衝撃
44歳でエンジニア転職を果たした知人がいます。レアなケースではありますが40代からエンジニア転職は可能なのだと驚かされました。
巷ではエンジニア転職は30代になると難易度が高くなると言われています。
実際、わたしがこれまでエンジニアの採用支援をしてきた経験では32歳付近を過ぎてから難易度が急激に高まる印象です。
率直に言うと40代でのエンジニア転職は可能ですが難易度は高いです。
実際、プログラミングスクール大手のテックキャンプは年齢問わず門戸を広げていることで有名ですがそれでも受講受け入れは30代までです。40代の受講となると応相談となります。
40代未経験のエンジニア転職はそれくらいに難易度が高めということです。
本記事では40代未経験のエンジニア転職が難しい理由、40代未経験がエンジニア転職を成功させるための具体的方法について解説します。
編集部(須賀)より
編集部の須賀です。これまで20社以上のプログラミングスクールと受講生を取材してきました。各スクールの教材や講師についても授業を受講しチェックした上でおすすめスクールをこちらの記事「本当に力のつくおすすめプログラミングスクールまとめ」で掲載しています。
40代未経験のエンジニア転職が難しい理由
前提ですが40代未経験のエンジニア転職は簡単ではないです。
40代未経験のエンジニア転職が難しいのには大きく分けて以下2つの理由があります。
理由①IT/Web業界は平均年齢が低いから
理由②40代は即戦力であることが求められるから
理由①IT/Web業界は平均年齢が低いから
ITは新しい産業なのでIT企業の社員の年齢も他の業界より低いです。
IT系の求人を見れば分かりますが、社員の平均年齢が30歳前後の企業が多いです。
実際、20代後半から30代前半が中堅社員として新入社員の教育係を担当することもあります。
教育係の中堅社員にとっては自分より年下の方がやりやすいはず。
仕事上どうしても強めに接しないといけない場面もありますしそういう時に年上だとやりづらさがあります。
同じ未経験なら年齢が若い方を採用しようとなるのは当然なのです。
実際、わたしが以前採用支援で携わった企業は社長が35歳で若い企業でしたが基本的に20代~30代前半の社員しか採用していませんでした。
やはり「若い社員の方が教育しやすい」と考える企業は間違いなく多いですし、それが採用方針に影響を与えている企業も存在します。
理由②40代は即戦力であることが求められるから
20代から30代前半であればポテンシャルを見て採用してもらえます。
採用時点で実務レベルのスキルがなくても入社してから伸びて行ってくれそうなポテンシャルを見込まれれば採用してもらえるのです。
一方で40代になるとポテンシャルではなく即戦力の実務レベルのスキルが必須となってきます。
企業側にとっては20代の社員が将来、自社の幹部候補になって活躍してくれれば十分に元を取れます。企業から見て20代は伸びしろ、ポテンシャルの部分の価値が大きいのです。
同じスキルレベルの40代と20代の求職者がいれば企業は20代を採用します。
ここまで40代未経験のエンジニア転職は簡単ではない理由を解説しました。
しかしながら40代未経験のエンジニア転職の可能性は十分にあります。
以降でその理由を見ていきましょう。
【朗報】40代未経験からのエンジニア転職の可能性はあります
40代未経験からのエンジニア転職は簡単ではありませんが可能性もあります。その理由が3つあります。
理由①40代未経験歓迎の企業もあるから
理由②圧倒的なエンジニア不足だから
理由③40代未経験でエンジニア転職に成功している人がいるから
理由①40代未経験歓迎の企業もあるから
年齢関係なく採用している採用方針の企業もあり、40代未経験でも採用している企業は存在します。
ただし完全未経験を採用してはいません。”実務は未経験”なものの実務にすぐ入れるレベルのコーディング技術を有しているのが前提です。
理由②圧倒的なエンジニア不足だから
現状、ITエンジニアは圧倒的な人材不足です。
企業は実務経験が数年あるエンジニアを喉から手が出るくらい欲しがっている状態で完全な売り手市場です。
人材会社のDodaが発表した求人倍率だとIT・通信部門の求人倍率はなんと5.22倍です。異常な高さです。
つまりエンジニア1人に対して5社以上が求人をオファーしている状態です。
このエンジニア不足の現状において40代という年齢は必ずしもハンデにならなくなっています。
しっかり仕事を任せられる実務レベルのスキルがあれば年齢不問で採用する企業も増えているのです。
理由③40代未経験でエンジニア転職に成功している人がいるから
