ポジショニングが絶妙
リクルートエージェントの様なモンスターエージェントと比較するとマイナビIT AGENTの求人数は多くありません。
数だけで行くとリクルートエージェントに軍配が上がります。
しかしながらマイナビIT AGENTは「20代~30代の若手向けのIT特化型エージェント」と打ち出し、絶妙なポジションを取っています。
このポジショニングによって優秀な若手を採用したいと考えるIT企業がマイナビIT AGENTに独自求人を掲載。
若手を求めている企業は他社の企業文化に染まっておらず長期間自社で働いてくれる人材を探している傾向が強いです。
入社してからじっくり育ってもらえれば良いと考えており、”ポテンシャル”で採用する企業も多いです。
これが若い求職者にとってのマイナビIT AGENTの最大の利用メリットですね。
リクルートエージェント使ったけど、実績が重視されるみたいで要求水準の高い求人ばかりだったんだよな~マイナビIT AGETENTはポテンシャル採用してる求人多そう。
マイナビIT AGENTが「20代・30代向けIT特化型エージェント」と打ち出す
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若手を採用したい企業がマイナビIT AGENTに求人掲載
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若手がマイナビIT AGENTを利用し親身な担当者の対応に大満足
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評判が評判を呼び、さらに多くの若手がマイナビIT AGENTを利用
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若手を採用したい企業がマイナビIT AGENTに求人掲載
(上のサイクルを繰り返し…)
こうした好循環が生まれているわけです。
マイナビIT AGENTは若い人にとっては利用メリット多大なエージェントですが見逃せないデメリットも3つあります。
本記事ではマイナビIT AGENTのメリットとデメリットを中立的に解説しますね。
マイナビIT AGENT公式サイト:
https://mynavi-agent.jp/it/
マイナビIT AGENTの強み
運営会社 | 株式会社マイナビ |
創業年 | 1973年 |
公開求人数 | 1万4327 件 |
対象地域 | 東京・横浜・大阪・名古屋・札幌・福岡ほか地方都市の求人も充実 |
領域 | エンジニア・Webデザイナー |
マイナビIT AGENTはマイナビが運営している特化型エージェントです。
強み | 弱み | |
---|---|---|
総合型エージェント | 求人のバリエーションが豊富 | 担当者のIT業界への知識は弱め |
特化型エージェント | 担当者のIT業界への知識は強め | 求人が少なめ |
特化型エージェントだけあってマイナビIT AGENT担当者の技術的知識には定評があります。
求人の傾向
マイナビIT AGENTの求人の代表的な職種の求人数は以下。
職種 | 求人数 |
---|---|
アプリケーションエンジニア | 4943 |
インフラエンジニア | 1948 |
ITコンサル | 1198 |
社内SE | 1038 |
Web・ゲームのデザイナー&ディレクター | 985 |
システム運用/保守 | 858 |
マイナビIT AGENTはアプリケーションエンジニア(プログラマー、Webエンジニア)の求人が圧倒的に多いです。その次にインフラエンジニアやITコンサルの求人が多いです。
また未経験向けの求人も多め。特にプログラマーやインフラエンジニアの求人は未経験歓迎の求人が多いです。
SEからITコンサルになるなどキャリアチェンジする場合でもマイナビIT AGENTの利用価値は高いでしょう。
・IT業界の手に職がつく仕事につきたい
・同じIT職でもより上流工程の高収入な仕事につきたい
上記に該当する人にぴったりなエージェントです。
しかしマイナビIT AGENTは20代、30代の若手の転職支援に重点を置いているエージェントなため企業幹部やCTOなどハイクラスな求人は少なめとなります。
転職サポートがかなり手厚い
マイナビIT AGENTの際立っている点が転職サポートの手厚さです。伊達ではないですよ。
以下の様に3、4回の面談を重ねます。
・転職の意識確認
・書類添削
・最終面接に進んだ場合は面接対策
・内定をもらった後には入社の意思確認や退職手続きに関する相談
他のエージェントだと担当者との面談は初回の1回だけのところも多いです。
マイナビIT AGENTは職務経歴や履歴書の添削、模擬面接は回数制限なくいくらでも受けられます。転職サポート期間の制限もありません。
