強い
飲食業界での経験はITエンジニア転職で間違いなく強みになります。
飲食業界とIT業界とはかけ離れている畑違いの業界に思えるかもしれないですが飲食業界で経験した「原体験」はIT業界においては極めて貴重なものなんですよね。
以前、私が取材した人ですがDMM WEBCAMPを受講して飲食業界からエンジニアに転職した人がいます。
彼は飲食店で働いている時に予約システムがなく非効率に感じていたんですね。
毎回、電話で顧客対応して紙のシートに記入し予約管理をしていたのです。
ただ毎回紙に書き込む作業が煩わしい上に書き込む際のミスも頻発し相当非効率に感じていたそうです。
そのような非効率を解決するために自分で予約システムを開発できたらと思ってエンジニアになることにしたわけです。
こういった「原体験」を持てると相当強いです。
転職活動の選考で「なぜエンジニアになりたいのですか?」と尋ねられた際に
「飲食で働いていて非効率な業務・体制が生産性を下げている現場を見てきました。○○の様なITシステムを開発しその非効率な体制を△△みたいな方向に改善できれば良いだろうと思ったのをきっかけにプログラミング学習を開始し、エンジニアを目指すことになりました。」
みたいに回答できると採用担当からのウケは相当良いです。
飲食業界はまだまだ非効率な業務が沢山あってそういった業務を効率化し自動化するところに未開拓のビジネスチャンスがあったりします。
飲食業界出身で現場を知っている人材を欲しがる企業も多いです。飲食業界出身者はエンジニア転職においては有利な立場にいると言って良いです。
本記事では飲食業界からITエンジニア転職するのが可能な理由、そのメリット、エンジニア転職する方法について解説します。
当メディア『ノースキルの逆襲』編集部(須賀)より
当メディア『ノースキルの逆襲』編集部の須賀です。当メディアではこれまで20社以上のプログラミングスクールと受講生を取材してきました。
各スクールの教材や講師についても授業を受講し、チェックした上でおすすめスクールをこちらの記事「本当に力のつくおすすめプログラミングスクールまとめ」で掲載しています。参考にしてくださいね。
飲食業界からITエンジニアに転職するのが可能な3つの理由
飲食業界からITエンジニア転職するのが可能な理由は以下3つです。
1.実際に飲食業界からITエンジニア転職に成功している人が沢山いるから
2.空前のエンジニア不足で実務未経験も採用されるようになっているから
3.飲食業での「原体験」や「視点」が評価されやすいから
1.実際に飲食業界からITエンジニア転職に成功している人が沢山いるから
前述したDMM WEBCAMP受講生の様に飲食業界に勤務していてITエンジニア転職している人は沢山います。
私が知っているだけでも飲食業界からエンジニアに転職した人は5,6人はいますからね。
私文系だしプログラミング習得できる気がしないんだけど…
そんな人もいるかもしれません。大丈夫です。安心してください。
世間ではどうも「プログラミングに数学が必要と」誤解されてるむきがありますが、プログラミングに数学は必要ありません。数学は不要です。
高校の現代文の試験で50点以上取れてた人ならまず問題ないです。プログラミングに必要なのは数学ではなく論理的思考能力です。
現代文は論理的思考能力を問われる試験なので、その現代文に対して苦手意識がない限りはプログラミングも問題なく習得できます。
2.空前のエンジニア不足で実務未経験も採用されるようになっているから
現在、空前のエンジニア不足です。
人材会社のDodaが発表した求人倍率だとIT・通信部門の求人倍率はなんと5.22倍です。異常な高さです。
つまりエンジニア1人に対して5社以上が求人をオファーしている状態です。空前のエンジニア不足は未経験のエンジニア転職に良い方向で作用します。
どういう意味か詳しく見ていきます。
実務経験が数年あるエンジニアの採用は困難を極める
わたし自身もエンジニア採用に携わっていますので断言できるのが「エンジニアの採用難しすぎ」です。
企業は実務経験のあるエンジニアの採用には相当苦戦しています。エンジニア採用に特化した求人サイトやエージェントも山の様にあるわけですがそれでも難しい。
エンジニアからたまに応募があっても選考の途中で辞退されてしまったり内定を出しても他社を選ばれたりしてしまうのは日常茶飯事です。
エンジニア不足は深刻なのです。
あまりに採用が困難なため白羽の矢が立ったのが未経験採用
現在は「エンジニアいない。でもどこかからエンジニアを採用しないとならない切羽詰まった状態」です。
