ポテパンフリーランスぶっちゃけどうなの
正直、ポテパンフリーランスはレバテックフリーランスほど案件数はさほど多くないですし、福利厚生もMidworksのように充実していませんしそこまで際立った特徴はないです。
ただしフリーランスにこれからなろうと考えている人であればまず登録しておいて損はないエージェントかなと。
その理由は一言で言うと「ポテパンフリーランスは担当者が良いから」です。
エージェントの中には自社が売りたい案件だったり、人手不足で決まりやすい案件(※開発テストだけやらされるスキルがつかない案件の可能性が高いです)を紹介するエージェントも多いです。
ただそういうキャリア形成に寄与しない案件ばかりに参画していると経歴が蓄積されないです。
歳取ってから転職できなくなったりキャリアの舵取りができなくなり詰んでしまうリスクがあります。
ポテパンフリーランスではそういったキャリア形成を無視して適当に案件を紹介されることがない良さがあります。
フリーランスエンジニアのキャリアと案件の現場の内情に精通している担当者が長期的なキャリアプランを考えた上で案件を紹介してくれます。
これってポテパンフリーランスが小規模なエージェントだからこそ可能なんですよね。
大手エージェントだと売上ノルマがきつく案件をどんどん捌かなければならないプレッシャーが担当者にかかります。そうなるとこちらのキャリアのことまで考えて案件は提案してもらえないんですね。
本記事ではポテパンフリーランスならではの強みについて見ていきましょう。もちろんデメリットもあるので併せて解説しますね。
ポテパンフリーランスとは?
運営開始年 | 2014年 |
代表者 | 宮崎学 |
所在地 | 東京都渋谷区渋谷2丁目2−5 クルスビル 7階 |
案件数 | 総数2000以上 |
対応エリア | 関東・関西 |
案件の種類 | エンジニア・デザイナー・ディレクター・プロジェクトマネージャー |
リモート | 〇 |
週2、3勤務 | 〇 |
未経験案件 | 〇 |
支払いサイト | 30日サイトと45日サイトの2パターン |
マージン率 | 非公開 |
ポテパンフリーランスは2014年に株式会社ポテパンによって設立されたフリーランスエージェントです。
株式会社ポテパンは自社開発企業への就職に強いプログラミングスクール「ポテパンキャンプ」も運営しています。
ポテパンキャンプはグノシーやHulu出身の現役エンジニア講師がきめ細かなコードレビューを実施する体制を敷き、開発経験の積める企業に就職できるだけの技術力をつけられるよう支援しているスクールです。
昨今乱立しているプログラミングブームの中でも珍しい「質にこだわる」堅実なスクールです。
ポテパンフリーランスも同様に数よりも質にこだわっている傾向が強いです。
公開案件数は439件(2021年3時点)と少ないです。案件の8割が非公開案件なので案件総数は2000以上と推定されますが、それでも案件数は少ないです。
しかしポテパンキャンプは技術と企業内情に通じた担当者がフリーランスエンジニアの将来のキャリアまで考えた上で案件を紹介してくれる良さがあります。
案件の多さよりも質にこだわる人におすすめのエージェントです。
ポテパンフリーランスのメリット
1.実務経験半年~でも紹介してもらえる案件がある
2.ミスマッチが起きにくい
3.週2、3日案件やリモート案件が豊富
4.税理士、フィナンシャルプランナーのサポート
1.実務経験半年~でも紹介してもらえる案件がある
ポテパンフリーランスは実務経験が浅くても紹介してもらえる案件がある点は他のエージェントにないメリットですね。
レバテックフリーランスやギークスジョブだと原則、実務経験が2年ないと案件は紹介してもらえません。
ポテパンフリーランスの場合だと実務経験1年、最低だと半年~でも紹介してもらえる案件があります。
なおポテパンフリーランスの利用者の内訳は20代が3割、30代が3割、40代・50代が4割となっています。
2.ミスマッチが起きにくい
ポテパンフリーランスの担当者は粒ぞろいで技術理解が深く、企業の採用担当とも強いつながりがあり現場の企業内情を良く把握しています。
大手エージェントの担当者にありがちなノルマに追われて成約しやすい案件を押し付けてくることもありません。
フリーランスエンジニアとしてどの様なキャリアを積むと良いのか、その案件がキャリアにどのように資するのか的確な助言をもらいながら案件を紹介してもらえるメリットがあります。
3.週2、3日案件やリモート案件が豊富
