SESってどうよ?受託開発や自社開発と比較したメリット・デメリット

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ごちゃごちゃしすぎ

ITエンジニアになりたい人を混乱させる専門用語の数々

代表例はSES、受託開発、自社開発というワードです。

何がどう違うの?

そう思われている人向けにIT業界で長年、求人に携わってきた筆者がSES、受託開発、自社開発の違いについて解説します。

最初にざっくりとSES、受託開発、自社開発の違いについて書いておきます。

SES企業:「エンジニアがいなくて困っている」クライアント企業先にエンジニアを派遣している企業

受託開発企業:クライアント企業からシステム開発の案件を受託し開発している企業

自社開発企業:自社でWebサービスを開発・運営している企業(例:メルカリ)

以降では具体的にSES企業とは何か、受託開発企業、自社開発企業、それぞれの入社難易度、どの企業に入社すると良いのか、フリーランスになるとSESの頃より年収が2.5倍になる理由について解説していきます。

実はITエンジニアと一口に言ってもエクセルのデータをコピー&ペーストするだけでコーディングをさせてもらえないような職場もあります。

そういった職場を避けるにはスクールで一定の学習時間を費やしてプログラミングスキルを習得したうえで就職活動に臨む必要があるでしょう。

おすすめプログラミングスクール3選

教室ありで学習・就職サポート体制◎
DMMWebCampで学習した卒業生の就職先は優良な企業が多い。
卒業生の離職率わずか1%、就職先がホワイトである何よりの証拠。

実務レベルのスキルがつく本格派
RUNTEQ(ランテック)は完全初心者から実務レベルのスキルを習得し自社開発企業に就職可能なスクール。進捗管理が手厚く面倒見が良い。

無料スクール
ProEngineer(プログラマカレッジ)は違約金制度なしの無料スクール。有料スクール顔負けの学習サポート。担当者さんや講師の感じ良し。

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SESとは

SESとはSystem Engineering Service(システムエンジニアリングサービス)の略称です。

「エンジニアが足りない」と困っているクライアント企業にエンジニアを派遣します。派遣されたエンジニアはクライアント企業の開発現場に常駐して開発・保守・運用に携わります。

半年~1年、長くても3年程の現場が多いです。期間限定で参画する助っ人みたいなイメージですね。

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SESのメリット・デメリット

SESのメリット

メリット①管理業務が少なく技術を磨きやすい

実はSESは技術磨きのみに専心できるという大きなメリットがあります。

自社開発企業ですとチームの常駐メンバーの工数管理や見積もりなどコードを書く以外の管理業務が増える傾向があります。

一方、SESの場合はそうした管理業務はなく管理される側ですのでコードを書くことに専心できるのです。

メリット②複数の現場を経験できる、上が詰まっていない良さあり

上が詰まっていないのもSESのメリットになります。

どういうことかというと自社開発は現場は1つです。先輩がいるので「上が詰まっており」ずっと同じ仕事をさせられるリスクが存在します。

一方、SESの場合ですと半年~1年ほどの期間、クライアント企業に派遣されて客先常駐するわけで必然的に複数の現場を経験することになります。

世の中には多種多様な開発現場があります。 SES企業の営業担当に相談すると自分の希望するスキルを身につけれそうな現場に常駐させてもらうことも不可能ではありません。

あくまでも僕の個人的な意見だけどエンジニアとしてのスタートは客先常駐でもいいと思う。いろんな現場を見て回って経験を積むのは決して悪くないよ。SESは入社しやすいしね。

メリット③残業が少ない

イメージとは異なりSESのエンジニアは残業は少ないケースがほとんどです。

SESから派遣され常駐しているエンジニアはクライアント企業の社員ではありません。また契約も時間で課金される内容になっていることがほとんどです。

残業させればさせるほど時間に応じた超過料金をクライアント企業が払う契約形態になっています。そのためクライアント企業はできるだけSESのエンジニアには残業をさせないようなインセンティブが働きます。

