どちらに通えばエンジニア就職を成功させれるか?
似ているようで全然違うスクールのDMM WEBCAMP(ウェブキャンプ)と テックキャンプ エンジニア転職
どっちのスクールが何がどう良いのか全然分からない。同じに見える。
そんな人も多いのではないでしょうか。
結論から先に言うと
20代でエンジニア転職したい
→ DMM WEBCAMP
30代でエンジニア転職、働きながらエンジニア転職を目指したい
→ テックキャンプ エンジニア転職
エンジニアを採用してる採用担当目線で見て20代の人にはDMM WEBCAMPがおすすめです。もし筆者が20代に戻ったとしてエンジニア転職のために再度スクールを受け直すならDMM WEBCAMPを選びます。
DMM WEBCAMPはオリジナルWebアプリ開発において現役エンジニア講師が指導してくれる体制があり、さらにチーム開発を経験できるカリキュラムとなっています。
この点がテックキャンプと大きく異なりますね。
就職活動においてオリジナルWebアプリはコーディング技術を示す重要なポートフォリオになります。
現役エンジニアによる現場目線でのフィードバックがオリジナルWebアプリの質に影響します。
テックキャンプの場合はオリジナルWebアプリ開発で現役エンジニア講師の指導を受けることができません。
あとDMM WEBCAMPはチーム開発の経験を積めるのも特筆しておきたいです。
DMM WEBCAMPはとても実践的な講座でした。やはりチーム開発が一番大きかったです。Gitを使用してのチーム開発そのものに慣れておくことは実際の開発でも役立ちますし、何より他人のコードを読む経験が今も活きています。
実際の開発では、ほかの人のコードを読んでデバッグしたり、参考にしたりする場面が非常に多く、どこを見るべきかなどをDMM WEBCAMPのチーム開発の際に学べたのは今でも助かっています。
以下の比較表をご覧ください。分からない単語もあるかもしれませんが「ふーん」とみて頂ければ。
DMM WEBCAMP | テックキャンプ エンジニア転職 | |
---|---|---|
カリキュラム | チーム開発〇 Webアプリ開発〇 | チーム開発× Webアプリ開発〇 |
講師の質 | Webアプリ開発では現役エンジニア講師が対応。質問し放題 | Webアプリ開発では講師への質問NG。 非エンジニアの講師が多め |
卒業生の離職率 | 2% | 不明 |
転職保証の対象年齢 | 30歳未満 | 30歳以上 |
・カリキュラム
・講師の質
・就職先
・転職保証の対象年齢
本記事ではDMM WEBCAMPとテックキャンプを上記の項目から詳しく比較していきます。
筆者の経歴
新卒で保険営業マンとして就職しました。自分が価値を感じられない商品を売ることに違和感を覚え25歳の時にプログラミングスクールを受講しエンジニア転職しました。現在はフリーランスエンジニアとして働きつつヘッドハンターとしてエンジニアの採用にも携わっています。
DMM WEBCAMPとテックキャンプ エンジニア転職の料金・期間・営業時間・学習言語の比較
一番最初にまずはざっくりと両スクールの料金・期間・教室の営業時間について見ていきましょう。
DMM WEBCAMP | テックキャンプ エンジニア転職 | |
---|---|---|
料金・期間 | 3ヵ月間 62万8000円 | 短期集中コース70日 64万8000円 夜間・休日コース180日 84万8000円 |
教室利用時間 | 全日11時~22時(金曜以外) | 短期集中コース 平日10時~22時 夜間・休日コース 平日19時~22時 土日11時~22時 |
学習時間 | 480~600時間 | 600時間 |
学習言語 | Ruby、HTML/CSS、JavaScript/jQuery | Ruby、HTML/CSS、JavaScript/jQuery |
受講形態 | オンライン教材で学習。教室常駐の講師に質問し放題 | オンライン教材で学習。教室常駐の講師に質問し放題 |
転職保証対象年齢 | 30歳未満 | 年齢制限なし |
結論から言うと30歳以上の人や働きながら学びたい人ならテックキャンプエンジニア転職がおすすめです。20代の人にはDMM WEBCAMPをおすすめします。
テックキャンプ エンジニア転職は社会人向けの180日の夜間・休日コースがあるのが特徴です。働きながら受講したい人にこの夜間・休日スタイルは有用でしょう。
対するDMM WEBCAMPには夜間コースはなく働きながらの受講は難しいです。
また30歳以上でエンジニア転職したい人にはテックキャンプ エンジニア転職がおすすめです。30歳以上も積極的に受け入れており転職保証もつくからです。
対するDMM WEBCAMPの場合、原則20代しか受け入れておらず転職保証は20代にのみ適用されます。
以降ではより深く学習カリキュラムや就職先、講師の質について見ていきましょう。
DMM WEBCAMPとテックキャンプ エンジニア転職比較①カリキュラム
DMM WEBCAMP | テックキャンプ エンジニア転職 | |
---|---|---|
基礎学習 | Ruby、HTML/CSS、JavaScript/jQuery、DB設計、AWS | Ruby、HTML/CSS、JavaScript/jQuery、DB設計、AWS |
チーム開発 | 画面設計、DM設計、アプリ設計を経てECサイトをチームで開発 | なし |
ポートフォリオ制作 | オリジナルWebアプリを企画から開発まで行う(例:老人ホームを探すWebアプリ)現役エンジニア講師のアドバイス、コードレビューあり | 制作するかどうかは個々人に委ねられる。講師は非エンジニアのためカリキュラム外の質問は不可。 |
カリキュラムにチーム開発があるかはマストでチェックすべきポイントです。
実際のエンジニアの開発現場は個人プレーではなく基本チームでの開発となります。
