手に職つけるとマジで人生変わる
フリーターは収入が低くなりがちで、スキルのつく仕事は基本的にないです。しかも数年間フリーター経験があると面接で「なんで正社員にならなかったの?」と”てめーダラダラしやがって”と言わんばかりの訊かれ方をされます。
もちろん面接を受けても受けても不合格。正社員になろうと思ってもなれません。
フリーターを取り巻く状況は理不尽極まりないです。
私自身、大学卒業後は携帯販売員、底辺ライターだったフリーターの時期があります。実は上記は私の実体験です。
繰り返しとなりますが、フリーターを長くやってると正社員になるのはなかなかに難しくなります。
それじゃあどうすればいいのか。
答えは手に職をつけることです。私の場合、Webマーケティングという手に職をつけることで一気に人生が好転しました。収入は上がり経済的に安定しましたし何より仕事が楽しいですね。
フリーターから脱出するためには手に職をつけましょう。1カ月とか短期だと状況を変えるのは難しいかもしれせんが半年~数年計画で手に職をつけて努力すると人生マジで好転します。
理不尽極まりない状況であっても行動できないのであればその理不尽に甘んじるしかないです。行動するほかないのです。
ただし
フリーターが手に職をつける際に気を付けるべき点があります。それが職種です。手に職をつけると言ってもネイルアーティストとか肉体労働の要素が強い職種は避けるのがベターです。もちろんそれらの職種が社会的価値がないわけではないです。手に職をつけるという観点においてあまり賢明ではないという話です。より知識労働の要素が強い職種を選びましょう。
本記事では肉体労働と知識労働の違いについて、選ぶべき職種について解説しますね。
筆者プロフィール
大学卒業後、派遣の携帯販売員でキャリアをスタート。その後、求人広告ライター、Webディレクターを経て現在は企業のWeb集客の助っ人や自身で複数のサイトを運営して生計を立ててます。
講談社の現代ビジネスでもペンネーム若旦那で連載中です(以下リンク)
(https://gendai.ismedia.jp/list/author/wakadannna)
Twitter:@Do9odyoxMHd4OHI
手に職をつける場合は知識労働者を目指そう
労働者は肉体労働者と知識労働者の2種類に分類されます。希少価値が高いゆえに給料が上がりやすいのは知識労働者です。知識労働者は食いっぱぐれにくいです。
肉体労働者:マニュアルに沿ってできる仕事を担当する労働者
知識労働者:専門知識を特定の仕事に応用して成果を出す労働者
肉体労働者
肉体労働者とは単に工事現場の土方の仕事のような体を使った仕事を指すわけではありません。
一連の作業を個々の動作に分解し、再度まとめ上げることができる作業のことです。
より簡単に言うと肉体労働とは用意されたマニュアルに沿ってやれば誰でもできる仕事のことですね。マニュアルに沿って自動化するのは機械の得意なことです。さらに肉体労働者の仕事は機械に置き換えられやすいですので失職しやすいです。
たとえばウーバーイーツの配達員は肉体労働的な仕事と分類できるでしょう。
マニュアル的に配達作業のルーティングを覚えてしまえば原則誰でもできる仕事です。もちろん仕事は楽ではないですし大変です。
でもやろうと思えば誰でもできる仕事です。将来的には配達ロボットに代替される可能性が極めて高い仕事と考えています。
知識労働者
知識労働とは専門知識を使って、特定の仕事に応用して成果を上げる、付加価値を生みだしていく仕事になります。
工場での肉体労働が労働の主流だったのは数十年前の話で、現在はこの知識労働の方が極めて重要な社会になっています。
たとえば、ITエンジニア、Webマーケター、医者、会計士、経営者などは知識労働者としての要素が強いです。
専門知識はその人に蓄積されているものであり属人的ですし、替えが効きにくいゆえに報酬も高くなりやすいです。
また機械(人工知能含む)を生産手段として活用して成果を出すのがこういった知識労働者の仕事になります。ゆえに機械に代替えされにくく失職しにくいです。
補足)知識労働者の仕事の中にも肉体労働的な仕事はあります
ITエンジニアだとクライアント企業の要望を聞き、システム化をするために要件を詰め、設計やプログラミングをしていく業務は「知識労働」です。しかし、動作テストの実施などの業務はどちらかというとマニュアルに沿ってできる肉体労働的な要素が強いです。
ITエンジニアの職場によってはこの動作テストばっかりやらされて知識労働に携われない場合があります。早めに損切りして別の職場に移るのが吉でしょう。
手に職がつくおすすめな仕事はIT系職種、その理由は知識労働だから
手に職がつく仕事といっても今から医者や弁護士、会計士を目指すのはハードルが高いです。とにかく時間とお金がかかるからです。
そこで未経験からでも入っていきやすい手に職がつくおすすめの仕事を3つ紹介しますね。これらの仕事は一定レベルのスキル・知識をスクールに通って身につけると業務未経験でも採用してもらいやすいです。