他のエージェントだと模擬面接も1回ぽっきり。あまりサポートしてくれないエージェントも多いんですよね。
マイナビIT AGENTは転職サポートが図抜けて充実しています。
夜間・土曜日も面談可能
マイナビエージェントは夜間(20時30まで)と土曜日(9時30分~17時30分)も面談に対応しています。
働きながら転職活動をしたい人に重宝するでしょう。
・未経験向けの求人も割合多め
・プログラマーに加えインフラエンジニア、IT
コンサル求人も
・転職サポートは相当手厚い
・夜間、土曜の面談可能
マイナビIT AGENT公式サイト:
https://mynavi-agent.jp/it/
マイナビIT AGENTの口コミ・評判から判明したメリット・デメリット
・未経験でもポテンシャル採用してくれる求人あり
・全国中の中小から大企業まで求人が豊富、お宝優良求人あり
・担当者のサポートが手厚い
・大都市圏以外の地方の求人も
・担当の質にばらつきがある
・年齢が高いと断られるケースもある
・求人の専門性が低い場合も
マイナビIT AGENTのメリット
メリット➀未経験でもポテンシャル採用してくれる求人あり
マイナビエージェント面談レポート⑤
Twitter
第二新卒(入社3年目まで)なら、情熱だけでポテンシャル含め未経験業界にチャレンジできる。
リクナビ←経験者採用
Twitter
マイナビ←20代未経験の求人多い
キャリトレ←20代ポテンシャル採用
DODA←求人数だけは多い
マイナビIT AGENTは20代~30代、第2新卒向けの求人が多め。
スキルや実績よりポテンシャルを見て採用してくれる未経験向け求人もあります。
ただしあくまでも”実務”未経験向けの求人です。
たとえばWebエンジニアになるにしてもプログラミングに全く触れたことのない状態での転職は難しいです。
スクールや独学でプログラミング学習をしたうえで転職活動に挑むことをおすすめします。
プログラミングスクールなら以下がおすすめです。
メリット②全国中の中小から大企業まで求人が豊富、お宝優良求人あり
僕はマイナビエージェントを使っていましたが、求人の質が良く、対応の速さやフォローもしっかりしてくれて、そこからのご縁で転職先を決めました。
Twitter
マイナビには全国中77か所に支店があって営業社員は1000人近く在籍。彼ら営業社員が日夜、求人獲得のための営業活動を企業に対して行っています。
それゆえ中小から大企業まで求人が豊富。
またマイナビIT AGENTは若手に特化したエージェントなだけあって、企業側も新卒採用に近いポテンシャル採用する育成意欲の強い企業が多めです。
マイナビIT AGENTで自分にフィットするお宝優良求人を見つけられる可能性は高いでしょう。IT転職なら間違いなく候補に入れたいエージェントです。
メリット③担当者のサポートが手厚い
各企業の面接対策も具体的に今までの傾向からこういうこと聞かれるかもとおしえてくれたり、入社にあたり不安に思っていることも企業さんに確認してくれて安心して選考をすすめられた。
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転職迷ってる人はマイナビエージェントは絶対入れた方が良い
とくにマイナビのサポートが良い。
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求人も自分と合ったの選んでくれる。 大手のリクルートエージェント、DUDAは合わなかった。求人数多いけど、業界特化型が使いやすかった
転職エージェント大手は担当者1人で100人ほど担当しているのもザラ。
担当者との面談は1回だけで後はメールと電話のやり取りだけで完結させるケースが多いです。
マイナビIT AGENTの場合は3~4回ほど面談を重ねます。
・転職の意識確認
・書類添削
・最終面接に進んだ場合は面接対策
・内定をもらった後には入社の意思確認や退職手続きに関する相談
職務経歴書・履歴書は無制限に添削を受けられますし、企業の傾向に応じた模擬面接も納得いくまで受けられます。
マイナビITの担当者は企業の内部情報にも詳しく正直にアドバイスをくれますよ。
「この企業は女性が採用されにくい」
「残業が多め」
などネット上には出ていない企業のリアルな内情も把握しており共有してくれます。
ゆえに転職後に「思っていた企業と違った、失敗した」というミスマッチが起きにくいメリットがあります。
メリット④大都市圏以外の地方の求人も
とりあえずマイナビエージェント登録したら札幌にも拠点あるらしく担当さんがすげぇやる気でやんの
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マイナビは全国中、北海道から沖縄まで77か所に支店があります。
この支店で勤務するマイナビの営業担当が求人獲得に動き回っており地方の求人も充実しています。