炎上案件であれば多少残業させられる可能性はありますが基本的にSESから派遣されているエンジニアは定時で退社できます。クライアント企業の正社員エンジニアが後は対応するケースがほとんどです。

残業少な目

SESのデメリット

デメリット①給料が安い

SESで実務未経験の人の場合だと給料は年収250万~320万程となります。普通にかなり安いですね。

この理由としては大きく分けて多重下請けと待機の2つが大きいです。

まず多重下請けとは何かですが、以下のフローを見てください。

エンドユーザーが案件を発注 → A社 → B社 → C社※SESエンジニアの常駐先

SESエンジニアが働くクライアント企業とエンドユーザーとの間には多くの中間企業が挟まっています。

各中間企業もマージンを取りますのでSESエンジニアの手に渡る給料はエンドユーザーが払っている金額の30%ほどになっているケースも珍しくありません。

またSES企業特有の「待機」も給料が低い原因となっています。

エンジニアにマッチした常駐先がない場合、待機期間が発生します。SES企業は正社員としてエンジニアを雇用してますので待機期間も給料を払い続けなければなりません。稼働していないのに給料を払うのはSES企業にとって大きな負担ですのでできる限り給料を下げているというわけです。

多重下請けと待機というSES企業のビジネスモデルの構造上の理由で給料が安くなりがちです。

デメリット②長期的なキャリアデザインが難しい

様々な現場を経験が出来るのはメリットでもありますが容易にデメリットにもなりえます。

SES企業の体質によりますが指示されたクライアント企業に半強制で常駐せざるを得ないケースもあります。

フリーランスであれば自分で仕事や現場を自由に選ぶことができますがSESエンジニアの場合は正社員としてSES企業に所属します。自分の希望が100%通るわけではありません。キャリアアップにつながる常駐先を毎回選べる保証はありません。ゆえに長期的なキャリアデザインは難しい側面があります。

デメリット③上流工程に携わるのは難しい

SESで客先常駐する場合、プロジェクトマネジメント(PM)やプロジェクトリーダー(PL)など上流工程の仕事に携わる機会はほとんどありません。

PMやPLはクライアント企業の社員であるエンジニアが担当することがほとんどです。PMやPLは管理業務が増えるのはデメリットとは言え要件定義や計画立案などマネジメント寄りのスキルが身に付き年齢が高くなっても企業から求められるスキル・経験になります。

若いうちはSESはコードを書くなど技術を磨くのに専心することができるので仕事環境としてもちょうど良いです。

しかし年齢が高くなるとマネジメント寄りのスキルも身につけないと生き残りが難しくなってきます。SESだと年齢に応じたキャリアアップを図るのが厳しくなってきます。ある段階でマネジメント寄りのスキルを身に着けるために転職するなど長期的なキャリアプランを練った方が良いです。

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SES企業は自社開発企業・受託開発企業と何が違うの?

SES企業は自社開発企業、受託開発企業とどんな点が異なるのでしょうか?明確な違いがあります。それぞれの違いを見ていきましょう。

自社開発企業

自社開発企業とは自社でWebサービスを開発・運営している企業のことです。例えばメルカリなどが挙げられます。

給料が高い

自社開発企業は自社でWebサービスを運営していますので利益率が高い企業が多いです。

必然的にそこで働くエンジニアの報酬も受託企業やSES企業のエンジニアよりも高い傾向があります。誰もが聞いたことのあるDeNAなどのメガベンチャーですと新卒のエンジニアに対しても最低でも600万円、最高1000万円の給料を支払っています。

メガベンチャーでなくとも自社で儲かるWebサービスを運営している企業ですとエンジニアの報酬も高いです。

納期が緩い

自社開発企業の場合は自社のWebサービス運営で納品物を納めるクライアントがいません。

社内で決めている納期もありますが納期遅延で損害賠償が発生するようなシビアなものではありません。納期よりもむしろ「サービスを磨くため」という名目で納期遅延の決定がされることすらあります。