スクールでのチーム開発経験は就活においてコミュニケーション力や協調性をアピールできる材料になります。
DMM WEBCAMPにはチーム開発がありますがテックキャンプ エンジニア転職にはチーム開発がないです。
実はテックキャンプ エンジニア転職も80期(2020年6月20日開催)まではチーム開発がありました。しかし80期以降はチーム開発はなくなりWebアプリ開発のみになりました。
チーム開発のあるDMM WEBCAMPに軍配が上がりますね。
DMM WEBCAMPとテックキャンプ エンジニア転職比較②講師の質
Webアプリ開発の際に現役エンジニア講師に訊ける環境がある方が絶対良いです。
オリジナルWebアプリは就職活動においてコーディング技術を示す強力な証拠となるので超重要。
WebアプリとはTwitterやFacebook、メルカリの様なWebブラウザ上で利用できるアプリの事を指します。
情報をただ閲覧するWebサイトとは異なり、Webアプリではボタンのクリック、フォームの入力、購入などインタラクティブな性質があります。
このWebアプリを自分で企画し開発したものがオリジナルWebアプリです。
たとえば以下のような靴のシェアリングサービスはオリジナルWebアプリの良いお手本です。
ただし、このオリジナルWebアプリ開発の指導は現役エンジニア講師でないと難しいです。理由は指導する側にも高い技術力が求められるからです。
テックキャンプ エンジニア転職ではオリジナルWebアプリ開発時の講師への質問は不可とされています。
オリジナルWebアプリ開発の段階で現役エンジニア講師に質問できないのはテックキャンプ エンジニア転職のデメリットですね。
DMM WEBCAMPでは現役エンジニア講師の助けを借りながらオリジナルWebアプリの企画から開発までやっていきます。
現役エンジニア講師指導の下でオリジナルWebアプリを磨き込める環境があります。
DMM WEBCAMPとテックキャンプ エンジニア転職比較③就職先
就職先の企業の種類もチェックしておきましょう。ただ数字を鵜呑みにするのは禁物です。
卒業生の就職先はどうでしょうか。
自社開発 | 受託開発 | SES | |
---|---|---|---|
テックキャンプ エンジニア転職 | 61.3% | 25.5% | 13.2% |
DMM WEBCAMP | 30% | 40% | 30% |
補足しておきますが自社開発、SES、受託とはエンジニアが働く企業の種類のことです。
3タイプの企業
SES企業:「エンジニアがいなくて困っている」クライアント企業先にエンジニアを派遣している企業。派遣先は半年から1年周期で変わる。派遣先によって求められるスキル、言語が異なるのでスキルがつきにくい傾向がある。
就職難易度:低い
給与水準:低め
受託開発企業:クライアント企業からシステム開発の案件を受託し開発している企業。求められるスキル、言語が固定されているのと大量に案件をこなすためスキルをつけやすい。
就職難易度:中くらい
給与水準:中くらい
自社開発企業:自社でWebサービスを開発・運営している企業(例:メルカリ)
求められるスキル、言語が固定されているのでスキルがつけやすい。リモート、フレックスタイム制など自由度の高い働き方を許容している企業が多い。
就職難易度:高い
給与水準:高め
>>SES企業、自社開発企業、受託開発企業の違いについてより詳しく解説した記事はこちら
テックキャンプ エンジニア転職の就職先は自社開発企業61.3%というデータが公表されています。
ただこのデータの集計の方法はテックキャンプとDMM WEBCAMPとでは異なると推測されます。
テックキャンプの場合はテックキャンプの求人紹介を断りWantedlyなど求人サイトを使って自己応募した人は就職実績としてカウントされていない可能性が高いです。
あくまでもテックキャンプの求人紹介を受けた受講生の就職先の内訳です。つまり一部の受講生の実績ですので参考程度に捉えておきましょう。
テックキャンプ エンジニア転職の多数の受講生の口コミから紹介された求人は多くがSESだったという情報が寄せられています。
先に断っておきますがSESが就職先として必ずしも悪いわけではありません。
あまり表面的な数値はあてにならないと考えておく方がスクール選びにおいては賢明です。それよりも学習サポートや講師の質をしっかり見るようにしましょう。
DMM WEBCAMPは卒業生の離職率2%という数値を発表しています。IT業界は離職率が20%前後ですので卒業生の職場への満足度は高いと考えて良いでしょう。ただこちらの数値も同様に鵜呑みにするのは禁物です。
あくまでも参考程度に捉えておきましょう。
ただDMM WEBCAMPは受講生の口コミを多数分析しましたが受託や自社開発企業から内定を貰っている人が数多く確認されました。
テックキャンプ エンジニア転職とDMM WEBCAMPのどちらのスクールも説明会や無料カウンセリングを開催しています。
参加してみて学習サポートや講師の質について疑問が解消する、納得いくまで質問するようにしましょう。
DMM WEBCAMPとテックキャンプ エンジニア転職比較④転職保証の対象年齢
DMM WEBCAMPもテックキャンプ エンジニア転職も両スクールともに転職保証制度があります。
ただDMM WEBCAMPの場合は30歳未満しか転職保証がつきません。
一方でテックキャンプ エンジニア転職は30歳以上でも転職保証がつきます。年齢制限を設けておらず30歳以上にも門戸を広げているのは素晴らしいですね。
30歳以上であればテックキャンプ エンジニア転職をおすすめします。
あなたはどちらを選ぶ?
テックキャンプ エンジニア転職とDMM WEBCAMPのどちらを選ぶべきか。最終結論は以下です。
20代でエンジニア転職したい
→ DMM WEBCAMP
30代でエンジニア転職、働きながらエンジニア転職を目指したい
→ テックキャンプ エンジニア転職