サーバーサイドエンジニアとはー年収、仕事内容、必要なスキル

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サーバーサイドエンジニアの仕事は消滅

俄かにサーバーサイドエンジニア消滅論が噂されています。

そんな噂がある一方、企業からのサーバーサイドエンジニアへの需要過多が慢性化しておりサーバーサイドエンジニアは引く手あまたな状態です。

一体、どちらが真実なのでしょうか?

どちらも真実で単に時間軸が違うのでしょう。

短期的にはサーバーサイドエンジニアには確実に需要が存在するでしょう。

しかし長期的にみると‘現在‘のサーバーサイドエンジニアの業務はAIによって自動化され需要が減る可能性もあります。

今回、サーバーサイドエンジニアの年収、将来性、キャリアパスについてIT業界で求人に長年携わってきた筆者が解説します。

サーバーサイドエンジニアを目指せるプログラミングスクール

①30歳未満の人 → DMM WEBCAMP

②30歳以上の人 → テックキャンプ エンジニア転職

③お金がない人  → GEEK JOB(ギークジョブ)

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サーバーサイドエンジニアとは

サーバーサイドエンジニアはWebアプリ(サービス)の中でサーバー側で行われる処理に必要なプログラムの開発やデータ管理を担当します。

※Webアプリとは…

Webアプリとは対話型のWebサイトと言い換えることもできます。ユーザーは情報を見るだけではなく検索、ボタンのクリック、フォームの入力、購入などの操作ができます。

サーバーサイドエンジニアはシステムの裏側の処理を担当する意味でバックエンドエンジニアとも呼ばれています。

サーバーサイドエンジニアについてより明確に理解するにはWebアプリの仕組みを理解する必要があります。

クライアントサイドとサーバーサイド

Webアプリの仕組みを抽象化すれば上の図の様にクライアントサイドとサーバーサイドに分かれます。

クライアントサイド:Webアプリを利用するユーザー側です。

サーバーサイド:Webアプリを提供する側です。

このクライアントサイドとサーバーサイドとのデータのやり取りをリクエストとレスポンスと言います。

具体例を挙げましょう。

Webサービスの1つであるECサイトには「テキストや画像」が必要です。それらのテキストや画像を表示する要求のことをクライアントサイドからのリクエストと言います。

サーバーサイド側はこのクライアントサイドから来たリクエストに対して「テキストや画像を表示するためのデータ」を返さなければなりません(これをレスポンスと言います)

レスポンスの例としては「商品詳細ページ表示などユーザーの操作に合わせてWebページの表示を変える」「ログイン情報に基づき会員なのかチェックしログインを許可する」など。

サーバーサイドエンジニアはプログラムを組みクライアントサイド側のユーザーの操作に応じたレスポンスを返すシステムを構築するのが仕事です。

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サーバーサイド系の言語

クライアントサイドからのリクエストに対してサーバーサイドは

「商品詳細ページを表示するなどユーザーの操作に合わせてWebページの表示を変える」「ログイン情報に基づき会員なのかチェックしログインを許可する」

などレスポンスを返します。

サーバーサイドでそれらのレスポンスを実現するにはプログラムを組む必要があり、そのためのプログラミング言語にはJava、C、C++、PHP、Ruby、Pythonなどがあります。

これらの言語はコンパイラ型とインタプリタ型に分かれます。

コンパイラ型言語

Java、C、C++などがあります。プログラムの実装速度が速く計算量が多くなりがちな大規模なシステム開発に採用される傾向があります。習得難易度が高めです。

インタプリタ型言語

PHP、Ruby、Pythonは書いたコードを1行ずつ実行でき確認や修正が簡単にできます。

その特性から小規模なシステム開発に採用される傾向があります。

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サーバーサイドエンジニアの仕事内容

サーバーサイドエンジニアの仕事内容は大きく3つに分かれます。

①プログラムの開発

サーバーサイドエンジニアはWebアプリ(サービス)の中でサーバー側で行われるデータ処理に必要なプログラムの開発を担当します。

プログラムはサーバーサイドで利用されるプログラミング言語(C、Java、Ruby、PHP、Python)で書きます。

②データ管理

プログラム開発と同時にプログラムに必要なデータを管理する必要もあります。

たとえばECサイトには商品の在庫の数や売り切れなどユーザーの購買数や商品の在庫の状況に合わせたページが表示されます。

そういったユーザーの購買履歴、商品の在庫数といったデータを保存し管理する役割を果たすのがデータベースです。

どういったデータを格納し、どういったデータを引き出すのかデータベースと連動したデータ処理環境を設計するのもサーバーエンドエンジニアが担当します。

③バグの修正

サーバーサイドエンジニアの仕事は「新規開発や新たな機能を追加する」だけではありません。システムにはバグ(システムのエラー、不都合)がつきものです。そのバグを修正するのもサーバーサイドエンジニアの役割です。