ポテパンフリーランスには週2、3日勤務案件やリモート案件が豊富にあります。
先日、ポテパン代表の宮崎社長に話を伺いましたが、複数の案件を掛け持ちで請けているフリーランスエンジニアもいるとのこと。
週3日はRuby案件を請けつつ、週2日はPython案件を請けるみたいにスキルの幅を広げることができるわけですね。
4.税理士、フィナンシャルプランナーのサポート
ポテパンフリーランスには専属の税理士やファイナンシャルプランナーがいて税金や保険関連の手続きのアドバイスや手助けをしてくれもらえます。
フリーランスになると確定申告など面倒な手続きが多いですがポテパンフリーランスはその点のケアがばっちりです。
実はポテパン代表の宮崎さん自身もフリーランスの相談に乗るためにファイナンシャルプランナーを取得したそうです。
ポテパンフリーランスのデメリット
1.地方の案件は少ない
2.50歳以上の案件は少ない
3.対応が遅いことがある
1.地方の案件は少ない
ポテパンフリーランスは以下のエリアで案件を紹介しています。
東京
神奈川
千葉
埼玉
大阪
地方の案件はありません。地方で案件を獲得したい場合はPE-BANKがおすすめです。
またポテパンフリーランスは大阪にも案件はありますがそこまで多くありません。
レバテックフリーランスの様な大手エージェントを併用されることをおすすめします。
2.50歳以上の案件は少ない
ポテパンフリーランスには50歳以上のベテランエンジニア向けの案件はほとんどありません。
プロジェクトリーダーなどマネジメント寄りの案件も少なめです。
ベテランエンジニアには老舗AエージェントのPE-BANKがおすすめです。マネジメント寄りの案件を獲得したい場合はレバテックフリーランスを利用しましょう。
3.対応が遅いことがある
ポテパンフリーランスには連絡が返ってこなかったり、面談に行っても案件が紹介されなかったという評判があります。
これに関してはどのエージェントでも起きることですが、繁忙期だったり担当者から見て優先順位が低いと、どうしても対応が遅くなりがちです。
しっかり対応してもらうにはある種のテクニックが必要なので記事後半で紹介しますね。
ポテパンフリーランスの口コミ・評判
技術知識が豊富なのは間違いないですね。あと面倒見が良い。
さっきポテパンの宮崎さんと話したのでメモ
Twitter
最近はRailsとReactの構成が多い
業務時間外の複業案件は少なめ。逆に週2で1日がっつりというパターンだとそれなりにある
GoはメジャーなFWが確立されてないのでフルスクラッチで書く案件は希。
Rails+一部Goのような案件を狙っていくと良いかも
一方で悪い口コミもあります。
ポテパンはマジで連絡来ない。サーバ案件について企業への提案を進めてもらっていたのに、20日くらい経ってもその後何も連絡がなかったから利用するのを辞めた。今まで使ったことがある斡旋会社の中では、一番連絡が無かったところだった。。
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ポテパンフリーランスがおすすめな人
ポテパンフリーランスがおすすめなのは以下に該当する人です。
・経験は浅いがフリーランスになりたい人
・エンジニアのキャリア形成について的確な助言をもらいたい人
・自社開発企業の案件に参画したい人
経験は浅いがフリーランスになりたい人
ポテパンフリーランスは実務経験が半年でも案件を獲得できる可能性があります。実務経験が浅いもののフリーランスに転身したい人に最適なエージェントですね。
エンジニアのキャリア形成について的確な助言をもらいたい人
ポテパンフリーランスの担当者は技術、エンジニアのキャリア形成について的確な助言をできる人が揃っています。フリーランスとしてキャリアをどう築いていけばよいか相談に乗ってもらえます。
自社開発企業の案件に参画したい人
ポテパンフリーランスには自社サービスを運営している自社開発企業の案件が多いです。自社開発企業の案件に参画したい人におすすめです。
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担当者に優先的に案件を紹介してもらう3つのポイント
ポテパンフリーランス関わらず、エージェントの担当者の対応が遅いという不評は普遍的なものですね笑
筆者自身がエージェントの担当者にやってみて「しっかり対応してくれる」ようになったテクニックが以下です。
「早期に案件参画希望です」と伝えておく