一方で受託開発企業になるとクライアントからお金を貰って納品物でお金を貰っています。納期遅延だと損害賠償に発展しますので納期厳守です。

長期的なキャリアデザインがしやすい

RubyによるWebサービス開発をしている自社開発企業に勤めればずっとRubyで開発ができます。

そういった意味でキャリアデザインがしやすいです。また入社前からどのような言語を使って開発しているかも分かりますので自分のキャリアプランに沿った企業を選択しやすいです。

一方でSES企業になると常駐先によって求められるスキルが異なる場合もあり長期的なキャリアが築きにくいです。

受託開発企業

受託開発企業とはクライアント企業からシステム開発の案件を受託し開発している企業のことです。

①納期が厳しい

SESの場合は労働時間数に対してお金が支払われていますが、受託開発の場合は成果物に対してお金が支払われる契約となっています。クライアントに納品物を納める納期は厳守しなければなりません。もし納期遅延でもしようものなら損害賠償が発生する可能性もあります。

受託開発企業の社員は土日返上でも納期に間に合うように働くのが暗黙の掟です。

②入社前に習得できるスキルや言語が予測しやすい

受託開発企業のほとんどが「PHPの受託」「Javaの受託」「Rubyの受託」と決まった分野の案件を受注しています。

そのため入社前にその受託開発企業がどのような言語を採用しているのかを知るのは容易です。後は自分の磨きたい言語を採用している受託開発企業に就職すればその言語を磨く見通しも立てやすいです。

一方でSESの場合は常駐先によって言語も異なってきて習得できるスキルや言語の見通しが立てにくいデメリットがあります。

③給料はSESよりも高い傾向

受託開発企業のエンジニアの給料はSES企業のエンジニアの給料よりも総じて高いです。

SESの客先常駐の様な労働時間に対する報酬ではなく、受託開発の場合は納品した納品物という成果に対して報酬が入ります。

腕の良いエンジニアが揃っている受託開発企業ですと多額の報酬がクライアント企業から支払われていることも多いです。ゆえに受託開発企業のエンジニアの給料はSES企業のエンジニアより高くなりやすいです。

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SES企業、自社開発企業、受託開発企業で異なる入社難易度

SES企業、自社開発企業、受託開発企業の中ではSES企業が最も入社しやすいと言っても過言ではないです。

入社難易度をシンプルに表すと以下のような図となります。

自社開発企業 > 受託開発企業 > SES企業

SES企業への入社難易度:低

一定のプログラミングスキルとコミュニケーション能力、やる気がある人であれば実務経験がなくても採用されやすいです。

またほとんどのSES企業は研修制度も整っています。エンジニア候補を採用して自社で研修してスキルをつけさせてから常駐先へとエンジニアとして送り出す体制を整ているSES企業が多いのです。

受託開発企業への入社難易度:中

SES企業より少し入社難易度は上がりますがプログラミングスクールなどで一定のプログラミングスキルを身に着けておりコミュニケーション力に難がないのであれば受託開発企業に採用される可能性は高いです。

受託開発ではシステム開発を受注しています。仕事内容に高度なスキルが必要な仕事からさほど高度なスキルが必要のない仕事まで多種多様です。経験の浅い人にも難易度の低い仕事を振り分けることがしやすい環境です。

ゆえに実務経験がなくてもプログラミングスキルがある程度身についておりポテンシャルの高い人は受託企業に採用されます。

自社開発企業への入社難易度:高

SESや受託開発でエンジニアをしている現役エンジニアには自社開発企業への転職を考えている人が結構います。ですので未経験から自社開発企業へ就職する場合、競争率が高く入社難易度も高いです。

また自社開発企業は自社のWebサービスこそがその企業の収益源の柱です。1人のエンジニアがそのWebサービスの質に大きく影響する、つまり収益に直結します。ですので採用企業はエンジニアの能力やコミュニケーション力、働く姿勢をかなり慎重に見てきます。

