Webマーケターって何なんだ
Webマーケターという言葉は半端なく曖昧です。
そもそもWebマーケティングとは何か?
Webマーケティングを定義するとすれば
インターネット上で消費者との接点を作り、自社商品サービスへの認知度を高めたりブランドイメージを形成し購買につなげること
です。
抽象的ですよね。
正直なところ働く会社によってどの様な業務をするのかは大幅に異なってきます。
筆者の場合ですとクライアント企業のWebサイト向けのコンテンツマーケティングを主にやっています。
まず私がWebサイトを分析して集客に必要な記事を企画しライターさんに外注します。ライターさんから上がってきた記事を編集してWebサイトへアップします。
その記事が検索上位に表示されることでWebサイトへのアクセスが増えます。アクセスが増えない場合は記事を分析してリライトしたりさらに別の記事を拡充します。この一連の流れを担当します。
一方、私の友人でWebマーケターをしている人がいますが、彼女の場合はというとクライアントへの取材記事をTwitter広告で配信したりとSNS広告の運用をメインでしています。
仕事内容は被っていることもありますがかなり異なります。
一口にWebマーケターと言ってもどの領域を担当するかで仕事内容が大きく変わってくるのです。
本稿ではWebマーケターが手掛ける様々な領域の仕事の内容、そしてどうやればWebマーケターになれるか見ていきましょう。
Webマーケターの仕事内容
まずは具体的にWebマーケターが担当する業務を見ていきましょう。
①集客施策を企画・実行する
・SEO(検索エンジン最適化、Google、Yahoo!の検索順位上位表示を狙う)
・インターネット広告運用(リスティング広告、アフリエイト広告、ディスプレイ広告、SNS広告)
②サイト改善を行う
集客施策を実行するのみでなく施策の効果を計測し広告のパフォーマンスを改善していくためのPDCAを回します。サイトのトップページのデザインを変えたりコンテンツを充実させるなど。
③リピーターを増やす
長期にわたり商品・サービスを購入し続けてくれる自社ブランドのファンを増やします。
長く使ってくれる人に対する特典を用意するロイヤリティプログラムを用意したり個々のユーザーにパーソナライズしたメールを自動で送るマーケティングオートメーションなども使います。
Webマーケターに転職する前から上記の領域すべてに精通するのは不可能です。
Webマーケターに転職してから徐々に自分がカバーできる領域を増やしていくのが普通です。
ただし就職活動前に自分がどの領域をカバーしていきたいかはある程度明確にしておくことをおすすめします。
最低でも①集客施策
・SEO対策
・インターネット広告運用
のどちらをやりたいかは明確にしておきましょう。
未経験からWebマーケターになる場合だと大体においてこのどちらかを担当することになるケースが多いです。
以降ではWebマーケターになるための具体的な方法と留意点について書いていきます。
Webマーケターになるための方法、ありとあらゆる方法を使うのが大事
Webマーケターになる方法はいろいろです。いくつかルートがあります。
筆者自身の体験からしても「これじゃないと駄目」ではなくありとあらゆる方法を試行錯誤することが重要だと考えます。
Webマーケターになる方法①未経験歓迎の求人に応募する
Webマーケターになる1つの方法はWebマーケターの未経験歓迎の求人に応募することです。
Webエンジニアの様な専門的技能が求められる職種と異なりWebマーケターは専門的技能が不要です。
ライティングスキルだったり自分のSNSアカウント運用が上手く言っていたりWebマーケターとして求められる類似スキルがあると判断されると未経験でも採用されます。
ただWebマーケティングのどの領域を担当できるかはしっかり企業側に確認しておきましょう。
Webマーケター募集と言っておきながら実態は営業職だったなんてこともありますので気を付けたいです。
コールセンターばりに電話でアポ取りをさせられるなんてきついケースも。
職場選びに失敗すると言い方は良くないですが「使い捨て人材」としてキャリアを形成できなくなってしまうかもしれません。
そういったキャリア形成上のリスクもありますので就職活動をする際にはWebマーケターを応募している企業のWebマーケター職がどの様な内容の仕事なのかしっかり確認しましょう。
Webマーケターへの転職におすすめの転職エージェントを紹介しておきます。3つとも登録しておき担当エージェントが親身になってくるところを中心的に使うと良いです。
エージェントはキャリアカウンセリングなどもしてくれますし転職に必要なスキルが明らかになるので何だかんだで有用です。良い求人が無ければ転職しなくても大丈夫です。
リクルートエージェント:求人数約31万でエージェント業界最大手です。Webマーケターの求人も豊富です。
