継続は力なり。
古今東西の揺るぎない真理。
どんなことでも器用な人は早々に止めてしまう一方、鈍臭い人が地味に継続してて最終的に成果を出してきたりします。そんな逆転劇があるから世界は面白い。
えっあいつがいつの間に?
たとえば筋トレ。
週2、3回とりあえずジムに行ってベンチプレスだけやります。それでも1カ月もすれば筋トレする前よりも確実に筋肉が付いてきます。
すると
「胸が少しもっこりしてきた!」
筋トレが楽しくなってベンチプレス以外の腹筋メニューも開始してしまってしまいには腹筋が割れ始める。
すると
「お腹が割れ始める」
これは何を隠そう筆者のことです。
以下の記事では筆者が筋トレでビフォーアフターした実体験を綴ってます。
ただ不思議なもので最初にやる気満々で意気込んでる時ほど結果がついてきません。
っつ!しゃぁあ、やるぜ!
意気込んで始めたものの筋トレが続かない人を何人も見てきました。ブログもそうですよね。意義込んでブログを始めたものの続かない人はたくさんいます。
短期で結果を出そうと意気込めば意気込むほど「全然結果がでねーじゃん」と投げ出してしまいがちなんですよね。
そういうわけであまり「早急に結果を出そう」と意気込むのではなくタラタラと長い目で取り組むのが良いでしょう。
ここまで書いておいてあれなのですが本記事の主題は「継続は力なり」ではありません。
「継続は力なり」で成功する人もいれば失敗する人もいる件について書きます。
継続は力なりと信じて取り組んだものの結果が全く出ない場合もあるのです。
そこで本記事では「継続は力なり」を正しく活用する方法についても言及します。
ぶっちゃけ継続してるだけでは結果が全く出ない
継続は力なりは半分正しくて半分間違っています。
英語学習、プログラミング学習、記事執筆、何事でも日々の積み重ね、継続によって膨大な時間を物事に注ぎ込め結果がついてくるわけです。
とはいえ続けるだけで結果が出るわけではないんですよね。
どれだけ膨大な時間を費やしても「何も考えずに続けてるだけ」だと結果がついてこないのです。
たとえば英語学習に取り組む場合に、以下どちらかの学習法を選択するとします。
A:毎日30分、英語の音声を流し聞きする。
B:毎日30分、オンライン英会話で講師と会話練習をする。講師から文法や発音の間違いを指摘してもらう。レッスン後には間違っていた点を復習する。
実は筆者自身、Aの方法で英語学習してた時期もあったのですがいまいち上達しませんでした。
しかしBに切り替えてから圧倒的に上達スピードが上がりました。
ビビるほどの雲泥の差。
ではAとBとで一体どのような違いがあるのか。
その違いは以下の2つです。AになくてBにあるのは以下の要素です。
・自分の限界を少しだけはみ出す負荷をかける
・即時にフィードバックがもらえる
これ私の持論ではなくスキル習得研究の第一人者である心理学者アンダース・エリクソンの著書「超一流になるのは才能か努力か?」の要点をまとめたものです。
以降では具体的にこの2つ
・自分の限界を少しだけはみ出す負荷をかける
・即時にフィードバックがもらえる
について解説していきますね。
自分の限界を少しだけはみ出す負荷をかける
継続を最大限活かすには「自分の限界を少しはみ出る、コンフォートゾーンから出ること」を意識し続けることが重要です。
私はオンライン英会話をやる前は毎日30分、英語の音声を繰り返し流し聞いてました。
リスニング音声の英文に関してはもう丸暗記してるくらい覚えてたんですよね。
だから
英語なんて楽勝だぜ。
となってました。恥ずかしい話ですけど。
でもこれって完全に「井の中の蛙」。
実際に英語話者と話してみると全然話せないことが露呈します。
全然、俺の英語力駄目や
オンライン英会話は講師とマンツーマンなので講師から自分の英語の発音がグダグダ、文法がぐっちゃぐちゃであるなど、弱い点をメタメタに指摘してもらえます。
ただこの過程が上達には必要不可欠なわけです。
自分の弱い点を認識するころから上達の一歩が始まると言っても良いでしょう。
自分の弱い点を認識して改善するためにも自分の限界を少しだけはみ出す負荷をかける、コンフォートゾーンから出ることが何よりも重要なんですね。
補足)聞き取りもやり方次第で効果があります
なお英語の聞き取りを否定しているわけではありません。
やり方を変えるとこの英語の聞き取りは効果的なものに変わります。
たとえば音声を繰り返し聞く中でも「何を聞き取れていないのか」を把握したり、聞き取った英文を自分なりにアレンジして英作文してみる。
”意識して聞けば”全く違った結果となります。
ただ、闇雲に聞き取りばかりしていても意味がないわけです。
即時にフィードバックをもらう
継続を最大限活かすには「即座にフィードバックをもらい続ける」ことが重要です。
筆者が毎日30分英語の音声を流し聞きをしてたものの英語がいまいち上達しなかったのはフィードバックが欠けていたからです。
「自分のことは自分が一番分かってない」という言葉がありますよね。
オンライン英会話で講師に指摘してもらって初めて英語の発音がグダグダ、文法が全然ぐっちゃぐちゃ、弱い点を認識できたわけです。
一事が万事。英語学習以外のどのタイプのスキル習得でもこのフィードバックは極めて有用です。
「超一流になるのは才能か努力か?」でもフィードバックをもらう機会がスキル習得において重要であることを示す例が挙げられていました。
放射線科の研修医に子供の足首のレントゲン画像を234枚渡した。
研修医は診断を下した後に、ベテランの放射線診断医から診断のどこが正しく、どこが誤っているのか、何を見逃したのか即時フィードバックをもらう。
最初、研修医は自分の知識に頼って診断するがゆえに診断結果には間違いが多かった。しかし継続的に即時にフィードバックを受け続けることで診断の正確さがどんどん向上していくことが判明した。
「継続は力なり」で成功する人、失敗する人の違い
継続は力なりは半分正しく、半分間違っているわけです。
継続は上達における大前提です。
しかし継続する中でも
・自分の限界を少しだけはみ出す負荷をかける
・即時にフィードバックがもらえる
これらがとてつもなく重要となります。
継続してても成功する人と失敗する人の違いは、上記を意識的もしくは経験的に知っているからどうかによりそうですね。
1つ例を挙げて締めとしますね。
筆者は趣味的に色んなブログを訪問してそのブログ運営者のTwitterのツイートもウォッチしています。
その中で
・300記事あるのに誰も訪問しないブログ
の一方で
・50記事で熱烈なファンがついているブログ
を見つけました。
後者の人気ブログの運営者は現状の自分の記事には満足せず、どの様に記事を書くと読者の関心を掴めるのか文章術を磨き続けているのが明白なんですよね。
また友人や知人に記事を読んでもらったり、SNSに投降して反応を見るなどしてフィードバックを得るようにしている人が多いですね。
繰り返しとなりますが「継続は力なり」は重要ですが継続する中でも
・自分の限界を少しだけはみ出す負荷をかける
・即時にフィードバックがもらえる
これらを意識することが何事においても重要だと言えそうです。
偉そうに言ってる筆者なのですが私自身もつい忘れてしまういそうになることなので自戒として書いてみました。読者にとって何らのヒントがあれば幸いです。
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