こんにちわ。エンジニアの須賀です。
現在、空前のプログラミングブームですね。それに伴い、プログラミングスクールも20社、30社とわんさか誕生しています。
中にはブームに便乗しているだけの「料金高いだけで質の悪い粗悪な」スクールもあります。別名「情報商材スクール」です。
そうした粗悪な情報商材スクールに捕まってしまい、プログラミングスキルは身に着かずただただお金を溶かしてしまった人続出中。
私自身はプログラミングスクールを受講してエンジニアになったこともあって、情報商材スクールによる被害者が続出している状況を嘆かわしく感じます。
「しっかりスクールを見極めて優良スクールを選んでればもっと安く、もっと実のある学習ができただろうに」と。
プログラミングスキルを習得することで稼ぎの収入源が増え、人生の自由度が高まる。そう強く実感してる自分としては情報商材スクールに多額のお金を溶かすのは「もったいなすぎる」と感じるのです。
ただ嘆いているだけでは何も変わらないので立ち上がることにしました。
これまで30社近くプログラミングスクール・教室を体験取材してきました。その中で飛びきり安くて質の高いおすすめスクールを紹介します。
著者の経歴
新卒で保険営業マンとして就職しました。自分が価値を感じられない商品を売ることに違和感を覚え25歳の時にプログラミングスクールを受講してプログラミングを習得。一旦は都内のベンチャー企業にエンジニアとして就職し、現在はフリーランスエンジニアとして働いています。
プログラミングスクールの料金相場は?
スクールの料金相場は目的によって変わります。概ね以下の様な相場となっています。
純粋な学習向けのプログラミングスクールなら10~30万円(期間は1~6か月)
エンジニア転職向けのプログラミングスクールなら40~80万円(期間は3~6か月)
エンジニア転職向けのスクールはキャリアカウンセラーによるキャリアカウンセリングや履歴書添削、模擬面接などの転職サポートもついてくるのでその分料金が高くなる傾向があります。
事例①TechAcademy 1か月12万9000円~
TechAcademyは純粋な学習向けのプログラミングスクールです。現役エンジニアの専属講師がついて週2回マンツーマンレッスンをしてくれます。
事例②DMM WEBCAMP 3か月62万8000円
DMM WEBCAMPはエンジニア転職向けのスクールです。エンジニア指導の下でポートフォリオとなるWebアプリを開発してエンジニア転職を目指します。
安いけど質が高いプログラミングスクールが存在するカラクリ
よく言われる「安かろう悪かろう」はプログラミングスクールには当てはまりません。
むしろプログラミングスクールは「高かろう悪かろう」な傾向が強いです。
やたらと高い情報商材スクールとは一線を画する「安いけど質が高い」優良スクールは存在します。
安いけど質が高いのには2つ理由があります。
1つ目はオンライン型プログラミングスクールは教室代という固定費がかかっていないからですね。本記事で紹介しているスクールはすべてオンライン完結のスクールとなっています。
通学型スクールだと教室代がかかります。しかし、おいそれと料金は高くできませんのでそのしわ寄せは講師の質にいきがちです。だからこそ通学型スクールは講師が非エンジニアの素人だったりするわけです。
オンライン型プログラミングスクールだと固定費がかかっておらず料金を安くでき、なおかつ講師に報酬をしっかり払えます。優秀な現役エンジニアを講師として採用でき質を高くできます。
2つ目は現役エンジニアにとってプログラミングスクールの講師は副業に最適だからです。
オンライン型プログラミングスクールは出勤も不要なのでフレキシブルに空いた時間に働けます。エンジニアの本業である仕事後や仕事前に副業しやすいメリットがあります。
プログラミングスクールの講師は報酬が時給換算で3000~5000円ほど貰えるのでエンジニアにとって副業として悪くないわけです。
そもそも教えるのが好きな現役エンジニアも実は沢山いますのでそうした人にとって講師業は最適な副業なのです。
無料スクールと有料スクールの違いは?
エンジニア転職考えてるんだけどお金ないし無料スクールがいいかな。有料スクールと無料スクールは何が違うの?