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サーバーサイドエンジニアに求められるスキル

サーバーサイドエンジニアに求められる知識・スキルについてみていきます。

サーバーサイド言語

サーバーサイドエンジニアになるにはサーバーサイド言語の習得が不可欠です。

現場で人気のある言語としてはRuby、PHPが挙げられます。特にスタートアップのWebサービス開発に採用されています。

需要が多いのはJavaです。大規模なシステム開発に採用されています。

データベースを扱うスキル

サーバーサイドエンジニアの開発ではデータベースと連動する必要のある事が多いです。

そのためWebサイトとサーバーの間に入ってデータの送受信やデータの保護などのデータ管理を担うApacheなどのWebサーバーソフトウェア、MySQL・Oracleなどのデータベース管理ソフトウェアの知識は必須です。

開発フレームワーク

フレームワークとは「枠組み」を意味し、開発フレームワークとは開発を効率化するための枠組みです。

ただ効率化のための枠組みと言っても分かりにくいですよね。

たとえば履歴書を作成するときに前もって記載項目などの枠組みがあるのと真っ白な紙に枠組みから書いていくのとでは作業量は大きく異なります。

Web開発もこれと同じで前もって開発のための大体の枠組み(フレームワーク)があると開発を効率化できるわけです。

代表的な開発フレームワークにはRubyのRuby on RailsやPHPの Laravel、JavaのSpringなどがあります。

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サーバーサイドエンジニアの年収

求人サイトのIndeedによるとサーバーサイドエンジニアの平均年収は566万円との調査結果が出ています。

フロントエンドエンジニアの平均年収は385万でサーバーサイドエンジニアの方が収入が高めです。

サーバーサイドにおけるシステム開発・運用は独学が難しいのでフロントエンドに比べると供給が少ない割に企業からの需要が多く需要過多なため年収が高くなっていると推測されます。

またフリーランスになりますと更に年収は高くなります。たとえばフリーランスエージェントのテクフリ上のサーバーサイドエンジニア案件の平均年収は906万円と判明しています。その他のエージェントも軒並み900万円前後でした。

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サーバーサイドエンジニアのキャリアパス

サーバーサイドエンジニアのキャリアパスは大きく分けて4つあります。

①SES企業

SESとはSystem Engineering Service(システムエンジニアリングサービス)の略称です。

SESは「エンジニアが足りない」と困っているクライアント企業にエンジニアを派遣します。派遣されたエンジニアはクライアント企業の開発現場に常駐して開発・保守・運用に携わります。

常駐することになるプロジェクトのタームは3か月~1年ほどとなっており様々な案件を経験できるのが利点です。

ただしSES企業は下請けの下請けをクライアントに持つケースが多く給与が低い傾向があります。また常駐先によってどのようなスキルを求められるのか見通しが立たずスキル形成がしづらい欠点もあります。