冒頭で前述した44歳の知人のように40代未経験でもエンジニア転職に成功している人はいます。
彼は元々は事務スタッフとして働いていましたが、事務作業でエクセルでデータをまとめる際にプログラミング言語「VBA」に触れ、それをキッカケにプログラミング学習を開始しました。
当初、エンジニアになる気はなかったのですがプログラミングを学ぶうちに仕事にしたいと思う様になりプログラミングスクールを受講することに。
スクールでWebアプリ開発にガンガン取り組んで講師からフィードバックをもらいプログラミングスキルを実務レベルにまで高めました。
その後、転職活動をすると企業からの反応は良く、都内のベンチャー企業から内定を獲得しました。
戦略によっては40代未経験からエンジニア転職するのは可能です。以降でその戦略について見ていきましょう。
【戦略】40代未経験からエンジニア転職する方法
40代未経験のエンジニア転職を成功させるには以下4つのステップを踏みましょう。
1.プログラミングの基礎勉強(1~3か月間)
2.ポートフォリオを制作(3か月間)
3.クラウドソーシングで案件獲得(3か月間)
4.転職エージェントを使って転職活動
1.プログラミングの基礎勉強(1~3か月間)
プログラミングの基礎勉強に取り組みましょう。
おすすめはオンライン教材のProgateです。
Progateが凄いのは自分で開発環境を用意しなくてもブラウザで直接コードを打ち込んでその結果を実行できる点ですね。隙間時間に学習可能です。
ProgateではPHP、Ruby、JavaScript、Pythonなど多種多様な言語を学習できます。
40代でエンジニア転職を目指す人におすすめの言語は「PHP」です。
なぜかというとPHPは実案件がたくさんあるからです。案件を実際に獲得して転職活動の際にアピール材料となる実績にできます。PHPは求人も多いです。
たとえばクラウドソーシングサイトには「PHP」を使った「お問い合わせフォームの追加」の様な案件がたくさん掲載されています。
こうした簡単な案件であれば未経験者でも獲得可能です。
40代未経験でエンジニア転職を目指す場合はクラウドソーシングサイトで実案件を請けて実績を作っておくのをおすすめします。
想像してください。以下どちらの人が活躍してくれそうでしょうか。
・40代で実際にPHPで案件を獲得した実績ある人
・40代でProgateでPHPを学習しただけの人
火を見るより明らかですよね。
ただし案件を獲得するには独学だけだとどうしても厳しい部分が出てきます。いくら神教材のProgateでも基礎レベルの学習しかできないからです。
そこで案件獲得をサポートしてくれるプログラミングスクールを利用するのがおすすめです。
案件を獲得できるレベルまでPHPを身に着けられるスクールのCOACHTECHがおすすめ。現役エンジニア講師がコーチとしてついてPHPの学習をマンツーマンでサポートしてくれます。案件獲得までサポートしてくれます。
2.ポートフォリオを制作する(3か月間)
40代未経験がエンジニア転職するにはポートフォリオ(オリジナルWebアプリ)制作は必須です。
企業は採用に際して以下のエンジニアの素養を見てきます。
・自走できるか
・論理的思考力があるか
ポートフォリオを見ながら面接すれば上記の素養は一発で分かるので、企業は未経験を採用する際にはポートフォリオの呈示を求めるケースも多いです。20代なら求められないケースもありますが30代、40代だとポートフォリオは必須です。
たとえば以下の様なオリジナルWebアプリをポートフォリオとして良いですね。
前述したスクールのCOACHTECH受講生がPHPとJavaScriptで開発したWebアプリです。
3.クラウドソーシングで案件獲得(3か月間)
ポートフォリオを制作したらそのポートフォリオをもってクラウドソーシングサイトで案件獲得に挑みましょう。
実際にクラウドソーシングサイトで案件を獲得して実績を積めばエンジニア転職できる可能性が高くなります。
実績そのものが「実際に業務に使えるコーディング技術を習得している」ことの何よりの証明になりますからね。
クラウドソーシングサイトで案件を獲得するには以下のポイントに気をつけましょう。
・激安案件でコツコツ実績を積む
・自己PR文を丁寧に書く
・作成イメージを伝える
・激安案件でコツコツ実績を積む
クラウドソーシングにはたくさん案件があります。
ただ応募したから必ず案件を受注獲得できるるわけではありません。最後はクライアントが誰に発注するか決めます。
クライアントは実績のある経験豊富な人に発注したいものです。実績がない状態で案件を受注するのはほぼ不可能です。
単価の高い案件ほどスキルと経験を求められます。