プログラマカレッジやGEEK JOBなど無料スクール卒業生はSES企業へ就職する人が多いです。
SES企業とはSystem Enginnering Serviceの略でクライアントにエンジニアを派遣するサービスを行っている企業のこと。
SES企業のエンジニアは派遣されたクライアントの開発現場でシステム開発に従事することになります。
実はSES企業は
半年~1年で職場(派遣先)が変わり、求められるスキルも職場ごとにコロコロ変わるのでスキルをつけにくい
と現役エンジニアにあまり人気がない傾向があります。
無料スクールは主にSES企業を中心に企業に受講生を紹介することで紹介料を得ているビジネスモデルです。
紹介された企業に就職しなければ違約金が発生するケースもあります。
有料スクールは就職先について縛りがない点が無料スクールと異なります。
SES企業や他の種類の企業について以下でサクッと解説しておきますね。
SES企業:「エンジニアがいなくて困っている」クライアント企業先にエンジニアを派遣している企業
受託開発企業:クライアント企業からシステム開発の案件を受託し開発している企業
自社開発企業:自社でWebサービスを開発・運営している企業(例:メルカリ)
SESと比較して自社開発企業や受託開発企業は使用する言語やスキルが固定されています。
ゆえにじっくり開発経験が積めてエンジニアとしての市場価値を高めやすいメリットがあります。
ただしSES企業は入社しやすいメリットがあるので未経験からエンジニア転職したい人にとって狙い目な企業であることも間違いないです。
しっかり社員を育てる意欲のあるSES企業もありますからね。そうしたSES企業に入社するためにも無料スクールを利用すると良いでしょう。精査された企業を紹介してくれます。
ただし、SESでキャリアをスタートしたエンジニアから「SESでまずはいろんな現場を見て回って経験を積めて良かった」という声も聞きます。
エンジニアを育成する環境のあるSES企業でスキルをつけやりがいを持って働いている人もいますしね。
SES企業にはメリット、デメリットがあるのでその点も熟慮し無料スクールを選ぶようにしましょう。
>>SES企業とは?SES企業のメリット、デメリット。受託開発企業、自社開発企業との違い
安いプログラミングスクールおすすめ5選を比較
以降では安いプログラミングスクールおすすめ5選を紹介していきますね。
CodeCamp:朝7時~夜24時で現役エンジニア講師のマンツーマンレッスン
期間・料金 | 2か月(レッスン20回)14万8000円 4か月(レッスン40回)24万8000円 6か月(レッスン60回)29万8000円 |
学習内容 | ・Webマスターコース ・デザインマスターコース ・Rubyマスターコース ・アプリマスターコース ・Javaマスターコース ・WordPressコース ・Pythonデータサイエンスコース ・プレミアムプラスコース( |
講師 | 現役エンジニア |
CodeCampは2か月14万8000円で現役エンジニア講師のマンツーマンレッスンを20回受けられます。コスパ抜群。
業界一安いスクール
CodeCampは2か月14万8000円と業界一安いスクールです。マンツーマンレッスン20回込み。
レッスンは1回40分で朝7時~夜24時の間で希望の時間を予約して受講できます。
レッスンは通過率20%の模擬授業テストをパスした「教えるのが上手い」現役エンジニア講師が教えてくれます。
先日、CodeCamp担当者の小玉さんに取材した際にCodeCampの現役エンジニア講師にはどんな人がいるのか訊いてみました。
「自分がプログラミング学習で苦労したからこそ学習者の力になりたい」という動機で講師になってくださるエンジニアの方が多いですね。
CodeCampには独自のオンライン教材が用意されており、教材に沿ってステップバイステップで学んでいくと成果物を作れるようになります。
たとえば以下の様なWebサービスを作れるようになります。
CodeCampでは以下の内容を学習可能です。
・Webマスターコース※一番人気
・デザインマスターコース
・Rubyマスターコース
・アプリマスターコース
・Javaマスターコース
・WordPressコース
・Pythonデータサイエンスコース
・プレミアムプラスコース(
初心者にはPHPメインでWebサイト制作を学べる「Webマスターコース」が人気です。
受講生の声
無料体験レッスンあり
現役エンジニア講師による無料体験レッスンを受講できます。プログラミングの学習相談も可能です。