SESは入社難易度が低いので実務未経験の人でもスクールで一定期間プログラミングを学べば就職できる可能性が高いです。

②受託開発企業

受託開発企業とはクライアント企業からシステム開発の案件を受託し開発している企業のことです。

システムという成果物を納品するクライアントありきのビジネスですので納期が厳しくなりがちです。

こちらもプロジェクトのタームは3か月~1年ほどとなっており様々な案件を経験できるのが利点です。

SES企業と異なり受託開発企業は「PHPで開発しています」と入社する前にどのような言語で開発しているのか分かりますのでスキル形成の見通しが立てやすいです。

③自社開発企業

自社開発企業とは自社でWebサービスを開発・運営している企業のことです。例えばメルカリなどが挙げられます。

まず自社サービスを運営しており利益率が高いのでエンジニアへの報酬も高い傾向があります。またクライアントありきのビジネスではないので納期もゆるめです。

RubyによるWebサービス開発をしている自社開発企業に勤めればずっとRubyで開発ができますのでスキル形成もしやすいです。

ただしすでに開発経験のある人でないと入社できないです。入社難易度がかなり高いです。

④フリーランスとして勤務

数年会社に勤務したのちにフリーランスになる道もあります。

正社員の時と比較して1.5倍~2倍の大幅な収入アップが期待できます。最近ですとSES企業に数年勤務した人がフリーランスになる流れが観察できます。

月収30万円だった人が月収80万円以上になることも極めて普通に起きています。

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サーバーサイドエンジニアの将来性

現在、Webサイトの数は増加し続けています。

インターネットに関する国際的な研究機関Internet Live Statsの報告「The Total Number of Websites」によるとインターネット上に存在するWebサイトの数は2000年から継続して右肩上がりに現在進行形で増えているとのことです。

Webサイトの数が増えるとデータ処理を担当するサーバーサイドエンジニアの需要も存在し続けると考えるのが自然です。

しかしながら現在のサーバーサイドエンジニアの仕事の中身が大きく変わる可能性はあります。

現在、サーバーはAmazon Web Service(AWS)を使ってCMSシステム(WordPressなど)でサイトを立ち上げるだけなら10分で終了します。従来ならエンジニアが担当していた様なちょっとしたWebアプリの制作はパッケージソフトを用いれば秒で終了します。

この傾向が加速していく可能性は高いです。同様に現在のサーバーサイドエンジニアがWebアプリ(サービス)開発のためプログラミングもAIによって自動化される可能性もあります。

トヨタや世界中の企業と協業している日本が誇るAIユニコーン企業のプリファードネットワークスの西川社長の著書『Learn or Die 死ぬ気で学べ プリファードネットワークスの挑戦』によると

「今後15年くらいで、今度こそ本当にできるようになると考えている。人間はプログラムを書かなくてよくなるだろう。ブロックを並べてつなげるような手法の事ではない。言葉や身振りで、人が人に教えるような表現で「いやいや、こうなんだよ」と対話しながらロボットに動作をプログラムできるようになる。そうすれば、ほぼ全ての人間がプログラミングできるようになるだろう。」

西川社長著書『Learn or Die 死ぬ気で学べ プリファードネットワークスの挑戦

今すぐこういったことは起きないでしょうが長期的にみるとプログラミングができるだけではなくそのITへの豊富な知見を武器にITソリューションを自ら考案できるWebエンジニアが生き残ると予想されます。

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未経験からサーバーサイドエンジニアを目指せるおすすめプログラミングスクール3選

以下未経験からサーバーサイドエンジニアを目指せるプログラミングスクールです。

①30歳未満の人 → DMM WEBCAMP

②30歳以上の人 → テックキャンプ エンジニア転職

③お金がない人  → GEEK JOB(ギークジョブ)

DMM WEBCAMP(ディーエムエムウェブキャンプ)

料金3か月プログラム 62万8000円
受講形態東京渋谷校、新宿校OR大阪難波校に通学
学習言語Ruby
講師教室の常駐講師
マンツーマンレッスン× ※教室もしくはチャットで講師に質問し放題
進捗管理サポート〇 
チャットサポート
成果物制作
就職先企業の種類SES30%、受託50%、自社20%
対象年齢20代

HTML、CSS、JavaScript、jQuey、Ruby、Rails、環境構築、データベース設計について一通り習得しWebアプリ開発の基礎を習得できます。またチーム開発があるのもメリットです。サーバーサイドエンジニアになる上では最適なスクールと言えるでしょう。

特徴①離職率が1%

DMM WEBCAMP卒業生の離職率はなんと1%だけです。IT業界の平均的な離職率は20%です。 DMM WEBCAMP卒業生が職場に満足して働けていることの何よりの証です。

特徴②転職保証あり

転職成功率は98%と高いですが万一転職できない場合には全額返金してもらえます。転職保証を使えるのは30歳以下の人のみです。

特徴③経験豊富なキャリアアドバイザー

DMM WEBCAMPのキャリアアドバイザーはめっぽう評判が良いです。どのようなWebエンジニアになりたいのかキャリアプランを一緒に練ってくれます。そしてそのキャリアを築くのに最適な企業も紹介してくれます。

