に加えてもう1言語学習するならスペイン語がおすすめ。
スペイン語はスペイン、メキシコ、アルゼンチンまでカバーしていますし米国にもスペイン語話者が相当数います。
スペイン語を話せるとマジで世界広がりますよ。言語を学ぶのは世界を広げてくれ人生を豊かにしてくれるので良いと思います。
長い人生の中でも20代はかなり重要な年代
人生100年
何歳になってもチャレンジできます。
ただしチャレンジするのは早ければ早い方が良いでしょう。行き当たりばったりで生きると人生ハードモードになる可能性が高いです。
誰もハードモードでつらい人生を送りたくはないですよね。
だからこそ20代を戦略的に生きるのは相当に重要であるとアラサーになった私は確信してます。
みなさんの健闘を祈ってます。
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