とはいえ現在はITエンジニアの人材不足ですので開発スキルがありやる気のある若い人材であれば採用される可能性は十分にあります。

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SES企業で経験を積む→自社開発企業が流行してる、ただしリスクもある

実はエンジニア業界では

SESでエンジニアとしての経験を積む→自社開発企業に就職して開発経験を積む

が隠れたトレンドになっています。

変な自社開発企業よりSES企業のほうが良い


SESで経験積んでから自社開発に行くのはおすすめ

SESで一定期間経験を積んだ後に自社開発企業に行くというのがキャリアアップのルートとして確立されつつあります。

ただし長期的なキャリアを形成するのにSESは向いていないです。

派遣される現場次第なところがあり自分でコントロールできないためです。(※ただし、あくまでも傾向でありSESで市場価値の高いスキルを獲得しているエンジニアも多数います。)

自社開発企業のほうが長期的なキャリア形成の舵取りはしやすいでしょう。

例えばRubyによる自社サービスの開発をしている企業であればRubyによる開発経験を積んでいきやすいです。

そこでSESで経験を積んだエンジニアが「1つのサービスに長く携わりたい」「腰を据えてスキルを磨きたい」と考え自社開発企業へ転職を検討するケースが増えているのです。

その人の考えるキャリアプラン次第ではありますが自社開発企業に就職したいのであれば最初から自社開発企業に就職する方が無難でしょう。ただし未経験から自社開発企業に就職するのであればかなりの学習量(400~800時間)が求められ難易度は高めです。

以下でSESから自社開発のエンジニアになる道のりはどんなものか示しました。

ステップ①SES企業にエンジニア就職する

まずはSES企業にエンジニア就職して経験を積みます。

SES企業にエンジニア就職するならプログラミングスクールを使うのがおすすめです。最低限のプログラミングスキルやコミュニケーションの作法をスクールで身に着けておくと格段に就職率が上がります。

スクールの中ではProEngineer(プログラマカレッジ)がおすすめです。 受講料無料でSES企業への入社に無茶苦茶強いスクールです。人材会社が運営しているスクールですのでコネクションが強いです。

公式サイト
https://programmercollege.jp/

ステップ②自社開発企業に就職する

SES企業で一定期間エンジニアとしての経験とスキルを積んだ後は自社開発企業への就職を目指します。

ただし自社開発企業への就職は前述したように難易度が高いです。すでに開発経験を積んでいることが求められます。開発経験を積むのであればスクールを使いましょう。

スクールの中ではRUNTEQ(ランテック)がおすすめです。SESで経験を積んだ現役エンジニアが自社開発企業に就職するために多く受講しているスクールです。

RUNTEQ(ランテック)のカリキュラムを終えた受講生はほぼ全員、自社開発企業に就職しています。

RUNTEQ公式サイト
https://runteq.jp/

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Q&A-よくある質問

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SESからフリーランスになるのもあり

SESからフリーランスになって一気に給料が上がるケースも多いです。

特にSESで上流工程の業務経験のある人がITコンサル寄りの仕事につくと月収が一気に80万円以上になるのも珍しくありません。

SESは多重下請けで多くの中抜きで給料が安いですがフリーランスですと直請けがほとんどです。給料が倍以上になるのは珍しくないです。

ITに強いフリーランスエージェントのレバテックフリーランスMidworksなどに登録してみて自分の市場価値がどれくらいあるのか定期的に確認することをおすすめします。

SESの時の先輩が月90もらってると判明

エンジニア就職におすすめなスクール

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DMMWebCampで学習した卒業生の就職先は優良な企業が多い。
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実務レベルのスキルがつく本格派
RUNTEQ(ランテック)は完全初心者から実務レベルのスキルを習得し自社開発企業に就職可能なスクール。進捗管理が手厚く面倒見が良い。

無料スクール
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