マスメディアン:マーケティングや広告求人に特化しています。マーケティング関連の専門誌「宣伝会議」のグループ会社だけあって専門性が高いです。
GEEKLY(ギークリー):メガベンチャー系の非公開求人が多いです。
Webマーケターになる方法②近接領域の職種からシフトする
Webマーケターになるには近接領域から攻めていくのもありです。
たとえばライターや編集者、WebデザイナーでWebマーケターへと転身する人は結構います。
筆者の場合はこれです。もともとはライターでしたがWebディレクションの経験を積み自分で運営するブログで企画、記事執筆、リライトのPDCAサイクルを回す訓練を積みました。その後、クライアントのWeb集客も支援するWebマーケターになりました。
WebマーケターはSEOにしてもインターネット広告運用にしても「文字」を扱うケースが多いですのでライティングスキルがあるとWebマーケターになりやすいです。
Webデザイナーにしてもそうです。Webデザイナーはディスプレイ広告のためのバナーを制作する経験が積みやすいです。制作ができるWebマーケターとし重宝されるケースもあります。
この様にライティングやデザインなどコンテンツ制作に関わる近接領域の職種からWebマーケターへシフトするのも良いでしょう。
Webマーケターになる方法③ブログを運営する
ブログを運営すると確実にSEOに対する知識がつきます。
記事を企画しリライトして検索上位に表示する経験・スキルは確実にWebマーケターとしても役立つでしょう。ブログへ集客する流れはそのままWebマーケターとして集客施策を実行する流れと重なる部分です。
ブログで成功していることは確実に評価ポイントになります。とはいえそれが必ずしもWebマーケターとして採用されるのにつながるわけでもないです。
よくブロガーが書いた記事でブログで稼げればWebマーケターになれるという記事がありますが半分あってて半分間違っていると考えます。
ブログはあくまでも個人プレーです。ブログで稼いだスキルをWebマーケターとしてどの様に組織で活かすのかという異なる視点が必要です。
また前述したようにWebマーケターはあくまでも集客の1つの経路としてSEOを使っているだけです。
商品の販売とブランディングのためにSEO、インターネット広告運用(リスティング広告、アフリエイト広告、ディスプレイ広告、SNS広告)をどの様に組み合わせて使っていくかまで広範な知識があると尚良いでしょう。
ブログを運営しながらインターネット広告運用やブランディングの知識を身につければWebマーケターとして転職は可能でしょう。
ただこれだけできるのであればフリーランスとしても十分に活躍できるとは思いますが…
Webマーケターになる方法④スクールで学んでから転職する
Webマーケターとして一定の素養を身につけた後に就職活動をした方がキャリア形成をより確実にできる点は否めません。
前述したように未経験でもWebマーケターとして転職は可能です。ただし完全未経験だとブラック企業に嵌ってしまう可能性もあります。
マケキャンの様な広告戦略の立案や企画の方法を学習しながら専属のキャリアアドバイザーにキャリア相談に乗ってもらいながら自分の理想とする働き方ができる職場を紹介してもらえるスクールを利用するのがおすすめです。
筆者が個人的におすすめするキャリアプラン
筆者がおすすめなのはまずはブログを立ち上げて独学でSEOを学習しつつデジプロの様なインターネット広告を教えてくれるスクールでインターネット広告運用をマスターすることです。
その後、転職エージェントを使って就職活動をします。
SEOもインターネット広告も一通りできる状態はWebマーケターとしてのスキルセットが揃っている状態です。
それだけ武器になるスキルがあると就職先企業を選べますのでブラック企業に行く羽目にはならないでしょう。Webマーケターとしてキャリアを順当に形成できる企業に就職できるはずです。
ただしこのキャリアプランの欠点は時間がかかることです。ブログで成果を出すのにかかる時間は半年ほど見た方がいいでしょう。時間をかけれる人はこのプランが良いでしょうがそうでない人はDMMマーケティングキャンプで3か月学習して転職するのがキャリア形成の観点から見て安全牌だと思います。
おすすめの転職エージェント
Webマーケターになるには日ごろから自分で転職エージェントを利用して情報収集することもおすすめします。
ヘッドハンターやエージェント担当者と面談をするとどのようなスキルがあればWebマーケターに転職できるのかも明らかになります。複数社登録することをおすすめします。
リクルートエージェント:求人数約31万 でエージェント業界最大手です。Webマーケターの求人も豊富です。
マスメディアン:マーケティングや広告求人に特化しています。マーケティング関連の専門誌「宣伝会議」のグループ会社だけあって専門性が高いです。
GEEKLY(ギークリー):メガベンチャー系の非公開求人が多いです。