Webマーケティングを身につけて仕事の幅を広げたい
Webマーケティングを習得してWebマーケターとして転職したい
本記事はこういった方向けに書ています。
ブロガーの方でよく
Webマーケティングはブログ運営することで独学でも習得可能と断言します
と言っているのを聞きます。
それは間違いないです。ただブログ運営の独学で習得できるWebマーケティング領域は全体における一部であること、その独学の限界も認識しておくべきだと考えます。
私自身もサイト、ブログ運営による独学でWebマーケティングを習得した後にクライアント企業のWeb集客支援を手掛けるようになりました。
ただそれでも全くスキルセットとしては完全ではなくスキルセットをさらに充実させるべく日々勉強を継続しています。
本記事ではWebマーケティングのスキルセットとその習得方法について解説していきます。
Webマーケティングとは
Webマーケティングに必要なスキルセットを知るにはWebマーケターが担当しているWebマーケティングの施策の一連の流れについて理解を深めるのが良いです。
前述したようなブログ運営とWebマーケターが手掛けるWebマーケティング施策とが似て非なるものであることが理解できると思います。
Webマーケターの仕事内容
まずWebマーケターが取り組むWebマーケティングとはそもそも一体何なのか。
Webマーケティングとは「インターネット上で消費者との接点を作り、自社商品サービスへの認知度を高めたりブランドイメージを形成し購買につなげること」です。
このWebマーケティングの目的を達成するための仕事内容は多岐に渡ります。ただ説明のために簡素化、シンプルにすると大きく分けて以下の3つに分けることができます。
①集客施策を企画・実行する
②Webサイトの改善を行う
③リピーターを増やす
①集客施策を企画・実行する
集客施策としては大きく分けてSEOとインターネット広告を使い分けていきます。
①SEO(検索エンジン最適化)
②インターネット広告(リスティング広告、アフリエイト広告、ディスプレイ広告、SNS広告)
①SEO(検索エンジン最適化)
SEOとは良質な記事(コンテンツ)をGoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位表示させて集客する方法のことです。
②インターネット広告運用
インターネット広告では広告費を払うことで検索結果付近やポータルサイトのユーザーの目に入りやすいところに広告を表示し集客します。
インターネット広告は大きく分けて以下の3種類です。
3タイプのインターネット広告
リスティング広告:GoogleやYahooなど検索結果画面の上部に表示する広告
ディスプレイ広告:ポータルサイトのトップページ、提携サイトに表示する広告
SNS広告:SNSのタイムラインなど画面上に広告する広告
ブログ運営で学べるWebマーケティング領域はあくまでもSEOが中心です。他の領域はブログ運営のみで学ぶのはなかなか難しいです。
②Webサイトの改善を行う
Webマーケティングでは集客施策を実行するのみでなく施策の効果を計測しパフォーマンスを改善していくためのPDCAを回すことがより重要になります。
ユーザーがどのようにサイトを使用して、どのような行動をサイト上でとっているか、どこに使いづらさを感じているか、Webマーケの分析ツールを使って抽出することもあります。抽出したデータを元にサイトの改善施策を考えていきます。
③リピーターを増やす
企業が運営するWebサービスやECサイトではリピーターを獲得することが何より重要です。新規と同じくらい重要です。
長期にわたって商品・サービスを購入し続けてくれるリピーターを獲得するためには会員特典を用意したりマーケティングオートメーションを使ってパーソナライズしたメールを顧客に送ってリテンション(維持≒顧客との関係性を良好に保つ)を図ります。
ブログでも継続して読者に来てもらうなどリピーター獲得は重要です。
しかし企業のWebサービスやECサイト運営においてリピーター獲得の重要性はブログの比ではありません。
リピーターを獲得できないと安定した収益基盤を築くことができずサービス停止に追い込まれる可能性もあります。
Webマーケティングの仕事内容については上記で大体理解いただけたと思います。
以降では集客に必須のWebマーケティングスキルの内容とその習得方法について解説していきます。
必須のWebマーケティングスキルとその習得方法
Webマーケティング施策を実行する上で必須のスキルは以下の3つです。
①SEO(検索エンジン最適化)
②インターネット広告(リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告)
③アクセス解析
あると尚良いスキルは以下の2つです。
④コミュニケーションスキル
⑤デザインや開発への知見
ただ①、②、③だけでも結構広大な領域です。
まずは①、②、③の中で自分が習得できそう、習得したい領域を定めて攻めていきます。
①、②、③をある程度、攻略したら④、⑤を攻めていくと良いでしょう。
JavaScriptなどのプログラミング言語を習得したりWebデザインを勉強していきます。
WebマーケターでもWebマーケティング施策全体を管理するマネジメント寄りの立場になるとクリエイティブを制作するデザイナーやサイトの開発をするエンジニアと協業することが多くなります。その時にデザイン、開発への知見があると重宝されます。