公式サイト
https://codecamp.jp/
取材サポートは以下です。
TechAcademy:専属講師による週2の進捗管理
期間・料金 | (1か月) 社会人14万9000円 学生 12万9000円 (2か月) 社会人19万9000円 学生 15万9000円 (3か月) 社会人24万9000円 学生 18万9000円 (4か月) 社会人29万9000円 学生 21万9000円 |
学習内容 | Ruby Java Unity JavaScript PHP Python などから選択 |
講師 | 現役エンジニア |
専属の現役エンジニア講師がつき学習計画の策定と週2回進捗管理をしてくれます。程よいプレッシャーがあり学習習慣を形成しやすいスクールです。
週2回の進捗管理で挫折しない
TechAcademyでは専属の現役エンジニア講師が受講生1人1人につきます。
この専属講師による学習計画の策定と週2回の進捗管理がTechAcademyの目玉ですね。
レッスンごとに課題をやったかどうか講師に確認されるので「次のレッスンまでに課題やらなくちゃ!詰められなくないし」と程よいプレッシャーになります。
またTechAcademyでは15時~23時の間でオンラインチャットで講師に質問し放題です。
レスポンスも数分以内にあるのでイライラしません。
このオンラインチャットはCodeCampにはなくTechAcademyが秀でている点でしょう。
TechAcademyとCodeCampとを比較
TechAcademy | CodeCamp | |
---|---|---|
料金・期間 | 1か月(レッスン7回) 14万9000円 2か月(レッスン15回) 19万9000円 3か月(レッスン23回) 24万9000円 4か月(レッスン31回) 29万9000円 ※レッスン1回30分 | 2か月(レッスン20回) 14万8000円 4か月(レッスン40回) 24万8000円 6か月(レッスン60回) 29万8000円 ※レッスン1回40分 |
進捗管理 | 〇 | × |
講師 | ”専属”現役エンジニア | 現役エンジニア ※レッスン毎に指定 |
オンラインチャット | 〇 | × |
TechAcademyは”専属”の現役エンジニア講師がつき進捗管理をしてくれます。対してCodeCampの方は進捗管理はありません。
CodeCampは自分で学習を進められる人向きのスクールです。その分料金は安くマンツーマンレッスンの合計時間も長いです。
料金・期間 | 総計レッスン時間 | |
---|---|---|
CodeCamp | 2か月 14万8000円 | 40分×20レッスン=800分 |
TechAcademy | 2か月 19万9000円 | 30分×15レッスン=450分 |
専属講師による週2の進捗管理 → TechAcademy
最安料金でマンツーマンレッスン → CodeCamp
受講生の声
無料体験レッスンあり
TechAcademyでは1週間無料体験レッスンを受講できます。無料体験レッスンでは現役エンジニア講師にキャリア相談にも乗ってもらえますよ。
TechBoost:月額2万9800円で学べる
期間・料金 | 月額2万9800円 + 入学金 (オンラインコースの場合) 社会人 18万4800円 学生 14万7800 円 (通学コースの場合) 社会人 26万9800円 学生 19万9800円 ※通学コースは東京渋谷の教室に通学です。 |
学習内容 | PHP または Ruby |
講師 | 現役エンジニア |
TechBoostは月額制で期間制限なくいつまでも受講できるスクールです。転職サポートも手厚くエンジニア転職にもばっちり対応しています。
月額2万9800円でオーダーメイドカリキュラムで学べる
TechBoostでは受講生個々の目的に合ったカリキュラムで学習していきます。
たとえばエンジニア転職したい人ならRubyを勉強し、就活のためのポートフォリオに使えるオリジナルWebアプリを開発していきます。
スキルアップ・副業希望の人なら初心者でも学びやすい言語でかつ副業案件が多いPHPをメインに勉強していきます。
TechBoostでは専属の現役エンジニア講師がつき毎週60~90分のマンツーマンレッスンを受講できます。専属講師に学習計画の策定から進捗管理までしてもらえ学習ペースを掴みやすいです。
レッスン時間外に質問がある場合でも朝10時~夜10時の間なら無制限にビデオ電話で質問可能です。
