どうもWebマーケターの若旦那です。
何気なく、ヤフーニュースを見ていると「パパ活をやめた女子大生「危険もなく、たくさん稼げるわけがない」心に残される深い傷」という記事がありパパ活に興味をそそられました。
まずこのパパ活という言葉。その言葉の響きもあってカジュアルでポップな感じがしますね。たぶんこれはパパ活を推進するビジネスサイドの人たちが名付けたのだと思われますが「すごく上手い表現だな」と。
それはさておき、パパ活に相当する活動は英語圏ではシュガーダディ(Sugar Dady)と呼ばれています。砂糖みたいなお父さんて意味ですよね。これまた上手い表現ですよね。
パパが高級レストランに連れて行ってくれる。ブランド物のプレゼントをくれる。たっぷりと甘やかさせてくれるわけですね。
正直、自分がもし女性ならたぶんパパ活やってたかもしれない。そう感じたりもします。
それでですね。今回、坂爪 真吾さんのパパ活の社会学を参考文献にパパ活のメリットとデメリットについて真剣に考察してみました。
パパ活については「モラルがなっとらん」などの議論もありますが、モラル云々の議論は曖昧模糊としていますし収集がつかないので今回はそれ抜きでいきます。
結論を言うと、パパ活はたくさんメリットはあるもののの見えざるリスクが極めて大きいことが分かりました。
そのリスクとは「キャリア形成に取り組む機会が台無しになること」に集約されます。これを回避できる人であればもしかするとパパ活を踏み台に飛躍できるかもしれません。
さて早速、メリットとデメリットについて見ていきましょう。
筆者プロフィール
大学卒業後、派遣の携帯販売員でキャリアをスタート。その後、求人広告ライター、Webディレクターを経て現在は企業のWebマーケティングの助っ人や自身で複数のサイトを運営して生計を立ててます。
講談社の現代ビジネスでもペンネーム若旦那で連載中です(以下リンク)
(https://gendai.ismedia.jp/list/author/wakadannna)
Twitter:@Do9odyoxMHd4OHI
パパ活のメリット3つ
パパ活のメリットは大きく分けて3つあるでしょう。
1.短期間で稼げる
2.パパとの交流を通じた学びがある
3.副業にもできる
1.短期間で稼げる
パパ活の良いところは、短時間で無理なくお金が手に入るところです。(略)キャバクラだと、嫌な人でも接客しないといけない。でもパパ活であれば、主導権はあくまでも自分にある。
パパ活の社会学
パパ活では食事のみもしくは身体の関係を伴う同伴によって1回2、3万円、場合によっては十数万円のお金をパパから貰えるようです。なんとパパから月極”契約”で100万円貰うような例もあるようです。
パパ活は上手くいくと極めて短期間でガッツリ稼げるわけです。学費の捻出など、お金に困ってパパ活を始める女性も多いようですね。
2.パパとの交流を通じた学びがある
経営コンサルの卵だったので、経営者の人達と個人的にネットワークを持つことで、彼らが何を考えているのかを勉強したい。
パパ活の社会学
パパ活をしている女性の中にはパパとの交流から学びを得ている人も多いようです。たとえば上記の様にコンサルタントとしてバリバリ働きながらもパパ活をしている女性もいるようですね。
経営者をはじめ優秀なパパとの交流はパパ活の大きなメリットと言えるでしょう。人間は付き合う人間によって自分の視座も上がっていきますしね。
パパ活のような機会をフル活用し経営者と日常的に接することで事業経営している人間のマインドとか考え方を吸収できるわけでパパ活はそういった機会を得るメリットがありそうです。
3.副業にもできる
私にとってパパ活は仕事じゃない。とっても素晴らしい副業という位置づけなので、頂いたお金はほとんど貯金しています。
パパ活の社会学
実はパパ活してる人でもパパ活を本業にしている人ってそこまで多くないようですね。単発的に副業としてパパ活をしてる人も多いようです。
本業で安定した収入を得ながらパパ活で得た収入を貯蓄に回すのであれば収入源として悪くなさそうですね。
パパ活のデメリット
1.危ない目に遭うこともある
2.キャリア形成の機会が台無しになりうる
3.年齢のタイムリミットがある
1.危ない目に遭うこともある
これはニュースで見た事件ですがパパ活をしていて睡眠導入剤を飲み物に混入され、乱暴をされるなど危ない目に遭っている人もいるようですね。
パパに身体関係を許したのに、お金を払ってもらえないこともあるようです。個人営業でパパ活をやっている場合はこういった不払いリスクに気をつけなければなりません。
2.年齢のタイムリミットがある
お客様はいつ、どこで切れるか分からないです。クラブのサイトを見て、若くて可愛い子がいたら、そちらに流れてしまうかもしれない。
パパ活の社会学
パパ活においては「若さ」が最大の商品です。商品という言い方はあまり適切でないかもしれませんが、敢えてそう言わせて頂きます。
パパの方は若い女性とデートすることに価値を置いているわけであり、歳を取るとパパ活における最大の価値とも言える若さが失われます。
するとパパ活という市場において売れなくなってしまい収入を得られなくなりやすいわけです。
3.キャリア形成の機会が台無しになりうる
収入は多くても、精神的には安定していないですね。モデルの仕事も不安定で、いくらオーディションに出ても、それに受からなければ仕事はない。今はパパ活以外に、外国人向けの観光ガイド・通訳の仕事もしています。
パパ活の社会学
個人的にはこのキャリア形成の機会が台無しになりうる点が一番のパパ活のリスクと思います。
