人生逆転は可能
20代前半、私は新卒就活に失敗し派遣の携帯販売の仕事から始めました。
私は関西圏では割と知名度のある公立大学に通っていただけに親はがっくりだったでしょう。
周囲の友人には三菱商事、リクルート、パナソニックなど大手企業に就職していった人もいました。
そんな友人らの姿を傍目に大学卒業後、私は〇田電気の携帯販売コーナーで携帯販売に勤しんでいました。
派遣はそこまで稼げるわけでもなく貯金は常に20万円付近をウロウロしていたことを覚えています。
当時の生活はやはりきつかったです。
携帯販売といってもただ携帯コーナーに立ってればいいわけではなく「目標販売数」があります。常に数字に追われる仕事でストレスもたまります。
2台しか売ってないですよね。このまま帰れると思ってるんですか?
と詰められたこともあります。敬語なのがまた怖かった。
ただこの状態から数年たった現在は紆余曲折ありまして経済的にも安定するようになりました。
現在はクライアント企業のWeb集客を支援するWebマーケティング業や複数のサイト運営を行っており割と安定した生活を送れるようになりました。
何より派遣で〇田電気で働いていた時より遥かに精神的に健康な生活を送れていると感じています。
私はこの逆転劇に明らかにターニングポイントがあったと考えています。
ターニングポイントとなったのは「キャリア資本の蓄積」です。
キャリア資本って何なの?
本稿では人生を逆転するための「キャリア資本の蓄積」についてお伝えします。
人生逆転するためにはキャリア資本を蓄積すべき
人生逆転するには当たり前なのですが「行動」しかありません。
ただ行動は行動でも行き当たりばったりな行動では破滅しかねません。
戦略的な行動が必要です。
その戦略的な行動の指針となるのが「キャリア資本」です。このキャリア資本とはジョージタウン大学准教授のカル・ニューポートが提唱しているものです。
私たちの人生の満足度を決めている大きなファクター(要因)は仕事です。もちろんそれに加えて恋愛や友人などプライベートも重要です。
しかし仕事が充実して経済的に安定するとプライベートも上手くいきやすいものです。
仕事を充実させる、人生を逆転させるには何よりこのキャリア資本を蓄積していくことが重要です。それがなぜか以降で解説しましょう。
キャリア資本を蓄積すると人生が好転し始める
キャリア資本で人生が好転し始めるとはどのようなものか。私の例で恐縮ですが解説させていただきます。
私は新卒就活に失敗しました。
そのため大学卒業後は派遣の携帯販売員でキャリアをスタートせざるをえませんでした。その後は求人広告ライターとなりIT業界の企業の求人広告を書きまくりました。
すると私が求人広告制作やライティングを仕事にしていることを知ったWebサイト制作会社経営の友人から
コピーライティングのスキルを活かしてWebサイトを制作しない?
と誘われました。
Webディレクターとしてワイヤーフレームの作り方を学んでWebデザイナーと協働してWebサイトを作るようになりました。
その後、自身でWebサイトを複数運営するようになりました。
また求人広告だけでなくルポライターやテックライターとしても講談社の現代ビジネスや学研のGetNaviで連載を持つようになりました。
キャリア資本を蓄積すればするほど色んな企業や人から
「サイトのコンテンツ制作してもらえませんか?」「Web集客手伝ってもらえませんか?」
など声がかかるようになりました。
自分自身では希少性の価値あるスキルを自分が持っているなんて全く思っておらずひたすら記事を書いたりWebサイトの構成やコンテンツプランを練っていました。
実はそれは周囲から見るとそこそこ価値あるものだったのです。
自分の場合は結果的に運よく希少性の価値あるスキルを積み上げてキャリア資本を蓄積できていました。
ただし自分としてはこの「キャリア資本」のコンセプトをもっと早い段階で知っておけたらと若干後悔しています。
知っていたらより意識的になって「キャリア資本」を積み上げようと戦略的に動いたでしょう。
あともう1つキャリア資本を蓄積する上で重要なポイントがあります。
それは「好きを仕事にする」のはヤバいよということです。人生転落するリスクもあります。
以降で解説します。
好きを仕事にすると人生転落します
世間一般で「好きを仕事にして成功しているとみなされている人」いますよね。
たとえば野球のイチロー選手などのスポーツ選手はそうです。
でもそんなイチロー選手ですら