もう1つだけ強調したいのがTechBoostは他のスクールと異なり月額制な点ですね。月額料金2万9800円を支払えば上記の学習サポートをいつまでも受けることができます。
受講生の声
説明会開催中
TechBoostは個別説明会を開催しています。個別説明会ではプログラミング学習の相談にも乗ってもらえますよ。参加して損はないでしょう。
取材レポートは以下です。
プログラマカレッジ:有料スクール顔負けの無料スクール
期間・料金 | 3か月 無料 |
学習内容 | Java |
講師 | 現役エンジニア |
プログラマカレッジは下手な有料スクールより間違いなく優良な無料スクールです。経済的に厳しく有料スクールには行けない、でもエンジニア転職したい。そんな人にはプログラマカレッジをおすすめします。
有料スクール以上に充実してる学習・転職サポート
プログラマカレッジは3か月間のカリキュラムでJavaのプログラミング基礎を学習しECサイトの個人開発からチームメンバーと作業を分担してチームでECサイトを開発する経験を積みます。
エンジニアの現場ではチーム開発が主流なのでプログラマカレッジの経験は就活でも役立ちます。
プログラマカレッジの講師は現役エンジニアです。有料スクールには非エンジニアの素人が講師をしているスクールもありますが、それと比較するとプログラマカレッジの学習サポート体制は光りますね。
3か月のカリキュラム終了後は就活に移ります。
プログラマカレッジを運営するインターノウスはIT人材業が本業であり4000社以上の企業と取引があります。
ここだけの話ですがインターノウスは実はテックキャンプやDMM WEBCAMPなどの有料スクールにも企業を紹介しています。
その豊富な保有求人の中から受講生の希望の働き方にマッチした企業を紹介してくれます。
特筆したいのがプログラマカレッジは違約金制度がない稀有な無料スクールであることですね。紹介された企業に就職しなくても違約金を払う必要はありません。
ただし、受講に際しては首都圏での就職が前提となります。エンジニア就職する予定のない人は受講できません。
プログラマカレッジは経済的に厳しいもののエンジニア就職したいと考えている人にとって有望な選択肢となるでしょう。
受講生の口コミ
説明会あり
プログラマカレッジは説明会も開催中。
プログラマカレッジ卒業後に就職できる企業や初年度の年収、その後のキャリアアップの方法など何でも相談できます。
公式サイト
https://proengineer.internous.co.jp
GEEK JOB:最短1か月でエンジニア転職
期間・料金 | 0円 |
学習内容 | Java |
講師 | 現役エンジニア |
GEEK JOBは違約金があるのがネックですが最短1か月でエンジニア転職可能です。スピード転職したい人におすすめのスクールです。
最短1か月のスピードエンジニア転職
GEEK JOBは最短1か月でエンジニア転職が可能です。
GEEK JOBの運営元はIT人材会社のグルーヴ・ギア。
このグルーヴ・ギア勤務のプロのキャリアカウンセラーが受講生のキャリアや進路相談に親身に乗ってくれると評判です。
就職先としてしっかり精査されたブラックではないホワイトな企業を紹介してくれます。
僕はGEEK JOBに入学する前に何社か転職エージェントを利用したことがあるのですが、どこよりもコミットしてくれました。面接練習も何度もやってくれましたし、紹介してもらった求人もすごく良かった
ただし、GEEK JOBが紹介する企業以外に就職活動をすると違約金が発生します。この点には気を付けましょう。
受講生の口コミ
転職活動も初めてだったので、自己分析から始める必要があって、かなり助けてもらいました。(略)選考日程を組むことや、他にも自分でやるものだと思っていたこともほとんど転職メンターの方にやってもらったので、学習に集中出来ました。
GEEK JOB卒業生インタビュー
無料カウンセリングあり
GEEK JOBは無料カウンセリングを開催しています。不安な点や疑問点があれば無料カウンセリングで訊いてみましょう。
各スクールを徹底比較しよう
筆者はこれまで数多くのプログラミングスクール受講生に取材してきましたがスクール選びに成功している人は概して「たくさんのスクールを入念に比較検討」していました。
スクールの良い点・悪い点は各スクールを比較検討する中で初めて見えて来るものです。
それぞれのスクールの説明会に参加してみて話を聞き、情報収集したうえでスクールを選びましょう。
本記事で紹介したスクールは以下で再掲します。