以降では①、②、③の領域のWebマーケテイングスキルの具体的な習得方法について解説していきます。
①SEO(検索エンジン最適化)
検索順位上位に記事やコンテンツを表示するためのSEOを学ぶのであれば自分でブログやサイトを運営するのがベストです。
Webマーケターでも自分で書いた記事を検索順位に上げることができる人は強いです。
記事を書くことを通してリスティング広告にも活きてくるコピーライティング能力がつきます。
また自分で記事を書ける人は外部ライターに外注する場合もSEOに効く記事の企画や編集ができるようになります。
SEOは以下の様にして学んでいきましょう。
1.ワードプレスでブログを立ち上げる
2.とりあえず書きたいキーワードで精魂込めて記事を書く
3.書いた記事の中から検索上位に表示される記事が出てくる
4.なぜ上位表示されたのか分析しそのノウハウで記事を量産していく
SEOに効く記事を書くにはSEOライティングの第一人者であるWebライダー松尾さんの著書沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—がおすすめです。
これ以外の教材はSEOを学ぶ上では不要です。ブロガーやインフルエンサーの高額教材は買わないでおきましょう。
基本的に検索している読者は何らかの課題を解決したいニーズを抱えています。
たとえばですが私は以前「モテる男」という記事を書きました(結構な期間1位に表示されていましたがGoogleアップデートで吹っ飛び49位まで下落してしました)
モテる男と検索する人は「モテる男を落としたい」という女性読者も一部いるでしょうが「女性にモテたい」と考えている男性読者が多いです。
そういったモテたい男性読者が知りたい情報は何か考えて記事を書きます。
SEOは「読者の抱える課題を解決するための記事やコンテンツを書く」これだけです。とはいえこれがなかなか難しく訓練が必要です。
②インターネット広告(リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告)
SEOの勉強と同時にやりたいのがインターネット広告運用の勉強です。
インターネット広告は以下の3種類に大別されます。
3タイプのインターネット広告
リスティング広告…GoogleやYahooなど検索結果画面の上部に表示する広告
ディスプレイ広告…ポータルサイトのトップページ、提携サイトに表示する広告
SNS広告…SNSのタイムラインなど画面上に広告する広告
インターネット広告運用は実際に自分で広告運用する中で学ぶのが良いです。
インターネット広告の中でも最もメジャーなのがリスティング広告です。このリスティング広告から学び始めて徐々にSNS広告やディスプレイ広告に領域を広げていくのが良いでしょう。
リスティング広告は大きく分けてYahoo!広告とGoogle広告がありますがGoogle広告から始めていくことをおすすめします。
なぜかというとPPCアフィリエイトができるのはGoogle広告だけだからです。
リスティング広告はPPCアフィリエイトで学んでいきましょう。
リスティング広告をPPCアフィリエイトで学ぶ
リスティング広告を使って実際に商品・サービスを広告に出稿して「売る」体験をするのが最も学びが深いです。SEOと同じで実践が重要です。
出稿する商品・サービスもない人はPPCアフリエイトをしましょう。
PPCとはPay Par Click(ペイ・パー・クリック)の略でクリック課金型広告、またはリスティング広告のことです。
アフリエイトとは「成果報酬型の広告」のことを指します。
簡略化するとPPCアフリエイトとはリスティング広告を使ったアフリエイトのことです。
そもそもアフリエイトとはどんなものか。
たとえばアフリエイト提携商品であるスキンケアクリーム「スキンフェアリー」を自分のブログで紹介するとします。
ブログで「スキンフェアリー」について解説した記事を書きます。その記事にアフィリエイトリンクを貼っておきます。
アフリエイトリンクを踏んだユーザーはそのスキンケアクリーム「スキンフェアリー」の販売サイトを訪問します。もし購入するとその売上のうち10%ほどの報酬がブログ運営者に支払われます。
こうしたビジネスの事をアフリエイトと言います。
アフリエイトで紹介できる商品やサービスは無限にありますので興味のある商品やサービスでリスティング広告が可能なものを検索します。
前述したスキンフェアリーという加齢が気になってきた人向けのスキンケアクリームを発見。
成果報酬は3384円です。
私が実際にGoogle広告を出稿したケースを想定して説明します。
私は「クリーム エイジングケア」というキーワードでGoogle広告を出稿
↓
「クリーム エイジングケア」と検索したユーザーが検索結果上部に表示されている私の出稿したGoogle広告をクリック
↓
ユーザーが「スキンフェアリー」を解説した私のブログ記事を訪問
↓
ユーザーがブログ記事内の「スキンフェアリー」のアフリエイトリンクを踏んで「スキンフェアリー」の販売サイトへと移動
↓
ユーザーが「スキンフェアリー」を購入
↓
成果報酬3384円が発生
「リスティングの広告費<アフィリエイトの成果報酬」が成り立つとPPCアフリエイトで稼げたことになります。
ただしリスティング広告を始めた当初は確実に赤字になることは覚悟しましょう。