最初は「お問い合わせフォームの追加」の様な単価が鬼の様に安い案件で実績を積んでいきましょう。
激安案件は競争率が少ないのである程度スキルがあれば獲得できる可能性が高いです。激安案件でコツコツ実績を積みましょう。
・自己紹介文を丁寧に書く
クラウドソーシングで案件に応募する際には「自己紹介文」を書きます。
自分にはどんなスキルがあってどんな成果物を制作できるのか、案件に取り組むうえで何を心がけているのか、しっかり書いておきましょう。
私は度々クラウドソーシングで発注するクライアント側に立つことがあるのですが意外とこの自己紹介文をしっかり書いていない人が多いです。テンプレートの紹介文を使い回してるだけだったり。「この人やる気なさそう」と発注する気が失せます。
・作成イメージを伝える
自己紹介文には作成イメージを盛り込むとベターです。
たとえば「お問い合わせフォームの追加」であれば「HTMLで入力フォームを作成しPHPで確認ページと完了ページを作る」みたいにどんな技術を使ってどんな順序で完成させるのか。
詳しい開発工程と作業内容を書いておくと、たとえ過去に同様の案件をやった経験がなくても信頼度が増して受注しやすくなります。
4.転職エージェントで転職活動
クラウドソーシングサイトで実績を作った後はIT業界に特化した転職エージェントを利用して転職活動を開始しましょう。
40代未経験の方におすすめなエージェントはレバテックキャリアですね。
レバテックキャリアの担当者は企業の現場にも足を運んでいるので企業の内情を把握しており精度の高いマッチングが期待できます。
担当者との面談で今までの自分の業界経験や管理職経験など自分の強みも引き出してもらえます。
40代になるとこれまでに管理職としてのマネジメント経験のある人もいるでしょうし特定の領域に対して豊富な知識・経験がある人もいるでしょう。
管理職としてのマネジメント経験や豊富な業界知識は20代にはない大きなアピールポイントになります。
最近の20代は管理職をやりたがらない傾向がありますので企業からすると40代だからこその管理職経験は高く評価されるポイントになるでしょう。
転職エージェントにヒアリングをしてもらいながら、あなた固有の強みを突き止め自信をもって転職活動に挑みましょう。
40代未経験におすすめのプログラミング言語
40代のエンジニア転職におすすめの言語は「PHP」もしくは「Ruby」です。
理由は求人が多くかつ初心者でも習得しやすいからです。
身近なWebサービスはPHP(メルカリなど)やRuby(クックパッドなど)で開発されているケースが多いですよ。
PHPの特徴
PHPは10年以上前から中小企業から大企業まで幅広く使われてきたプログラミング言語です。
Webサービスの開発の様な難易度の高い案件からシンプルなECサイトの開発、ECサイトへの「お申込みフォーム」の追加など簡単なカスタマイズ案件など様々なレベルの案件が存在します。
クラウドソーシングサイトには数多くPHPの案件があります。早めに案件を獲得して稼げるようになりたいならPHPがおすすめです。
Rubyの特徴
スタートアップがRubyを使ってサクッとWebサービスを開発するケースが多いです。
Rubyは新規のWebサービス開発に使用される傾向が強く案件単価が高単価です。ただ、そういった開発は経験豊富なエンジニアに任せたい企業がほとんどです。
未経験がRubyで案件を獲得するのはPHPより難易度は高めです。ただしプログラミングスクールにはRubyを教えている企業も多くビシバシ鍛えてくれるスクールがもありますのでエンジニア転職を目指す上ではRubyもPHPと並んでおすすめ。
おすすめスクールではポテパンキャンプです。過去に44歳でエンジニア転職した人もいて40代のエンジニア転職の実績も豊富です。
40代のエンジニア転職は簡単ではないが挑戦する価値はある
40代未経験からのエンジニア転職は簡単ではありませんが不可能でもありません。
現に40代でエンジニア転職に成功している人もいますし挑戦する前から諦めることはないです。
エンジニア転職に挑戦することそのものにリスクはないです。
プログラミングを学んで最終的にエンジニア転職できなかったとしても習得したプログラミングスキルは間違いなく役立ちます。
業務効率化のプログラムを組んだり今の仕事にも活かせキャリアアップ、仕事の幅を広げることにつながります。
ポテパンキャンプ、COACHTECHであれば仕事をしながらプログラミングを学べますしノーリスクです。一度挑戦してみるだけの価値はあると思いますよ。
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