IT活用が企業の競争力を決定づけると言っても過言ではなくエンジニアはその中核となる戦力人材なので企業はエンジニアを血眼になって探しています。
ただあまりにもエンジニアが見つからないので白羽の矢が立ったのが未経験採用です。
未経験採用においては最低限のプログラミングスキルがあること、そして新しい技術を学び続けられる、自分で問題解決できる「自走力」が重視されます。
詳しくは後述しますがこの「自走力」があることを証明できれば前職がホストでも警察官でも飲食店員でも、なんであっても採用されやすいです。
3.飲食業での「原体験」や「視点」が評価されやすいから
冒頭で述べたように飲食業界で得た「原体験」や「視点」を重宝する企業は沢山存在します。
飲食業界向けのシステムを開発している企業や予約管理システムなど店舗向けのシステムを開発している企業は多数存在します。
そういった企業からすると「現場のニーズを理解した上で開発を進めらられるエンジニア」というのはものすごく貴重なのです。
なんなら「顧客の元(店舗や現場)に行ってヒアリングしてきてくれない?」と頼まれることもあるでしょう。
飲食業界での経験はエンジニア転職において間違いなく有利に作用します。
チートすぎ、飲食業界からITエンジニアに転職するメリットは多大
飲食業界からITエンジニアに転職するメリットは以下3つあります。
1.収入が上がる
2.スキルがつき将来不安がなくなる
3.働き方の自由度が増す
1.収入が上がる
飲食業界からITエンジニアに転職する分かりやすいメリットが収入が上がることです。
エンジニアに転職した直後は年収300~400万円ほどとなります。人によっては今の方が収入が高い人もいるかもしれませんね。
しかしそこから2、3年経験を積むと収入を右肩上がりに伸ぶていきます。まず普通に正社員エンジニアとして年収600万円以上は普通に狙えます。
さらに管理職として経験を積んでエンジニアリングマネージャーやCTOなど上位職に転職すれば年収1000万円を超えることは可能です。
もっと手っ取り早く稼ぎたいならフリーランスエンジニアになる道もあります。
フリーランスなので正社員よりも安定性はなくなりますがアップサイドを狙うことが可能で年収1000万円を稼ぐのは難しくないです。
参考までにフリーランスエンジニア向け案件紹介サイトのレバテックフリーランスで案件を確認してみましょう。
Rubyの案件の平均単価は79万円です。年収換算すれば約950万円となります。これが平均です。
2.スキルがつき将来不安がなくなる
飲食業界からのエンジニア転職を志望している人から相談を受けた際に良く聞くのが「スキルがついてる感じがなく将来が不安」というものです。
その様な不安はあって当然だと思います。というのも飲食業界でつくスキルは接客スキルや対人コミュニケーションスキルですよね。
この様なスキルを持っている人は溢れています。代わりになる人がいくらでもいるわけであり「稀少性のあるスキルではない」のです。
労働市場で高く評価されるスキルは「稀少性のあるスキル」です。
エンジニアが働く中で獲得する稀少性のあるスキルはプログラミングスキルではないです。エンジニアが持ちうる稀少性のあるスキルとは世の中に存在する非効率をシステム開発によって解決していく「問題解決能力」ですね。
問題解決能力はとにかく汎用性が高いです。
非効率が存在する業界は飲食、農業、金融などごまんとあり、そこではエンジニアに対するニーズも常に生まれています。
エンジニアとして経験を積めば「スキルがついてる感じがなく将来が不安」という感覚はさっぱり消えてなくなります。
3.働き方の自由度が増す
飲食業界だとどうしても店舗で長時間労働せざるを得ないですよね。
エンジニアの場合だと週に2日だけ出社して後はリモートワークで家から働けたり、週5日間完全にリモートワークが許容されている企業もあります。
最近、エンジニアになったばかりの友人と話していたのですがこんなことを言ってました。
新型コロナウイルスが流行したから入社してからもずっとリモートワークだったんだよね。入社して3か月目に初めて会社の人に会ったよ。
働き方の自由度は間違いなく現状よりも増すでしょう。
自分のペースで仕事ができ満員電車に乗らなくても良いのでストレスが減り生活の質が上がります。
飲食からITエンジニア転職を成功させるのに必要なこと
未経験のエンジニア転職においては実務に通用する高いレベルのプログラミングスキルは求められません。
一部の人気企業に関しては実務レベルのプログラミングスキルを求めてきますが、大半の企業は採用時点では一定レベルのプログラミングスキルがあれば十分としています。これは入社してから働く中でプログラミングスキルは習得できると考えているからです。