前述したようにパパ活は英語圏ではシュガーダディ(Sugar Dady)と呼ばれています。砂糖のように甘いお父さんによって砂糖漬けにされスポイルされる可能性があります。
パパから月極で100万円貰ったりしてパパ活だけで生きていけるとなると普通の仕事が「馬鹿らしく」なってしまうのです。
20代の若いうちはコツコツとスキルや知識を蓄積する黄金の期間なはず。しかし、パパ活によって「こんだけ必死で働いても月20万円ちょっとしか貰えないなんて。馬鹿らしい、やーめた」となってしまってもおかしくないでしょう。これがリスクかなと。
コツコツとスキルや知識を蓄積して得られる職能って間違いなくあります。
たとえば医者、弁護士、エンジニア、マーケター、あとは寿司職人などetc…これらの仕事は一定期間学んで技能や知識を習得しなければなりませんし、下積み期間もいります。今すぐは稼げません。
ただ一度、蓄積したスキルや知識は長期的かつ安定的な稼ぎの種となります。
一方、パパ活の様に今すぐ稼げる仕事だとその仕事を通じて蓄積されるスキルや知識はあまりありません。労働市場においてパパ活の仕事は評価されづらく長期的にみて稼ぎ続けられる仕事ではないです。
また若さを武器にパパ活市場に新規参入する女性も多いゆえに価格競争に巻き込まれるのは免れないでしょう。
パパ活を有効活用できる人は超自立心のある人に限られる(と私は思います)
これはあくまでも筆者の考えになりますが、パパ活を有効活用できる人は超自立心のある人に限られると思います。
というのもやはり1晩で数万円、場合によっては10数万円稼げてしまうとなるとコツコツ積み上げるような仕事が馬鹿らしくなって精が出なくなると思うからですね。
たとえば私の例で恐縮ですが、スキルなしの状態からWebサイト運営を通じてWebマーケティングを学び、稼げるようになりました。
Webサイトを複数運営していますが全然稼げない状態からコツコツ積み上げる必要がありました。ただコツコツ積み上げるとある地点から一気に稼げるようになります。
もし私が女性で、すぐ大金を稼げるパパ活という選択肢を持っていたのであればパパ活に嵌っていた気がします。おそらくこのWebサイトを運営するとかそういうコツコツ何かを積み上げる方向には行かなかったと思いますね。なんせ目の前の誘惑に弱いので笑
一方、短期的な稼ぎに甘んじず、パパからのちやほやにスポイルされずパパ活をしながらもコツコツとスキルや知識を積み上げたり、資産形成できる超自立している人であればパパ活は踏み台として良さそうです。パパ活はその人の自律心と自立心を試すタイプの仕事だと思いますね。
パパ活を活用した逃げ切り戦略
パパ活を活用した逃げ切り戦略には以下4つの戦略があるでしょう。
①パパと結婚する
②稼ぎ切って投資に回してFIREする
③稼いだお金を使って事業を起こす
④パパ活しながらも手に職をつける方向で動く
①パパと結婚する
お金がたくさんあって人柄もいいパパであれば場合によっては結婚という選択肢もありうるのかもしれませんね。
②稼ぎ切って投資に回してFIREする
米国で流行している「Financial Independence / Retire Early (経済的に自立した早期退職) 」通称「FIRE」が日本でも流行の兆しを見せています。パパ活を本気で頑張ればFIREも達成可能かもしれません。
このFIREは4%ルールが有名です。株式や債券で資産運用しながらリスクを抑えつつ安定的に得られる投資収入が年4%と考えられることから、毎年の生活費を4%以内に抑えることで、理論上、資産の運用益だけで生活できる状態になることを指すものです。
たとえば5000万円の資金を資産運用に回して4%のリターンを得るなら年200万円まで使えます。200万円あればそれだけで十分生きていけそうですね。ただしパパ活で5000万円を稼ぎ切るのは難しそうです。
パパ活では2000万円なら射程圏内に入ってきそうです。もし2000万円を資産運用して年に4%の投資収入を得られるとすると年80万円使えます。月7万円弱ですね。家賃と食費は賄えそうです。ただこれだけだと厳しいのでアルバイトを週2日くらいして月5~10万円ほど稼げば普通に生きていけそうですね。
ちなみに筆者が読んだFIRE関連本で面白かったのは「FIRE 最強の早期リタイア術――最速でお金から自由になれる究極メソッド」です。参考にしてください。
③稼いだお金を使って事業を起こす
パパ活で稼いでさらに、そのパパ活の体験をブログとかYouTubeなどで発信して広告を貼って広告料で稼ぐスモールビジネスをしてみるのも良いかもしれません。生きていく水準の収入であれば普通に稼げるでしょう。
④パパ活しながらも手に職をつける方向で動く
一番現実的だと思うのがやはりパパ活をしながらも何らかの手に職をつける方向で動くことですね。おすすめはプログラミング、マーケティング、デザインスキルの習得です。
パパ活をしている女性は頭の回転が速い人も多そうですし、マーケティングを勉強してマーケターを目指すのも面白そうですね。
手に職がつく仕事については以下でまとめていますので参考にしていただければ。
まとめ
短期的にみるとパパ活は短期間でがっつり稼げる種銭を貯めれる仕事として良さそうです。
しかしながらすぐに大金を稼げる美味しさが病みつきとなって辞められなくなる危険性はありそうです。そうしてキャリア形成ができなくなり、30代に入ってからパパ活では稼げなくなり行き場を失うリスクもありそうですね。
もちろんその人次第。うまくパパ活を踏み台にしている人もいるようです。ただリスクがある点は注意した方がいいかなと思いますね。
皆さんの健闘を祈っています。