また知識労働的な仕事なために付加価値を出しやすく報酬もアップしていきやすいです。
ITエンジニア:最もおすすめ。特にこつこつ積み上げていきたい人に向いてます。
Webマーケター:好奇心旺盛な人におすすめ。お客さんの購買心理を想像し探求できる人に向いています。
Webデザイナー:何か目に見えるものを作り上げていくのが好きな人におすすめ。
この3つはスキルや知識がどんどん蓄積され年収も上がりやすい仕事です。
ITエンジニア:こつこつ学習できる人に向いている
私自身はWebマーケターとして働いていますが、今、また手に職のなかったころに戻るのであればITエンジニアを目指します。
理由は3つあります。
1.手堅く高年収を狙えるから
2.無茶苦茶潰しのきく職種だから
3.なるのがそんなに難しくないから
1.手堅く高年収を狙えるから
ITエンジニアは圧倒的な人材不足となっています。人材会社のDodaが発表した求人倍率だとIT・通信部門の求人倍率はなんと5.22倍です。
つまりエンジニア1人に対して5社以上が求人をオファーしている状態です。
エンジニアが全然足りていないのに、エンジニアを求める企業は大量に存在します。そうなると需要と供給の価格調整メカニズムによって必然的に価格が上がります。
もちろんエンジニア転職した直後は年収300~400万円ほどとさほど高くありません。最初の1年は育成期間であり企業からすると負債なんですよね。だから収入はさほど高くないです。
しかしそこから経験を積めば戦力になるので年収も右肩上がりに上がっていきます。2〜3年で500〜600万はかなり高確率に再現可能。 最速で高収入を狙えるようになるのがエンジニアの良さかなと。
もっと早めに高収入を狙いたいなら2年ほど実務経験を積んでフリーランスエンジニアになるのもありですね。年収1000万円前後の収入を狙えます。
これは誇張ではなく事実です。参考までにフリーランスエンジニア向け案件紹介サイトのレバテックフリーランスで案件を確認してみましょう。
Rubyの案件の平均単価は79万円です。年収換算すれば約950万円となります。これが平均です。
2.無茶苦茶潰しのきく職種だから
ITエンジニアは無茶苦茶潰しのきく職種です。
ITエンジニアの業務で身につくスキル・知識は極めて広範です。技術的なスキルや知識は当然つきます。さらにサービス開発に企画段階から携わるとマーケティング周辺の知識もつきます。
さらにITエンジニアからWebマーケターになったりITコンサルに転職することも容易です。ITエンジニアとして得られるスキルや知識は他のIT職種でも使える極めて汎用性が高いものなのです。
一方でWebマーケターやITコンサルからITエンジニアへの転職は難しいです。ITエンジニアはより専門性が高い職種だからです。
なのでまずはITエンジニアになっておいて損はないかなと。筆者も過去に戻って職種を選択するならITエンジニアを選びます。その次にWebマーケターですね。
3.なるのがそんなに難しくないから
プログラミングと聞けば何やら難しそうなイメージがあるかもしれませんが、実際仕事で使うプログラミングというのはそこまで難しいものではないです。
中学レベルの数学ができる最低限の論理的思考能力があれば仕事に必要なプログラミングスキルは十分に習得可能です。
実際に私の友人でニートからエンジニアになった友人もいますしね。果たして本当にエンジニアになれるのか?と思って見てたんですがちゃっかり半年以内にエンジニアに転職していました。
現在は転職に特化したプログラミングスクールも数多く出てきているので活用するのがおすすめです。
おすすめプログラミングスクールは「本当におすすめのプログラミングスクールまとめ」以下を参考にしてください。
以下は実際にエンジニア転職した人へ取材もしました。こちら「未経験からITエンジニアへ転職、実態がやばい【インタビュー】」をご覧ください。
Webマーケター:好奇心旺盛な人に向いている
もはや企業がWebマーケティングに費やす予算額はテレビCMを上回っています。それに伴い、Webマーケターへのニーズも急増しています。
Webマーケターとは簡単に言うと「インターネット上での商品・サービスへの認知度を高め購買数を増加させる仕事」です。
具体的には以下の2つの施策を担当することが多いです。
・SEO(検索エンジン最適化)
・インターネット広告(リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告)
SEOは良質な記事(コンテンツ)を作り、GoogleやYahooなど検索エンジンで上位表示することで集客する手法です。
インターネット広告はお金を払ってGoogleやYahooなどの検索結果の有料広告枠に表示する広告のことです。
WebマーケターはITエンジニアと比較すると学習すべき内容は少なめです。ただし適性は結構求められる思いますね。