より重視されるのは新しい技術にキャッチアップするために学習を継続できる、問題にぶち当たった際に自ら問題を解決できる「自走力」と業務を遂行するに足る「論理的思考能力」があることです。
未経験のエンジニア転職においてはこの「自走力」を示すために動きましょう。
「自走力」を採用企業に示す上でベストなのはポートフォリオとして自ら企画し開発したオリジナルWebアプリを開発して持っておくことですね。
オリジナルWebアプリとは以下の「靴のシェアリングサービス」のようなものになります。
このオリジナルWebアプリがあるとエンジニアに求められる以下の素養を示しやすいです。選考において有利になります。
・自走力がある
・論理的思考能力がある
オリジナルWebアプリのソースコードを見ながら面接すればその人がロジックを一つ一つ理解してコードを書ける人なのか論理的思考力は分かります。
オリジナルWebアプリをどのような考えを持って開発したのか質問すれば自走的に考えたり、学べる人なのかも把握できます。
オリジナルWebアプリをポートフォリオに持っておりエンジニアの素養を裏付けるエピソードを語ることができれば高確率で採用されます。
飲食業界からITエンジニア転職する方法
飲食業界の人がエンジニア転職するには以下の2点に取り組むのがおすすめです。
1.オリジナルWebアプリを開発しポートフォリオとして持っておく
2.飲食業界で求められるIT活用のアイデアを練る
1.オリジナルWebアプリを開発しポートフォリオとして持っておく
前述した様にプログラミング学習に取り組んだ後はオリジナルWebアプリをポートフォリオとして持っておきましょう。その状態で転職活動に挑むと高確率でエンジニア転職できます。
ただしオリジナルWebアプリ開発は独学だと相当に難しいです。
私自身もエンジニア転職した際にオリジナルWebアプリを開発しましたがその際にはプログラミングスクールの助けを借りました。
独学だと「何をどの様に学習すればオリジナルWebアプリを開発できるのか」分からなかったんですよね。そのためスクールを受講し講師からヒントをもらいながら開発していきました。
観測範囲だと独学でオリジナルWebアプリの開発までできてる人はエンジニア転職者の中で5%もいないのではないでしょうか。
それくらいに難易度が高いので最初からプログラミングスクールを活用されることをおすすめします。
以下の3つのスクールがエンジニア転職におすすめのスクールです。この中から選べば間違いないです。
スクール | 強み | 向いてる人 |
---|---|---|
DMM WEBCAMP | 転職・就職(質重視) | ・就職、キャリアサポート重視 |
RUNTEQ | 転職・就職(質重視) | ・就職先にこだわる ・実務レベルスキル習得 ・働きながら学びたい |
プログラマカレッジ | 転職・就職(コスパ重視) | ・無料で受講したい人 |
各スクールの詳しい解説は以下を参照ください。
2.飲食業界で求められるIT活用のアイデアを練る
飲食業界出身だからこその経験、エンジニアになりたいと思った「原体験」を見つけましょう。
転職活動の選考で「なぜエンジニアになりたいのですか?」と尋ねられた際に
「働いていた店舗の予約管理が杜撰だったのでWeb予約管理システムを開発することで効率化したいと思いました。これがプログラミングを学びエンジニアになりたい思ったキッカケです」
この様な原体験を語れると高く評価されます。
「原体験」がない人は今から作り出しましょう。
結論:飲食業界からエンジニア転職するのは相当おすすめです
飲食業界からエンジニア転職したいと考えている人なら間違いなくエンジニアになって損はないとお伝えしたいですね。
やはりエンジニアになれば収入は上がります。エンジニアになって獲得できるITを活用して問題解決するスキル・知識は全産業において汎用性の高いスキルとなっています。仕事に困ることはないです。
今後のキャリアを考えるとベターな選択となるでしょう。
皆さんの健闘を祈っています。
スクール | 強み | 向いてる人 |
---|---|---|
DMM WEBCAMP | 転職・就職(質重視) | ・就職、キャリアサポート重視 |
RUNTEQ | 転職・就職(質重視) | ・就職先にこだわる ・実務レベルスキル習得 ・働きながら学びたい |
プログラマカレッジ | 転職・就職(コスパ重視) | ・無料で受講したい人 |
各スクールの詳しい解説は以下を参照ください。
コメント