レバテックキャリアやワークポートなど競合他社のIT転職エージェントは関東圏と関西圏のみしか求人ありません。
マイナビIT AGENTは地方でIT系の仕事を探したい人にとって重宝するでしょう。
マイナビIT AGENTのデメリット
デメリット①担当の質にばらつきがある
マイナビエージェント使っているのだけど、急かしすぎじゃないかな
企業検討中→応募してから検討して→いくつか応募する→面接やるから日程だせ→受ける→とおったから最終面接の日程ね→…
考える時間ないんだけど
大手の宿命で担当者の質にばらつきがあります。
マイナビIT AGENTには微妙な担当者も一定数いるのは確かです。
特に転職を急かしてくる担当者がいるようです。
急かすと言うのはひとえに売上を早く作りたいからです。他のエージェントに取られる前に転職させたい思惑もあるのでしょう。
ただ急かしてくる担当者は転職をサポートしてくれるパートナーとしては微妙ですね。
というのも急かしてくる担当者は「こちらの都合よりも自分の都合を優先して動いている」わけです。
とりあえず転職させたいわけで転職をためらわせるような情報はこちらに伝えてくれない可能性が高いです。
マイナビIT AGENTは担当者のチェンジも快く受け入れていますのでさっくりチェンジしてもらいましょう。
担当者の質にこだわる場合はレバテックキャリアも併用する
担当者の質に強くこだわる場合は競合エージェントのレバテックキャリアの併用がおすすめ。
レバテックキャリアはエージェントとしての求人数はマイナビIT AGENTに劣るものの少数精鋭で担当者の質が高いです。
デメリット②年齢が高いと断られるケースもある
年齢的な部分もあるんだろうけど、マイナビエージェントとパソナキャリアに求人紹介断られたのは地味にびびった
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年齢が高いと断られるケースもあります。
マイナビIT AGENTは20代、30代の若手向けのエージェントです。求人もその年齢層がほとんどです。
30代後半だったり40代だとサポートを断られる可能性もあります。
デメリット③求人の専門性が低い場合も
マイナビ…20代が中心の転職エージェントのため、ターゲットがズレると紹介数が少ない。 など、エージェントによって得意不得意がある。
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マイナビIT AGENTは若年層の転職には強いエージェントです。
しかし、30代の求職者がこれまでの経験や専門性を活かせる求人が少ないという口コミもあります。
これまでの経験や専門性を活かせる求人を探す場合はレバテックキャリアの方がおすすめです。
【塩対応阻止】担当者に優先的に求人を紹介してもらう3つのコツ
マイナビIT AGENTの担当者は同じ期間に100人以上の求職者を担当しているのもザラです。
担当者は優先順位づけをしており優先順位の低い人は後回しにされる傾向があります。
せっかく登録したのに返信が遅かったり塩対応されたりというのもままあることです。
良い求人は転職する可能性が高い別の人に紹介されてしまうなど損する可能性も。
優先的に良い案件を紹介してもらうためのコツを使いましょう。コツは以下3つです。
1.「早期に転職希望です」と伝えておく
2.初回面談には参加する
3.定期的に連絡を取る
1.「早期に転職希望です」と伝えておく
マイナビIT AGENTの担当者もノルマに追われています。転職する気の低い人の優先順位は低くなります。
担当者とのファーストコンタクトではほぼ確実に「いつ頃の転職をお考えですか?」と質問されるでしょう。
この際には「良さそうな企業があればすぐにでも転職したいです」と伝えておきましょう。
「とりあえずどんなものかと思って面談を受けました」みたいに転職する意欲の低さを匂わせる発言は控えましょう。
転職する意志があることを伝えるのが重要です。
2.初回面談には参加する
参加しなくても案件は紹介してもらえますが初回面談には絶対参加するようにしましょう。
担当者は初回面談でこちらに転職への本気度を探っています。
こちらの本気度を示せば「転職する確率が高そうだ」と判断し、求人を優先的に紹介してくれます。
また転職エージェントには求職者に連絡する営業ツールがあってこのツールの検索条件に面談有無もあります。
面談に参加した人に優先的に連絡をしているエージェントも多いです。
3.定期的に連絡を取る
「最初はたくさん求人紹介があったけど今は全然連絡こなくなった」
こんな話を良く聞きます。
転職エージェントは企業から依頼を受けると営業ツールのデータベースから条件を絞って適当な求職者を探します。
この時のデータベース上の求職者の表示順位は更新日(最終コンタクト日)を反映しています。