特に重要だと思うのが好奇心が旺盛なことです。なぜかというとWebマーケターは顧客に商品やサービスを販売するための文章やコンテンツ制作に携わる機会が多いです。
顧客が商品・サービスを購入する際にはどんな感情で、どんな風に感情が揺さぶられると購入するのか好奇心、想像力がないと絶対にやっていけないんですね。
なのでWebマーケターは好奇心旺盛な人に特に向いている職種だと思います。
あとプログラミングを一定期間学習したけどどうしてもコードを書くのが苦痛、向いていなかったという人にもWebマーケターはおすすめですね。向き不向きありますからね。
ただ現在のWebマーケターへの転職状況ではWebマーケティングに知識が全くない完全初心者は採用されません。最低限の知識は必須です。
現在、マケキャンの様な転職特化型のWebマーケティングスクールも出ているので利用すると良いでしょう。
マケキャンでは計3か月のカリキュラムでWebマーケティングの基礎知識、実際にマーケティングプランをクライアントに提案するところまで実践できます。
マケキャンはDMMが運営しているスクールなのでDMMのコネ求人も多数。Webマーケターになりたい人におすすめのスクールは「Webマーケティングスクールまとめ」を参考にしていただければ。
Webデザイナー:何か目に見えるものを作りたい人におすすめ
Webデザインは改めて説明しなくても分かると思いますが、Webサイトや広告バナーのデザインを担当する職種です。
具体的に求められるスキルは以下です。
- デザインの原則
- Photoshop/Illustrator
- HTML/CSS
- 最低限のJavaScript/jQueryの知識
デザインの原則
デザインの原則とは簡単に言うと
コントラスト・近接・反復・整列
のこと。デザインで情報を分かりやすく伝えるのに使える原則のことです。
Photoshop/Illustrator
デザインの原則を習得したうえでデザインツールのPhotoshop/Illustratorでデザイン案を作っていきます。
HTML/CSS
Photoshop/Illustratorで作ったデザイン案をWeb上に表示するにはプログラミング言語のHTML/CSSでコーディングする必要があります。
HTMLはWebページの骨格・構造を指定する言語でCSSはそのHTMLで作った要素を装飾する(文字を大きくしたり色を付ける)言語です。
最低限のJavaScript/jQueryの知識
JavaScript/jQueryはWebページに動きをつけるためのプログラミング言語です。たとえばボタンにカーソルを合わせるとボタンがグッと浮かび上がるような動きはJavaScript/jQueryの効果です。
JavaScript/jQueryに関してはWebデザイナーがゴリゴリできる必要はありませんが必要最低限知っておくと良いでしょう。これらの知識・スキルが一通り揃えば「Webデザインをできる」と言って良いです。
おすすめのWebデザインスクールに関してはこちら「おすすめのWebデザインスクール」を参考にしていただければ。
まとめに代えて:フリーターから手に職をつけると起きた良いこと【経験談】
最後にフリーターから手に職をつけることで起きた変化について筆者の経験からお話しします。
①貧乏から這い上がりやすくなる
フリーター時代の私は貯金残高が万年0円、多くても20万円前後しかなく、「俺、この先大丈夫かな」と毎日、将来が不安でした。貧すれば鈍するでお金がないと心が荒みます。
しかし一念発起し自らWebサイトを立ち上げてWebマーケティングを学んで、クライアント企業のWeb集客を手伝うことができるようになると収入も大幅にアップしました。現在、しばらく働かなくても良い水準に来ています。
手に職をつけることで貧乏から這い上がりやすくなるのは確実だと思います。もちろん節約も重要ですが。それについては以下の記事を見てください。
②食いっぱぐれないという精神的安定感
今後10年ほどは食いっぱぐれることはないだろうという確信が持て、精神的な安定感がもたらされました。
それは別に仕事を確実に得られるからという話ではないです。一度必死になって学んで手に職をつけた経験があるのえ時代が変わってもまた別のスキルや知識を学べる自信ができたからですね。おおげさかもですが、戦争が起きない限りは生き抜ける自信ができました。
③仕事が割と楽しくなる
何より手に職をつけ自分に蓄積された知識やスキルによって付加価値を生みだしていく仕事は楽しいんですよね。私の場合はWebメディアを作ってクライアント企業の代わりに集客したり、広告運用をするなどですが結構クリエイティブな要素が多く楽しいです。私にはWebエンジニアの友人もいますが、彼らもよく仕事が楽しいと言ってます。
知識労働の仕事は裁量が大きく、クリエイティブな仕事で創意工夫できるので楽しいんですよね。