生まれ変わったとしてまた野球選手になりたいとははっきりとは言えないと思う
と言っているんですよね。
驚きました。
だってメジャーリーグで前人未到の偉業を成し遂げたイチロー選手が
小学校、中学校の時に野球に感じていた楽しさはプロになってからは一切なかったです。ゼロです。
と語っています。
イチロー選手ですら好きで野球をやっていたわけではないということなんですよね。
あれだけの才能があってもこれなんですから私たち凡人はいわんもがなですよね。
好きを仕事にしようと仕事を辞めてブログをやってみたり蕎麦屋を開いてみたりした。
でも稼げない、客が来ない、現実はつらい事の連続です。好きという感情で仕事に取り組んでるとモチベーションを保つことはできないでしょう。
好きを仕事にすると挫折しか待ってないのです。
イチロー選手の話に戻りますがイチロー選手が何によってモチベーションを得ていたのでしょうか。
それはプロフェッショナルとして結果を出すということです。
イチロー選手は
プロとして結果を出す、うまくいったときの気持ちよさは口では説明できない快感
と言っています。
ふわふわした楽しさではなくスキルを追求した末に結果を出せた快感。これ仕事人としても参考になる点が多いです。
イチロー選手の様に結果を出せる一流になるために淡々とスキルを磨き続ける。
好きを仕事にするよりも希少で価値のあるスキルを獲得する、結果を出すために職人ばりにスキルを磨くことに注力する。そうやってキャリア資本を蓄積するべきだと考えます。
もちろんキャリア資本を蓄積には時間がかかりますし最初はつらいことばかりなのは確かです。
しかしキャリア資本が蓄積してくると自分のできることが増えて自由度が高まってきます。報酬が上がるなど経済的にも結果がついてきます。
するとその仕事に楽しさを感じたり、愛着を覚えるようになってきます。
私もこんな偉そうに言っていますがまだまだ引き続き精進する必要があると考えてますがこの精進する過程にこそ楽しさがあると思ってます。
それではキャリア資本を蓄積しやすい仕事とは
推測ですが人生逆転したいと考えている人はおそらく「キャリア資本が0に近い」状態の人がほとんどだと思います。
私自身も派遣で携帯販売員をしていた時はキャリア資本がほぼ0だったので良く分かります。
すでに医者、弁護士、会計士、ITエンジニアとしてキャリアを確立し活躍している人なら不満はあっても人生逆転したいとまでは思ってないでしょう。
キャリア資本が蓄積されやすい仕事とそうでない仕事は確かにありますので仕事選びは重要です。他の人と差別化を図れる仕事であるかどうかに着目しましょう。
たとえば接客だと希少性の高いスキルの集積≒キャリア資本を蓄積しやすいとは言い難い所があります。
いくら接客スキルを磨いても接客業についている大勢の人と差別化を図ることが難しいからです(もちろん凄腕接客員みたいな例外はあるかもしれません)
他者と差別化するいう意味ではITエンジニアやWebマーケターなどのIT業界の仕事がおすすめです。特に20代から30代前半であれば未経験からでも転職が可能です。
そもそもIT業界の仕事は全体的に人材不足です。専門性も一定程度求められますのでその他大勢の人と差別化できる希少性の高いスキルがつきやすい職種と言えます。
※現在、新型コロナウイルスで求人は減っていますがそれでも他職種に比べると多いです。
私は自身でビジネスを運営しており転職の必要性は今のところないです。ただしWebマーケターとしての市場価値やスキルセットを見直す意味でも定期的に転職エージェントと面談の機会を持つようにしています。
面談でWeb集客支援や自身のWebサイトでの実績をデータで語ると色々な企業の経営者を紹介されます。成果を出せるWebマーケターは足りていないのは確かだと思います。
ITエンジニアにしても圧倒的に人材不足です。企業はITシステムの内製化を進めており経験豊富なITエンジニアは引く手あまたです。経験を積むと高年収が期待できる狙い目の職種だと思います。
もちろん仕事との相性もあります。最初から仕事が楽しいことはまずないでしょう。転職すると初年度は年収が落ちる可能性もあります。またITは次々新しい技術が出てきますので常に勉強し続けないとなりません。
そうしたキツさはありますがそれでもやはり人生逆転を考えるのであればおすすめなのがITエンジニアやWebマーケターです。
以下の記事では未経験からIT業界に転職する方法を解説しています。参考にしていただければ幸いです。