筆者もこのリスティング広告でのアフリエイトにトライしましたが赤字でした。現状SEOの方が得意です。
ただリスティング広告は実践経験を積むのが必須ですのでPPCアフイリエイトをしながら学んでいくほかありません。学びのためにしっかり身銭を切りましょう。
以下でPPCアフイリエイトの具体的なやり方を紹介しています。
①ASPへの登録
ASP(商品やサービスをたくさん紹介している代理店です)に登録し販売する商品・サービスを探します。
ASPはafbがおすすめです。afbはリスティング広告可の案件を条件指定して検索できます。
②狙うキーワードを決め、ページおよび記事を作成
広告を出稿する商品はどのようなキーワードで売れそうか決めます。
前述したスキンケアクリーム「スキンフェアリー」はどんなキーワードで売れそうか考えます。「加齢 クリームケア」「しわ エイジングケアクリーム」など…
「スキンフェアリー」の解説記事を書きます。
③広告出稿
Googleの広告運用プラットフォームに登録、入金します。
出稿した後は常に細かく経過観測を行い、「広告費<成果報酬」と黒字になるように調整していきます。
キーワードを変更したり、広告文をよりターゲットユーザーに刺さる内容に修正したりとすべきことは多いです。
私もこのインターネット広告運用の勉強には苦戦したので断言できますが1人で学ぶのは限界があります。
実際にインターネット広告を運用している現役Webマーケターに質問しながら学ぶのが効率的です。
広告運用ならスクールのとデジプロがおすすめです。
③アクセス解析
SEOやインターネット広告でWebサイトを訪問するユーザーを集めることに成功したら次にやるべきことはCV率の向上です。
CVとはマーケティング用語でコンバージョン(conversion)の略です。Webサイトを訪問したユーザーが商品・サービスを購入したり申し込んだりする率を上げることです。
CV率を上げるにはアクセス解析が必須です。アクセス解析とはつまりWebサイトを訪問したユーザーの行動や特性を分析することです。
基本的にこのアクセス解析にはGoogleアナリティクスを使用します。無料で使用できます。
アクセス解析ですることは具体的には2つです。
①ボリュームゾーンとユーザー属性を特定する
②CV率の高い/低いページを特定する
①ボリュームゾーンとユーザー属性を特定する
Webサイトのどのページをどれだけのユーザーが訪問しているかWebサイトのボリュームゾーンを把握します。
そしてGoogleアナリティクスを使ってボリュームゾーンのユーザーの属性を分析します。
・使用デバイスは何か(スマホ、PC、タブレット)
・どこからWebサイトを訪れたか(SNS、検索、インターネット広告etc)
あるページに多くのユーザーが
・スマホ使用
・検索から来ている
のであればスマホ向けのページデザインに改善したり検索のキーワードを分析してそのキーワードの関連ワードのコンテンツを充実させてそちらに誘導するのも良いでしょう。
たとえば「ライザップ 口コミ」調べてきている人であれば「ライザップ 失敗談」といったコンテンツにも興味を持つ可能性が高いです。
このようにアクセス解析をすることでデータを用いて効果の高い施策を打っていきやすいです。
② CV率の高い/低いページを特定する
CV率が低いのユーザーの訪問者が多いページAがあるとします。たとえば「ライザップ 口コミ」
CV率が高いのもののユーザーの訪問者が少ないページBが判明したとします。たとえば「ライザップ 無料体験手続き」
CV率が低いもののユーザーの訪問者が多いページA「ライザップ 口コミ」からCV率の高いページB「ライザップ 無料体験手続き」に誘導するとCV率を高められる可能性は高いです。
このようにアクセス解析もWebマーケターとしては絶対に身につけておきたいスキルです。
Webマーケティングスキルをつけて転職する
紹介したWebマーケティングスキルの中で以下の3つを習得しておくとWebマーケターに転職できる可能性は極めて高いです。
①SEO(検索エンジン最適化)
②インターネット広告(リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告)
③アクセス解析
筆者は特にSEO、インターネット広告のリスティング広告、アクセス解析に強みを持っています。定期的に転職エージェントを使用してヘッドハンターと面談して現状のスキルに対する需要を確認するようにしています。
Webマーケターに転職するのであれば特に以下のエージェントがおすすめだと感じました。
担当者と話しながら現状のスキルを再確認できますし現状企業に求められているスキルは何か確認できたりキャリアをプランニングする上でも何かと助けになります。いますぐ転職するしないは別にせよ利用してみると良いと思いますよ。
リクルートエージェント:求人数約31万 でエージェント業界最大手です。Webマーケターの求人も豊富です。
マスメディアン:マーケティングや広告求人に特化しています。マーケティング関連の専門誌「宣伝会議」のグループ会社だけあって専門性が高いです。
GEEKLY(ギークリー):メガベンチャー系の非公開求人が多いです。
以下の記事ではWebマーケターの仕事内容についてより詳しく解説しています。
以下の記事ではWebマーケティングを独学する方法についてより詳しく解説しています。
以下の記事ではWebマーケティングスクールについて詳しく解説しています。