ポテパンフリーランスは小規模なエージェントなこともあって担当者は常に忙しい状態です。
売上につながらない案件に参画する確度の低い人は必然的に優先順位が低くなります。
エージェントとのファーストコンタクトで「いつ頃の参画をお考えですか?」と訊かれる機会があった際には「良さそうな案件があればすぐにでも参画したいです」と意思表示しておきましょう。
こうすると本気で参画する意思が伝わるため優先的に案件紹介に向けて対応してくれます。
ポテパンフリーランス利用の流れ
利用の流れは以下となっています。
1.登録
↓
2.カウンセリング
↓
3.案件申し込み&商談
↓
4.商談成立
↓
5.参画中のフォローもあり
1.登録
Webから申し込めます。後日、担当者から電話もしくはメールで連絡が来ます。
Web申し込みの時点でしっかり経歴やスキルセット、案件の希望条件を記入しておきましょう。
カウンセリング時に精度の高い案件紹介をしてもらえます。
2.カウンセリング
担当者によるマンツーマンでのカウンセリングを受けます。
以下が特に訊かれる項目になります。
・希望の業界
・スキルやこれまでの経験( どんなツールやフレームワークを使っていたか、DB周り、画面周りのスキル、セキュリティ面に配慮したコーディングの経験 )
・仕事を選ぶ際に最優先するポイント
3.案件申し込み&商談
担当者が商談のスケジュール調整や企業との連絡はすべてやってくれます。
4.商談成立
商談において担当者の存在は心強いものです。
案件単価や待遇の要求を担当者に伝えておくと代わりに企業としっかり交渉してくれます。交渉が苦手な人にとって助かるでしょう。
条件面で合意すれば契約締結を行います。もちろん揃えないといけない契約書類についてもポテパンがサポートしてくれます。
5.参画中のフォローもあり
参画してからもサポート担当がついてフォローしてくれます。
これも心強いんですよね。実際に働き始めると「予想と違ってた」みたいなギャップが必ず出てきます。
そういった場合にLINEで担当者に相談し放題。
サポート担当が「そういった場合は○○した方が良いですよ」などアドバイスをくれます。またケースによってはクライアント企業に掛け合って調整に動いてくれます。
フリーランスエージェントの賢い利用の仕方
フリーランスエージェントを利用する上では賢い利用の仕方があります。
1.まずは4、5社ほど登録
2.優秀な担当者がいるエージェントに絞り込む
1.まずは4、5社ほど登録
エージェントを使う際のポイントですが最初から1社に絞り込む必要はないです。
エージェントの利用において”浮気”は問題ないです。
フリーランスは企業との単価交渉や待遇の改善など交渉事が多いですが、選択肢がないと交渉で優位に立てません。できるだけ選択肢を持っておくのは交渉の基本です。
そもそもエージェントに登録するのは無料ですし登録だけしておくのでも問題ありません。
興味があったり評判の良いエージェントを4、5社ほど登録しましょう。
おすすめのエージェントは以下です。
2.優秀な担当者がいるエージェントに絞り込む
どのエージェントかよりも担当者個人の質がサポート力を左右します。
フリーランスエージェントの利用は担当ガチャなのです。
担当者が良ければ案件獲得はうまく行きやすいです。一方で担当者が微妙だと駄目ですね。
優秀な担当者かどうか見極めるポイントは求人企業の風土や内情を詳しく熟知していることです。
優秀な担当者に担当してもらうことで的確なアドバイスをもらえ、ミスマッチも起きづらくなります。
評判の良さそうなエージェント4、5社ほど登録して面談を受けてみて、そこから優秀な担当者がいるエージェント2、3社に絞ってサポートしてもらうと良いでしょう。
ポテパンフリーランスの他のおすすめエージェントは以下記事で紹介しています。
まとめ
ポテパンフリーランスは利用者の3割がフリーランス経験のないITエンジニアです。フリーランスへの登竜門として心強い味方になるでしょう。
ただし繰り返しますが絶対に他のエージェントも併用するようにしましょう。ポテパンフリーランスに頼るのは良いですが完全に依存してはだめです。複数のエージェントを競わせてその中で最高のオファーを提示してくれるところの案件を選ぶようにしましょう。
公式サイトで登録
https://freelance.potepan.com/
以下の記事ではポテパンフリーランス含むフリーランスエージェント各社を細かく比較解説しています。参考になれば幸いです。