連絡を定期的に取ることでこのデータベース上で上位に表示されることになり優先的に求人を紹介してもらえるようになります。
マイナビIT AGENT公式サイト:
https://mynavi-agent.jp/it/
【恐怖】やったらマジでヤバい3つのNG行動
転職エージェントを利用する上でやってはいけないのが以下3つのNG行動です。
1.経歴やスキルに嘘をつく
2.複数のエージェントから同じ求人に応募する
3.推薦文を丸投げする
1.経歴やスキルに嘘をつく
面談でのやり取りや提出した履歴書などの情報は基本的には保管されたまま残っています。
そのため数年前に登録した情報と新しく登録した情報が食い違っていると虚偽報告を行った「信頼性にかける人」として求人紹介に制限が入る可能性があります。
経歴やスキルは盛らず事実を書きましょう。
2.複数のエージェントから同じ求人に応募する
複数のエージェントを利用するのは全く問題ありません。むしろ推奨します。
しかしながら複数のエージェントから同じ求人に応募するのは良くないです。
企業から「別のエージェントからも応募あったんだけど」とエージェントの担当者に連絡が行ってしまうためです。
企業からは適当に応募していると誤解されかねませんし、担当者にも不信感を与えかねません。最悪、企業から面接を断られる可能性もあるので気をつけましょう。
3.推薦文を丸投げする
エージェントの担当者はあなたを企業に紹介する推薦文を書いてくれます。
実は企業の採用担当は選考においてこの推薦文を相当参考にしています。
本来、書類審査で落とす様な人でも推薦文で転職エージェントの強い推薦があった人は面接に進ませることもあります。
推薦文は担当者に丸投げにすると損です。担当者がどんな推薦文を書いているのか確認しておきましょう。
マイナビIT AGENT公式サイト:
https://mynavi-agent.jp/it/
転職エージェントの賢い利用の仕方
転職エージェントを利用する上では賢い利用の仕方があります。
1.総合型エージェントと特化型エージェント併せて3~5社ほど登録
2.優秀な担当者がいるエージェントに絞り込む
1.総合型エージェントと特化型エージェント併せて3~5社ほど登録
エージェントを使う際のポイントですが最初から1社に絞り込む必要はないです。
そもそもエージェントに登録するのは無料ですし登録だけしておくのでも問題ありません。最初は3~5社ほど登録しましょう。
エージェントには総合型と特化型の2種類があります。
IT業界だけでなく幅広い業界の求人を掲載しているリクルートエージェントの様なエージェントを総合型と呼び、IT業界に特化しているマイナビIT AGENTの様なエージェントを特化型と呼びます。
総合型エージェントは求人数が多いという強みがありますが、担当者のIT業界や技術知識は弱めです。
特化型エージェントは求人数は総合型より少なめですが担当者のIT業界や技術知識は総じて高いです。
IT職種出身者が担当者をしていることも多々あります。
| 強み | 弱み |
---|---|---|
総合型エージェント | 求人のバリエーションが豊富 | 担当者のIT業界への知識は弱め |
特化型エージェント | 担当者のIT業界への知識は強め | 求人が少なめ |
総合型エージェントを2、3社、特化型エージェントを1~3社ほど登録してみると良いでしょう。
2.優秀な担当者がいるエージェントに絞り込む
正直、どのエージェントかよりも担当者個人に依ります。もちろんエージェントごとの傾向もありますが。
優秀な担当者かどうか見極めるポイントは求人企業の風土や内情を詳しく熟知しているかどうかです。
優秀な担当者に担当してもらうことで的確なアドバイスをもらえ、ミスマッチも起きづらくなります。
まずは総合型エージェントを2、3社、特化型エージェントを1~3社ほど登録します。
そこから優秀な担当者がいるエージェント2、3社に絞って転職活動を支援してもらうと良いでしょう。
こうすることで自分とマッチング率の高い企業をスムーズに探せ転職成功率はグッと上がります。
おすすめエージェントは以下記事で紹介しています。
まとめ
マイナビIT AGENTは大手でありながらも無制限の書類添削や模擬面接、複数回の面談&フォロー、極めて手厚いサポートに定評があります。
ただし20・30代向けの求人がメインとなっており、専門性の高い求人は少なめで40代・50代の人には向いていないです。
リクルート、doda、マイナビ、レバテックキャリアなどいくつかエージェントを使ってみると分かりますが、面談で同じことを伝えてみても、提案される求人は全く違ってきます。
少し面倒でも転職エージェントはいくつか同時並行で利用するのがおすすめです。その中で担当者の対応が良いエージェントをメインに転職活動を進めていくのがベターです。
マイナビIT AGENT公式サイト:
https://mynavi-agent.jp/it/