DMM WEBCAMPでは無料カウンセリングを実施しています。プロのキャリアアドバイザーに相談してみると良いでしょう。

公式サイト
https://web-camp.io

DMM WebCampレビュー記事はこちら

テックキャンプ エンジニア転職

期間・コース ➀70日の短期集中スタイル
料金:59万8000円(税抜)
➁180日間の夜間・休日スタイル
料金:79万8000円(税抜)
受講形態 東京、名古屋、大阪、福岡の教室に通学もしくはオンライン
学習言語Ruby[
講師 教室の常駐講師
マンツーマンレッスン×※教室常駐の講師に質問
進捗管理サポート
チャットサポート
成果物制作
就職先企業の種類自社開発48%、受託開発48% SES4%
対象年齢 特になし※30歳以上の受講生も多い

HTML、CSS、JavaScript、jQuey、Ruby、Rails、環境構築、データベース設計など、Webアプリ開発に必要なスキルセットを一通り習得できます。ただしチーム開発はありません。年齢制限がないので30歳以上の受講生も多いです。

特徴①学習、就職サポートが万全

学習と就職サポートを以下の3タイプのスタッフががっつり支援してくれます。

・メンター:教室に常駐しており分からないことがあればすぐに質問できる
・ライフコーチ:学習に挫折しないよう進捗管理をしてくれる
・キャリアアドバイザー:転職相談、履歴書添削、模擬面接など就職サポートしてくれる

特徴②転職保証あり

テックキャンプエンジニア就職の受講生の転職成功率は99%と非常に高いです。もし万一転職できない場合は全額返金してもらえます。 この転職保証は30歳以上の人でも受けられます。

特徴③自社開発企業への就職実績多め

注目したいのは就職先が自社開発48%、受託開発48% SES4%な点です。自社開発企業はWebサービスを自社で運営しておりWebエンジニアとしての開発スキルを磨きやすい環境ですのでおすすめできます。

テックキャンプは無料カウンセリングも開催しています。Webエンジニアのキャリア設計についてキャリアアドバイザーに聞いてみましょう。公式サイトから予約できます。

公式サイト
https://tech-camp.in/expert

テックキャンプ エンジニア転職のレビュー記事はこちら

GEEK JOB(ギークジョブ)

期間・コース 無料 1~3か月
受講形態 東京
学習言語Java
講師 教室常駐の講師
マンツーマンレッスン×※教室常駐の講師に質問
進捗管理サポート
チャットサポート
成果物制作
就職先企業の種類ほぼSES
対象年齢 30歳以下

無料スクール最大手です。何と言っても無料なのが最大のメリットです。

受講料を払える金銭的余裕はないけれどどうしてもITエンジニア就職したい」そんな人はGEEK JOBに行くと良いです。正社員エンジニアとして就職できます。

ただしGEEK JOB卒業後の就職先はほとんどSESです。SESは職場(派遣先)が頻繁に変わり開発経験も積みにくいとエンジニアの間であまり人気がないことは忠告しておきたいです。

GEEK JOB公式サイト
https://camp.geekjob.jp/

GEEK JOBレビュー記事はこちら

ただSESにも「複数の現場を経験できる」「残業が少ない」などいくつかメリットもあります。

SESと自社開発、受託企業の違いについては以下の記事を参照ください。

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サーバーサイドエンジニアになるために転職

リクルートエージェント

リクルートエージェントは業界最大手エージェントです。既にSEとしてのエンジニア経験があってサーバーサイドエンジニアに転職したい人はリクルートエージェントを使うと良いです。

担当エージェントがてきぱき仕事を紹介してくれます。また技術知識が豊富な担当エージェントが多く信頼できます。

公式サイトで仕事を見てみる
https://www.r-agent.com/

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フリーランスのサーバーサイドエンジニアになるのにおすすめのエージェント

レバテックフリーランス

レバテックフリーランスはフリーランスエージェント最大手です。

担当エージェントが業界知識豊富でマージン率や案件のネガティブなポイントも教えてくれて透明性が高いと評判です。

プロダクトマネージャー(PDM)案件もあり月単価100万円を超える案件もあります。

現在正社員でWebエンジニアをしており収入を上げたい人や自分の市場価値を知りたい人はぜひ登録してみましょう。

公式サイトから案件を確認
https://freelance.levtech.jp/

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